1992年の誕生日のことなんだけど、「純粋な感情から生まれる音(音に対するピュアな感情)」ということについて探求したいという考えが浮かんだんだ。これが、マーク・プリチャードと共にGlobal Communicationを始めるきっかけとなった。その後、Grandfather Clock rhythm(「大きな古時計」のリズム)を使った15分間に及ぶアンビエント・クラシックとして有名な“Ob Selon Mi Nos”を含むいくつかの楽曲を12インチでリリースしたんだ。 僕らのデビューアルバム“76:14” は、その時期、アンビエント・クラシックとして認知されて、“ベスト・メイクラブ・アルバム(!)”なんて言われたこともあったし、ピート・ローレンスとカトリーナ・ラーキンによるフェスティバルThe Big Chillを、彼らが主催することのきっかけにもなったんじゃないかと思う。
Big Chill Recordingsは、このプロジェクトにとって必然であり、帰るべき場所であるスピリチュアル・ホームで、それは創設者であるピート・ローレンスが初期の頃から音楽というものがなんたるかを守り続けていることからも明らかだ。 2000年12月にユニオン・チャペルで開催されたThe Big Chillは、とてもスペシャルなものになった。 僕は新曲と旧作とを、エレクトロなものとアコースティックなもののアンサンブル構成にして、40人の聖歌隊をバックにしてライブをした。 これはチャペルの中での音響効果を最大限に活かして、エモーショナルでパワフルな本物のサラウンド・サウンドを経験するために作曲/アレンジ/編曲したものだった。 最後には、Global Communicationのアンビエント・クラシック“Ob Selon Mi Nos” や、壮大なララバイである“12:18” を新しいアレンジバージョンで合唱曲として演奏したんだけど、もともとそれが最初に意図していたことでもあったし、これはThe Big Chillでも記憶に残る出来事のひとつだ。 あの夜、涙を流さなかった者はいなかっただろう。