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イイ話...コミュの病院で…

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ふとした事から入院しまして。

回復し、暇なので病院の中を散歩していた時の話です。



病院の駐車場のベンチで日向ぼっこしてました。
駐車場のベンチが喫煙所になっているため、面倒臭いですがいつも来てました。


外来の診察が始まるぐらいの時間になり、人も多くなってきました。
そこに、一台の確実に暴走族風?な乗用車が来ました。


想像どうりの男(20代前半)が、くわえタバコで運転席から降りてきました。

そして、後部座席のドアを開けて「さっさと降りろよ!」といかにもな態度でした。

中にはおばあさん。

これは…、と思い私は見ていました。



男は「早く降りろよ!」と、まだ声を上げています…。


足が不自由なのか、なかなか降りれずにモゾモゾしているおばあさんに男が身を乗り出しました。


殴る??と私は心配で駆け寄りそうになったのですが、男はおばあさんを慣れた手つきで車から降ろしました。
そして一言「待ってろよ!」と言うと、トランクから車椅子を取出しました。


男は車椅子におばあさんを乗せ、車椅子を押し病院のほうへ。

私も悪趣味かもしれませんが、あとをつけました。


おあばさんが、男に「×××(男の名前)、病院でタバコはいかんよ。」と言っていました。

すると男は「そうだな!ここいるやつはみんなオレより病弱だからな!」と左ポケットから携帯灰皿を取出しタバコを消しました。


外来はリハビリのようで、男はおばあさんがリハビリ中に一服しに行くようなので、私も追いかけました。



タバコをふかいしていると、男の携帯電話が鳴りました。


「今日、これから走り?ダメだなぁ、今日はばばぁを病院送りにしてるからよ。」


電話を切り男が時計を気にしていると、一人の医者が歩いて来ました。

医者は男に「リハビリは順調です。もう、じきに車椅子は必要なくなるでしょう。」と言いました。

男は「やっと、あの邪魔なのを捨てられるか!あれがあるとトランクに何も入らないんだよ。」

医者「あなたがリハビリを嫌がる××さんを家から連れ出してくれたおかげです」

男「ばばぁは、かあちゃんのかあちゃんだからな。かあちゃんのかあちゃんが、…」と訳の分からない一人言のような照れ隠しを続けていました。



医者「×××君は、ヘルパーの資格を取ったんだってねぇ」

男「でも、ヘルパーじゃばばぁの体は治せないんだな…」

医者「違う。医者は医学という知識を持ってサポートするだけだ、××さんが歩けるようになるまでに治したのは君だよ」




ここで私の一服は終わってしまったので、先に病院に戻ることにしました。


数日後、退院し帰り道にコンビニに寄って携帯灰皿を買ってみたり。

コメント(9)

読んでてなんだか嬉しくなっちゃいましたクローバー

私もほっこりさせていただきましたほっとした顔ぴかぴか(新しい)
彼は照れ屋なんでしょうね。
いい話ですね。
見かけじゃないですよね。。。いいお話です。。。
私もほっこり…ほっとした顔

というか 目頭ジワーン
涙もろいもんで…

いい子に育ってますねぴかぴか(新しい)
きっとおばあさんの愛情たっぷりで育ったんでしょうねほっとした顔いいお話です涙ハート

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