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フライロッド Now & ThenコミュのBrackett氏 Winston社を去る

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バンブーロッドの匠であるGlenn Brackett氏と、その下で一緒に働いている職人3人がWinston社を去ることになったようです(今年の1月末に離職)。

原因は現経営陣と、会社の方向性で食い違いが生じたためと報道されています。ひとつはオーナーがカルフォルニアに在住していてモンタナにいないこと、IBISシリーズ(エコノミカルな商品ライン)の生産拠点を中国に移すこと、などが指摘されていますが、記事を見る限り収益追重視の経営に職人堅気がぶつかった格好になったものと思われます。

Winston社は世界大恐慌が始まった1929年にLew Stoner氏 と Robert Winther氏によって創設されました。その後Doug Merrickやかの有名なTom MorganとGlenn Brackettがオーナー兼ビルダーでしたが、1991年にMorganとBrackettの両氏から現在のオーナーである事業家のOndaatje氏に会社は売却されました。当初はOndaatje氏一家はモンタナに移り住んでいたようですが、結局離れてしまったようですね。

会社側は今後もBambooロッドを作り続けると言っていますが、Brackettチームの引継ぎはたかだか3ヶ月。しかもカーボンロッド製作者数名に対して行なうと言う程度なので、残念ながら期待できないでしょう。

Brackett氏曰くBambooロッドの製作は『魂に触れる作業』なので、命の吹き込まれない竿は確かに駄目だと思われます。気になるのはWinston社の出す今後ロッド全般です。

Brackettの作るBambooはGary Howell(1957-1969までWinston社に在籍)の影響を大きく受けています。何か生命が宿ったようなしなやかさと筋の通ったアクションは、天才Howell譲りです(何故か皆彼のことを天才と呼んでいるので!!)。Brackettの竿はHowellの竿に極めて似ています。そしてこのBambooのフィーリングをグラファイトに伝えてさらに洗練させたのがIM6のシリーズです。

恐らくIBISシリーズやボロンはBrackett氏の本意ではないでしょう。社の方針が変更されればいつでも戻るとBrackett氏は言っています。でもどうでしょう。独立するのかな。Winstonで価値のある竿はグラファイト含め過去のものになってくるでしょう。

いつの時代にもよくある話(T&T社、Powell社などなど)で、趣味にかかわる道具となると、ビジネスと伝統は相容れないもののようです。

また輝く星がひとつ消えました。

http://www.billingsgazette.com/newdex.php?display=rednews/2005/12/19/build/state/50-winston.inc

コメント(4)

利益追求と品質維持とのジレンマは、
レナードの昔からよくある話なんでしょうけど〜

それにしても、マーケットの規模からしたら
出入り、浮沈の激しい業界ではありますね。
昨秋に聞いた話ですが、
いったん消えた筈の英シャープス社がゾンビのように甦り、
なぜかT&Tを買収した、
なんて話を聞くといささかゲンナリします。(笑
続報です。

Brackett氏は“Sweetgrass Rods"を今住んでいるtwinbridgesに立ち上げます。Boo Boysと呼ばれた彼の仲間も手伝うそうです。

添付写真はWinstonでのお別れ会のときの写真だそうで、Brakckett氏の横には車椅子のTom Morganがいます。

記事は下記参照。
http://www.uppermidwestflyfishing.com/phpBB2/viewtopic.php?t=1174&start=0

75年続いたWinstonはここに本当に終わりました。

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