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【駄文】放浪のSHOWコミュの竹採り物語

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今は昔 竹採りの翁といふものありけり

でも古語じゃ書けないので現代文で。

いつものように、じじいは山に竹を採りに行きました。
ばばあは革を選択にいきました。ばばあのお眼がねに適う革はなかなか見つかりません。

じじいが竹を採っていると山吹色のお菓子が落ちているではありませんか。じじいは見て見ぬ振りをしました。
人生経験から関わるとヤヴァイものについては敏感なのです。

じじいは竹を選別していました。高品質の竹製品は高品質の竹から始まるからです。
ふと気付くと、光を放つ竹があるではありませんか。

じじいは一瞬「チェレンコフ光」かと思いましたが、青い光ではなかったので違うと判断しました。
じじいはその竹を嬉々として鉈で叩き割りました。

家に帰るとばばあが夕食を作って待っていました。「おじいさん、良い革が見つかりましたよ。」
先日鉈につけていた革が老朽化してぶちきれてしまっていたのです。
つまりじじいは最近鉈を片手に徘徊していたのです。

「YEAHHHHH! Thank you, BABAhhhh.」じじいは最近英会話に凝っていました。
「わしゃ、今日、ええもん見つけて来たで」じじいは収穫品の光を放つ竹をばばあに見せました。

「じじい、これは…」ばばあは絶句していまいました。
「そう、これで夜も油を使うことなく灯りを灯せるのじゃ」じじいはにんまり笑っています。

灯りのための油は高いため、光を放つ竹は大変ありがたいものでした。
夜になり竹に幕をかぶせ眠っていると、どこからか子供のすすり泣く声が聞こえてくるではありませんか。

じじい・ばばあは共に神経が太いので気付かずに眠っていましたが、ばばあが用を足すために起きたときに気付きました。
「じじい、じじい。起きて下さい。」

「What's up?」じじいの英語かぶれは本物でした。
「子供の泣き声が聞こえてきませんか?」ばばあは不安そうに尋ねました。

「ょ・ぅ・ι゛・ょ・☆」ドスッ!じじいの発言が終わるか終わらぬかの間にばばあの拳がじじいにめり込みました。
「じじい、自重しろ。」冷たい言葉がじじいを苛みます。

それだけ強ければ何があろうと拳一つで何でも解決できるだろうに、何を不安に思うのだろうとじじいは思いましたが、言わないでおきました。
じじいも我が身はかわいいのです。

原因を探ってみるとどうやら持ち帰った竹が原因のようです。
せっかく採ってきた竹も安眠を妨害するのでは置いておくわけにはいきません。
じじいは竹を捨てることにしました。

最近ごみを捨てることに関しての条例が厳しくなっており、長さ30cm以内でなければ廃棄物として処理してもらえないので、捨てる前にじじいは竹を叩き割ることにしました。

叩き割った竹からは大きさ4インチ(10cm)ほどの女の子みたいなものがでてきました。
「こんばんわ、おじいさん」「こいつ、動くぞ」

じじいとばばあは初め見たとき、その可愛らしさと大きさゆえに人形だと思いました。
しかし、人形ではなかったようです。

「わたしはかぐやと申します」

じじいとばばあには子供がいましたが、田舎は嫌だと出てしまっていました。
せっかくなのでかぐやを育てることにしました。

光を放っていたのはかぐやではなく竹自体だったので、灯りとして使うことにしました。
浮いた油の代金をかぐやの養育費に回すことにしました。

「わたしはかぐやと申します。女形(おやま)の修行の為に立ち居振る舞いを学んでいます」

後から明らかとなったことですが、かぐやは男でした。漢字では華句哉と表記するようです。
明らかとなったとき、じじいは心底落胆し、「Jesus」を連呼していました。

何年かの後、かぐやは美しく成長しました。その美しさのため何人もの男が求婚しましたが誰一人としてその願いは叶いませんでした。
5人の男がどれだけ断っても諦めないので、かぐやは無理難題を吹っかけることにしました。

ある男には常温核融合の実用レベルまでの開発とそのパテントを、
またある男には九十九里浜の砂粒の数を数えることを、
そしてまたある男にはリーマン予想の証明を、
ほかのある男には世界中の見聞録の作成を、
最後にある男には太陽の独占を、

それぞれ求めました。五人全員が一月も経たないうちに発狂、あるいは失踪しました。

穏やかな日々が戻って油断をしたのでしょうか、かぐやは帝に見初められてしまいました。
強烈にしかし強引ではない求婚にかぐやもついに折れ、自分が男であるということを明かしました。

「人類を無礼るな(ひとをなめるな)!!俺には大した問題なんかじゃない。」

かぐやの心は落ちました。しかしそれでもかぐやは承諾しません。

「申し訳ありません。私はもともと月の住人なのです。
今度の満月の時にお迎えが参りまして、私は月に帰らなければなりません」

この話はじじいも初めて聞く話だったので、驚きました。そもそもじじいがまだ生きていることに驚きです。

帝は一計を案じ、月からのお迎えを撃退することにしました。かぐやはどうせ無駄だと諦めていました。

満月の夜が来ました。月が真上にかかるころ、月から何かが来ました。
帝が手配した弓部隊は矢をつがえました。しかし何か様子がおかしいことに気付きました。
乗り物しかないのです。中にいるような雰囲気もありません。

「キャー!!!」絹を裂くような悲鳴が屋敷に響きました。
月からの乗り物は陽動で、既に屋敷内に月の強襲部隊は侵入していたのです。

「Fuck!!」帝も英語かぶれでした。
上からの襲撃に対しての布陣だったので、何もかもが後手後手に回りかぐやはあっさりと奪われてしまいました。
地上付近まで来ていた乗り物にさっとかぐやを連れ込むと、月に向かって飛んで行きました。

「Oh my Goooooooddddddddddd!!!!!!!!!!!!!」帝の慟哭が満月の夜空にこだましました。
帝は己の考えの至らなさを悔やみ、月の乗り物を睨み続けました。

月の乗り物はいつまでたっても月に帰りません。それどころか再び地上に降りてきました。

地上におりたった強襲部隊の面々は語り始めました。

「いやー、まいったまいった。第二宇宙速度は星によって違うのな。これじゃ帰れねえよ。」
強襲部隊の人は気さくな人間でした。

通信機器もなくお迎えの強襲部隊も帰れないので、地上で暮らすことになりました。
皆、末永くらしたそうです。


おわり。


現在形と過去形が混じっているなぁ。

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