LUNA SEAが12月23、24日に埼玉・さいたまスーパーアリーナでライブイベント「LUNA SEA The Holy Night 2017」を開催。この記事では24日公演の模様をレポートする。
この公演はクリスマスシーズン恒例となっているLUNA SEAのクリスマスライブ。今回はメンバー全員の楽器、機材の電源が再生可能エネルギー由来の水素エネルギーで賄われるという、環境に配慮したライブとなった。2日目公演では、賛美歌「Veni, Veni, Emmanuel」をバックにメンバーが定位置に着き、彼らは12月20日にリリースされたばかりの最新アルバム「LUV」から、きらびやかなサウンドのリード曲「Hold You Down」を1曲目に披露。ステージ後方にはプロジェクションマッピングを駆使した美しい演出が用意されており、バンドのパフォーマンスを美しく彩った。INORAN(G)がセンターに立って「TONIGHT」のリフを奏で始めると、ファンが一気に沸き立ち、会場全体を大きく揺らした。
「今夜も思いっきりはっちゃけて! さいたまスーパーアリーナをこの世で一番熱い場所にしよう!」とRYUICHI(Vo)が言葉を発したのちに、真矢(Dr)がリズムを刻み始める。そこにSUGIZO(G, Violin)がギターリフを重ねて「JESUS」を披露。RYUICHIは最新アルバム「LUV」は愛をテーマにした作品であることを伝え、「世界中にLUNA SEAのファンがいて、紛争などに苦しんでいる人がいます。世界には、みんなが手を携えてくれるのを待っている人がたくさんいます」と昨今の国際情勢を踏まえつつ、人類の恒久平和を願っていることを述べた。疾走感のあるナンバー「Brand New Days」、ポップかつウォームな雰囲気の「誓い文」、さらにソリッドなバンドサウンドの「The LUV」と最新アルバムの収録曲を次々に届けていった。
RYUICHIが「この23、24日はLUNA SEA一番の“キメどころ”ってやつですか。みんなも自分をメンバーだと思って、盛り上がっていきましょう!」と話したあと、「The End of the Dream」ではJ(B)が両手を耳に当ててフロアから歓声を求め、INORANとSUGIZOが観客のすぐそばまで近付くなどして場内の一体感を高めた。ここまでロックチューンの数々を届けたバンドは、INORANとRYUICHIがアコースティックギター、SUGIZOがバイオリンを持って切なげなバラード「I'll Stay With You」を披露。再びエレキギターに持ち替えたSUGIZOの浮遊感のあるディレイフレーズが印象的な「MOON」では、青と白のライトやミラーボール、スクリーンに投影された地球と月の映像などが楽曲の世界観を際立たせ、観客は5人の奏でる美しいアンサンブルにじっくりと聴き入っていた。
大ヒット曲の1つである「I for You」を歌い上げたあと、RYUICHIは「来年からツアーが始まるから、俺たちがみんなのもとへ行きます」と、1月27日にスタートする全国ホールツアーを改めて告知する。ライブ終盤、「IN MY DREAM」では、SUGIZOがクールなギターソロを奏でているときにRYUICHIとINORANがじゃれ合う姿を見せる場面もありつつ、彼らは攻撃的なロックチューン「DESIRE」と1990年代半ばの人気曲を連投。「TIME IS DEAD」で場内のボルテージを一段と高め、ライブ本編を「ROSIER」で熱く締めくくった。
アンコールを求める観客はスマートフォンのライトを掲げて「きよしこの夜」を合唱。ステージに戻った5人はしばらくファンの合唱に耳を傾け、RYUICHIは場内を見渡しながら「星の海に浮かんでいるみたいだ」と感想をこぼした。昨年発表されたLUNA SEA初のクリスマスソング「HOLY KNIGHT」の披露後、メンバー紹介を行っている途中には、メンバーそれぞれが来年のツアーに向けた抱負を述べた。この中では、12月23日がLUNA SEAとファンにとって“LUNATIC CHRISTMAS”という独自の記念日になったことや、1993年に行われた自身初の東京・東京ドーム公演「LUNATIC TOKYO」の開催日であること、2007年12月24日に一夜限りの復活となった東京ドーム公演「GOD BLESS YOU 〜One Night Dejavu〜」からちょうど10年が経ったことなどが話題に上がった。RYUICHIは「ツアーでは毎回、会場に忘れ物をしようかな。またそれを取りに戻ってくる、そんなツアーにしたい」と述べてから「ここで大先生を」と真矢にマイクを託した。真矢は「僕はツアーで各所にマーキングしてこようと思います。それを掃除しにまた帰ってきますのでぜひよろしくお願いします! 要するにみんなのことを愛しているってことだ!」と強引にトークをまとめて喝采を浴びた。
その後、彼らは「Dejavu」に続き、「お前ら、かかってこいよ!」というRYUICHIの煽りからラストに「WISH」をパフォーマンスし、幸福感に満ちたクリスマスライブの全演目を終えた。カーテンコールではそれぞれが観客に感謝の気持ちを伝え、INORANは「One Night Dejavu」から10年経って、今この景色を見せてくれてみんなありがとう。来年のツアー、全力でやるから絶対に……絶対に会いに来いよ!」と来たるツアーへの期待を煽った。