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仏教での瞑想と生き方に関してコミュの暖かい家族について・その?

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暖かい家族について・その?

翻訳:
カンチャナワット シンメティーピータック

校正:
藤元義浄

ブックデザイン:
チャイタンマラック スティポン

編集協力:
シニーナード ピンヤポン
ナパサナン ワリットンニルト
ヌクーン ワンナソンブーン

加筆校正 榎本硬一(トーマス・ライカー)


     第1部:家族の基礎
「著者 : ソー ポンサワット」

家族(家庭)の心臓


人間は心臓が動かなければ、死んでしまいます(当然ですが)。家族(家庭)も同じように、家族(家庭)の心臓(絆)が動かなければ、たとえ同じ家に住んではいても、家族同士で気持ちが通じなくなります。暖かいと感じる、安定した家族(家庭)を保つことは、結婚した夫婦の強い願いでしょう。それでは、家族の心臓とは何でしょう?これは、結婚しようと望む人が、家族(家庭)を築く前に知って置く必要のある事です。

これからのお話は、それぞれの家族(家庭)にとって大切なことであり、あなたがその家族(家庭)の一員である限り、日常的に直面する問題です。結婚して、夫婦として生活し、親として子供を育てる人は、よく考えてください。仏教の中で、この問題について示している部分があります。それが『家族の安定性をもたらす在家者の法』であります。

家族の基本的な問題
完全な人間などおりません。好きではあっても、赤の他人同士の二人が、同じ家に住み始めれば、衝突は避けられません。やがて子供が生まれれば、家庭内での問題は、もっと複雑になります。ここでは、家族(家庭)内で起こる問題を大きく4種類に分けました。
問題? お互いに疑い、信じられなくなってしまう問題。
これは家族内での相互不信と言う状態ですが、これをもたらす原因としては、色々な嫉妬や、色々な偏見、色々な競争意識や、無責任な態度や行動が、相手に対する責任転嫁を生む事も原因となります。

問題? 自分を成長・向上させる事を好まず、要領も悪いままで、ペースも遅いので、家族の中でも遅れて、その人が所属する社会の中でも遅れて、孤立してしまう問題。
これはその人の知恵や知識のレベルが不足していると言う状態ですが、これをもたらす原因となるものは、家族を初めとしてその人の周りの人達が、その人に対してアドバイスをしてくれているのに、全くそれに反応せずに、自分のペースにこだわっている事にあります。このような人こそ自己中心的であり、自分の努力が足りないのを棚に上げて、周りに責任を転嫁してしまうタイプです。

問題? 相手にアドバイスする事を諦め、お互いに無関心になってしまう問題。
これは家族(家庭)内での、相互不干渉・相互無関心と言う状態ですが、これをもたらす原因となるものは、家族であるのにお互いに対して愛情を持って接し、お互いをより良く導き合おうと言う行為に、情熱的な意欲を持って取り組めなくなってしまっている事にあります。従って、親でありながらわが子の行く末を、諦めてしまうのです。
家族であるからこそ、お互いに無関心になってはなりません。わが子や自分の兄弟が、間違った道を行くのを放置すれば、やがてその家族は壊れます。家庭内暴力もこうした状態から発生します。自分の家族に対して、注意や助言を行う事をためらわないようにしましょう。

 問題? 自己中心的な利己主義から発生する問題。
これは相手に対して思いやりや気遣いが全く出来ないと言う状態ですが、これをもたらす原因となるものは、家族の中のそれぞれが、自分の事しか考えられなくなってしまっていると言う事にあります。家族であるのに、お互いに相手を出し抜いて、自分が有利になろうとする、私利私欲に走る姿勢にこだわっているので、最悪の状態であると言えます。
これら4種類の家族間の状態が、それぞれに違う4種類の原因からもたらされる、あらゆる家族が日常的に直面する問題を、大きく四つに分けたものです。
お釈迦様は、私達の総ての家族が、日常的に直面する可能性の高い、これら4種類の家庭内での問題に対応するべく、『家庭に安定をもたらす在家者の法』を示されました。
この仏法は、4種類の問題に対応するため、4種類の基本法にて構成されます。

? 真実の精神。
この真実の精神をもって、相互不信から発生する問題に対応します。
家族間で、お互いに信じられなくなってしまっている状態を打開するには、自分の心、思考、姿勢、態度、言動に、真実性を高めて強調する事が重要です。具体的には、『愛情を持った率直な思考、姿勢、態度、言動』・『真面目で正直な思考、姿勢、態度、言動』・『責任感、責任性を高く保持した思考、姿勢、態度、言動』と、定義できます。
(1)この定義を仕事・業務の面で解説すると、『任せられた業務は、責任を持って出来うる限りに納期を守って終了させる。その際、良質に仕上がるまでは手を抜かない』との事になります。
(2)この定義を思考、姿勢、態度、言動の面で解説すると、『言行一致』すなわち誇張なし、矮小なし、偽装なし、であります。
(3)この定義を人間関係の面で解説すると、『愛情の有る率直性をもって人に対応し、真面目で正直な思考、姿勢、態度、言動を心掛け、正々堂々と接する』との事です。この場合、特に重要な事は、『愛・憎悪・無知・恐怖』による偏見を持たないことであります。
(4)この定義を道徳的行動の面で解説すると、『戒律・仏法・昔からの良い習慣・国の法律に反する行いはしない』との事です。
この『真実の精神』を具体的に応用し、実践的にこの四つの方面において用いる事のできる真実性のある人とは、あらゆる姿勢、態度、言動においても、業務や人に対しても、責任を持てる人です。強い意思をもち、最良に考え、最良に発言し、最良に行います。『心にある戒律、道徳的思想が、良い姿勢、態度、言動として現われ、強く結びついている』と言う事です。

? 調御(ちょうご)の精神。
この調御(ちょうご)の精神をもって、煩悩及び、知恵や知識のレベルが不足していると言う状態から発生する問題に対応します。
調御(ちょうご)とは、自分の知恵や知識やスキルのレベルを向上させる事を好み、その姿勢を怠らずに維持しようとして、心を常にコントロールして鍛え続ける事と、その意欲を持ち続ける事であると定義できます。
この定義を具体的な行動手順として解説しますと。
(1)『自分にとっての良い先生・師父を見つける』
(2)『その先生が教えてくれている事が理解できるまで繰り返し学び質問する』
(3)『その先生の教えを深く考慮し、分析し、検討し、整理して身に付ける
(4)『その先生の教えを、実際の生活や仕事の中で、適切に応用し注意深く実践していく』
この行動手順に従って行う事ができれば、煩悩の悩みから発生する問題や、知恵や知識やスキルのレベルが不足していると言う状態から発生する問題から脱却できるのではありますが、それには、自分の心を常に鍛え続ける事を嫌がらず、コントロールし続ける事が必要でありますし、その過程において時には、自分の心が刺し貫かれるほどの痛みをも、我慢しなければならない事もあるのであります。
この調御(ちょうご)の精神とそれに則した行動手順によって、自分自身の性格を向上させる事をもできますが、それは非常に困難であるために、それには特に、心の鍛錬とコントロールが必要であります。
煩悩の影響を退けて自分の心を守るのは簡単な事ではありません。
そこで必要になるのが、『自分の性格を調御する』と言う事なのであります。

? 忍耐の精神。
この忍耐の精神をもって、相互不干渉、相互無関心と言う状態から発生する問題に対応します。
忍耐とは、文字どおりに正に、耐え忍ぶことであります。
正しくより良い行動形式を、自身の身に付けるためには正に忍耐が必要だからであります。
私たちが耐えなければならないものは、4種類に分けられます。
3.1)生身の人間にとっては過酷な、自然環境に対しての忍耐。
3.2)病気や怪我をしている時に感じる、身体的苦痛・嫌悪感・倦怠感に対しての忍耐。
3.3)配偶者・家族・親族・親戚をも含めて、他人との衝突・摩擦によって感じさせられる精神的ストレスに対しての忍耐。
3.4)煩悩の影響に対しての忍耐。
  煩悩とは、自分の中の良くない性格(性格のマイナス面)を言います。
  この煩悩の影響に対しての忍耐には、2つの種類があります。
1)自分の性格の悪い面が、他人の性格に影響を与えないように抑制する忍耐。
2)破滅への道に対しての忍耐。
破滅への道とは、自分自身の煩悩を助長させる六種類の悪い行動の事を言います。
それは、『 飲酒・喫煙』・『夜遊び・ナイトクラブ・キャバレー』・『ギャンブル全般』・『悪人との付き合い』・『仕事・義務・責任からの逃避』であります。
家族の皆が一致してこの2つの忍耐に耐え続けて、煩悩からの影響を排除できれば、煩悩に負けない強い性格を育てられますし、家計も安定し、交友関係も良好なものになります。
当然ですが、この忍耐に耐えられなければ、家計が崩れます。

? 布施の精神。
このお布施の精神をもって、相手に対して思いやりや気遣いが全く持てないと言う状態から発生する問題に対応します。
お布施とは思いやりを表す行動を言い、次の3種類に分類されます。
1)金銭を含める物品の提供。
2)便宜性の提供。
3)自分の心が、悪い思考・感情・欲望に囚われないよう払い除ける事。これは瞑想する際の、心の静止に効果があります。
思いやりを表す行動とは、『自己中心的な主張・自分本位の考え方を払い除け、家族全体の事を考えて優先する事』を言います。
結婚生活は、3)の思いやりを表す行動をお互いに施し合う事に、依拠するところが大きくあります。
家族は、思いやりなしには壊れます。生活実態の中で思いやりの行動は試されます。自分よりも全体の幸せを優先しなければなりません。

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