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浦和Good Luckコミュの佐藤監督ロングインタビュー 「信じる」こと

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ばっちり開いた目をした男は困った顔つきで私の前に現れた。
「やっかいの種だ。大半が私の考えているサッカーを理解していない。全員に私の哲学を浸透させるまで半年はかかりそうだ。」

そう開口一番ぼやいたのは浦和GOODLUCKを率いる佐藤正明である。
「ただ可能性は感じる。2年以内にビッグタイトルを獲得してみせるよ。君に約束しよう。」

そう語るとにこっと笑いながら私の目の前のいすに腰掛けた。
よっぽど自信があったのだろう。彼はその2年後にビックタイトルを手にした。


GOODLUCKが2冠目のタイトルを獲ってからさらに1年が経過した。
私は久々に佐藤監督に会いに行った。

オフシーズンということもあり今回は佐藤監督の自宅まで出向いてのインタビューだった。

出迎えてくれたのは佐藤監督本人と愛犬だった。
がっちり握手を交わし「久しぶりだね。調子はどうだい?」と挨拶の言葉を交わし私はインタビューを行った。
この日の最初の佐藤監督の顔は3年前とは明らかに違った。
前置きが長くなったがここから佐藤監督のインタビューをお届けしよう。

―お久しぶりです監督。今シーズンも終了し来シーズンへの準備をそろそろ始めるころだと思います。

佐藤正明(以下MS)そうだね。今は選手1人1人が休養に入っている。各自自主トレのメニューをこなしてはいるだろうがね。シーズン明けまでまだ1ヶ月ある。焦らずに準備していきたい。

―昨年は出場した大会で準優勝でした。3冠目まであと一歩でしたね。

MS 最後に敗れてしまってね。今でも思い出すと悔しいよ。ただ主力がいない中レベルの高い大会で準優勝を獲ったんだ。選手には胸を張ってもらいたいよ。

―出場したプレーヤーは工藤、清水、大森、志賀、坂平です。彼らの印象は?

MS 全員が素晴らしい活躍をしたと思っている。当然個人個人反省点もあるがね。特に印象深かったのはやはり工藤だ。真夏の猛暑の中でも運動量が豊富だったね。プレーのクオリティーも高かったよ。運動量の面で言えば志賀もグッドだった。

―大森、坂平は公式戦初出場でしたね。

MS 2人とも初めての公式戦とは思えない活躍だったね。大森は中盤の攻撃の起点になってた。ドリブルで切れ込むこともパスを通すこともできる多彩なプレーヤーだ。坂平に関してはやはりフィジカルだろう。最終ラインで体を張れるうちには数少ないプレーヤーだ。

―この大会の第2戦で清水が決めた得点は監督のサッカーの集大成ですね。あのゴールは素晴らしかったです。

MS 集大成かは決め兼ねるがとても素晴らしいゴールだった。おそらくトップ3には入るんじゃないかな。志賀、工藤、大森と全員が1タッチで素早くボールを回し最後は清水がダイレクトで決めた得点だ。あれだけ短時間で4人の選手が絡んでいる。パーフェクトなゴールだった。

―では大会の話はここまでにして佐藤監督から視た選手の特徴を聞かせてください。

MS 皆素晴らしいクオリティーと強靭なメンタリティーを揃えた優秀なプレーヤーたちだと思っている。選手個々に能力の偏りは当然あるが全員が私にとって重要なプレーヤーであるということは間違いない。

―具体的な選手名をお願いできますか?GOODLUCKを知らない読者へのためにも是非お願いします。

MS わかったよ。長くなるがポジションごとに紹介しよう。まずはGKだ。今うちにはGKは星野だけなんだがね。彼は非常に才能に恵まれた選手であることは間違いない。特に抜きん出た能力はレスポンスだね。シュートへの反応は日本でもトップクラスだろう。

―ではDFをお願いします。このポジションは長くチームの弱点と目されていますがいかがでしょうか。

MS 君が言いたいことはわからなくもない。認めるわけではないが確かに中盤のポジションと比べてしまうとどうしても層が薄いのは否めない。ただそれでも体を張れる優秀なDFが揃っているよ。
そうだな。渋谷の統率力は恐らくリーグで3本の指には数えてもいいんじゃないかな。スピードやフィジカルは並だがDFリーダーとしての資質はピカイチだ。とても頼りになる。彼は私のファーストチョイスだ。渋谷と同タイプだが二味も統率力に優れたプレーヤーだね。総合的にはキックの制度など渋谷よりはやや上だね。ただ渋谷にはカバーリング能力を中心にストッパータイプに必要な能力が高水準で備わっている。渋谷も二味もレギュラーではあるが互いによく刺激しあっている。それと私が昔から起用したいと思っているプレーヤーが磯崎だ。長身で線は細いがスキルは高い。高さが足りないうちのディフェンダーを考えるとやはり彼は貴重な戦力だ。ただ・・・練習に来ないからね。私が彼のプレーを見たのはだいぶ昔の話だよ(笑)高さでいうと五十嵐もグッドプレーヤーだ。最近彼のプレーもあまり見れていない。一対一に強く読みもいいからレギュラーを担う能力は間違いなくある。改めてよく選考したほうがよさそうだね。

―次にMFです。このポジションにはリーグでもトップクラスの選手が大勢います。このチームの最大の強みですね。

MS それは間違いない。私もだいぶ助けられているよ(笑)この中盤を生かすのが一番利口だよね。ここのメンバー選考は常に私を悩ませる。嬉しい悩みではあるんだがね。重要なことはネームバリューで選んではいけないということだ。チームのバランスを考えてピッチに送り出さなければならない。中盤の5選手が全員秀和でも池西でもダメなんだ。他にも壁や工藤、矢島といったリーグを代表する選手がいるが彼らも同等だ。彼らは常に謙虚にプレーしているが常にポジションが安泰なわけではない。必要であれば私は迷い無く川久保をピッチに送り出す。最近は試合に出る機会が少ないが彼は出れば非常にいいプレーを披露する。ねじべぇ戦のプレーを覚えているかな?あのときの彼は見事なプレーをした。強烈なミドルや華麗なテクニックを魅せたわけではないが中盤でうまく舵をとってバランスを意識していた。選手1人1人に役割がある。最初に名前をあげた5名は確かに優れた実績の持ち主だが彼らだけを新聞の見出しに載せるのは間違っている。

―それでは監督の注目するMFの選手を上げていただけませんか?そう、川久保のような選手です。

MS まず言いたいのは私は全員をリスペクトしているということ。個々を差別することなく同じ目線で選手と接しているよ。そうだね。さっきも言ったが大森は重要なプレーヤーだ。彼の攻撃のバリエーションは実に多彩だ。見ていて面白い。根本はチームの中でも1、2を争うテクニックの持ち主だ。キープ力が高くそう簡単にはボールを獲られることはない。それに根性もあるよね。観客が喜ぶプレーというものを彼は知っている。もちろん勝つこともだ。他には・・・志賀だ!あの献身的な働きはチームにいい影響を与えてくれる。昔に比べるとかなり縦へのスピードが上がった印象をもつ。積極性も評価に値する。志賀と同じレフティーの金山も縦への推進力があるよね。試合の流れに応じて1番の選択肢を見つけ出す能力を身につければさらに手ごわい選手になる。早くきっかけを掴んでもらいたいし金山のファイティングスピリットは見ていて気持ちがいい。そして倉林だ。彼はレンタルの坂平を除けば1番最後に加入したプレーヤーだがもう完全に馴染んでいるようだね。プレーに関しては高さがありシュートの能力が高い。最近はあまりシュートを打つ場面がないが自信を持ってアグレッシブにプレーしてもらいたい。これは全員に共通することだが自信を持ってプレーすることは最大の能力だ。壁や根本を見ていればわかるだろ?これは全員に認識してもらいたい。

―最初に上げた5名の選手もお願いします。

MS 秀和は私の息子という立場を考慮しなくてもこのチームで不可欠な存在ということは誰もが知っていることだ。スタミナに加えてフィジカルもチーム?1だろう。それに加えて基礎技術も並以上だ。それでいて実に謙虚だ。そこが彼の1番の魅力だろうね。驕ることなく常に向上心を持っている。工藤は攻守両方のプレーを高水準でこなすよね。特に私が評価しているのはディフェンス面だ。線は細いように見えるがあたりに強い。それと得点力もあるしヘディングはおそらくチーム1か2だろう。最も計算できる選手だ。壁はトータルで文句のつけようがない。特に突出しているのは運動量だ。動きの質もいい。攻撃の起点になっているし前への推進力という点でも私のサッカーに欠かせないプレーヤーだ。家族を大事にするというところも私は評価しているよ(笑)矢島はフィジカルモンスターだね。それに何があっても手を抜かず100でプレーする姿勢はチーム全員がリスペクトとしている。当然技術も相当なものだ。人間性という面では1番成熟しているんじゃないかな。過去の指導者からも絶大な信頼を得てきていたと聞いている。それも当然だろう。池西は誰もが認めるメガクラック(名手)だ。彼が回りと何がそんなに違うかわかるかい?大きくはプレーの1つ1つのスピード感覚と視野だね。判断力から何まで別の次元でプレーしているといっても大げさではないよ。ただね。彼は現役引退を表明してしまった。また私はピッチに戻ってきてくれると信じている。

―最後にFWです。ここも層が薄く弱点と目されています。

MS それは君らメディアの偏見といったどころだ。私はFW陣を信用しているしこれ以上のてこ入れも必要ないと思っている。うちには4人のストライカーがいるがどのプレーヤーもタイプが異なる素晴らしい選手だ。浜田はDFもこなすが私はFWとして彼を起用し続けている。フィジカルは秀和と同等のレベルにある。これは現代のFWに必要な要素だ。前線で体を張れるプレーヤーはどこのクラブの監督も重宝する。浜田は間違いなくそれだ。往年のスピードこそ失われたが素質は十分だ。吉牟田は浜田のようなフィジカルは無いが彼独特のリズムで攻撃を仕掛けるよね。昔オフ・ザ・ボールの動きを評価されていたがまさしく彼の真骨頂だ。もっと貪欲になってもいい。ストライカーならなおさらだ。安村は小柄だが俊敏性があるセカンドストライカーだ。サイドにも適用できるしなかなか得点力もある。あれは私が就任したての頃だったかな?清水と得点王争いをしたのが印象的だった。驚いたのは彼のコメントだよ。おとなしいと思っていた安村が彼には負けたくないと言ったんだからね。闘争心も兼ね備えている。清水はこのチームでの唯一の純粋な点取り屋と呼べる選手だろう。何よりも第一にゴールのことを考えている。波はあるが非常に計算できるストライカーだ。プレーに関してはスピードはやや衰えたように見えるがその代わりプレーに幅ができたように思える。昔と比べるとかなりシュートの精度が上がったよね。彼はキーパーを見て冷静に打てるようになったって言っていたな。清水に関しても向上心がある。さらに彼はキャプテンだ。常にチーム全員に気を配り私をサポートしてくれている。副キャプテンの秀和と共にその役割をこなしてくれているよ。



佐藤監督はインタビューを終えると私にこう言った。
「まだ彼らは成長できる。まだ完全にチームは1つになっていないが。いつか1年前のようにまたビッグタイトルを獲ってくれると信じている。」

佐藤監督は選手たちを信じている。常にコミュニケーションをとることも忘れないという。
この信じることが浦和GOODLUCKの強さに隠された秘訣なのかもしれない。

コメント(5)

選手からのコメント(佐藤秀和)

昨シーズンは怪我に悩まされてスタジアムからピッチを眺めることが多かったから、今シーズンはチームに貢献できるようにベストを尽くすよ。
もう一度初心に戻って一から身体を作り直すことが必要だということが分かったからね。後はただトレーニングあるのみさ。僕はこのチームで黄金期を築いた一人として皆に記憶してほしい。その為ならどんなことでも乗り越えられるんだ。これが今の僕のモチベーションなんだよ。
後はプライベートでも充実した日々を送りたいと思ってる。そろそろ結婚も考えないといけない年だからね(笑)
選手からのコメント(工藤泰右)

私は2年半前退団を考えていた。それでもここに残ったのは佐藤監督のおかげだ。彼にはとても感謝していて、もう一度彼にタイトルを捧げたい。そのために私達は新たな気持ちで再スタートしなければならない。
(工藤は全治3ヶ月の怪我。5月に復帰予定。)
選手からのコメント(大森広裕)

昨年の夏の大会はよく覚えているよ。主力を欠いた中でもビックタイトルを獲得しなければならないという使命もあったし、そのことが中堅クラスのプレイヤーの自信に繋がるとも思ったしね。それをふまえて準優勝という結果は非常に悔しい。ただ、経験を得た事はプラスだった。
今はレンタルでミドルクラスのチームでプレーしているが、この経験をワンランク上のGOOD LUCKで活かしたいと思うよ。

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