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REINHEITに癒されるコミュの音楽とものがたり

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だいぶコミュとズレたスレッドになりますが、以前他のSNSでやり残したチープな小説を完結させる身勝手なスレッドなので皆さん気になさらずにっ!

音楽と人が織り成す素敵なものがたりが表現出来たら…。

コメント(5)

ただ ただ 
そこには太陽にまで届きそうな
碧く澄んだ空が広がっていて
地平線を泳ぐ鳥達と
引いては押し寄せ砕ける波音が
かすかな子守唄を奏でていた。

「優しい唄だね…。」
頬笑みかける君に
「そうだね。」
って、僕は途切れた過去を繕うように作り笑いでそっと目を閉じた。

このまま君とずっと歩き続ける
そんな覚悟が僕には無かった。
夜空から舞い降りる月光のような存在でしかない僕は
君を永遠に照らし続けることは出来なくて。

だからかな、君に太陽を求めてしまったんだ。
僕のカゲを焦がしてしまうくらい。
「拓海、元気ないね?」
子猫みたいな無邪気な上目遣いが、思わず抱きしめたくなるような想いと何か見透かされているような不安が入り混じり、一瞬鼓動が早くなった。
「ねぇ仁美。」
「えっ!?」
裏腹に膨れ上がる、僕のすれ違うやり場の無い感情がそうさせたのか彼女を抱き締めていた。
ごめん、ごめんねって何度も呟きながらそんな状況で別れを切り出した残酷な僕がそこにいた。



肌寒さを感じる漆黒の空には
闇と闇の間から無数の輝きが僕を見下ろしていた。


そんな僕を最後まで笑顔で見送る健気な君の姿がバックミラーから消えていく…。
きっと殴って罵っても気が晴れないくらいの怒りが彼女を覆い襲い苦しみを奏でていたはずなのに、それでも彼女は最後まで笑ってくれてた。



黒に染まった僕のカゲを振り切るように街灯すら消えた暗闇のなかでアクセルを踏む足に力を込めた。

誰でもいい
人の心を失うほどの凍りついた僕のココロを溶かしてほしいと
都合の良いことばかりを願った。
どんなに過ごす時間が短くても幸せなんだと、ハンドルを切るたびに、かすかに残る彼女の匂いが教えてくれた。

僕には本当に大切なヒトがいることを…。

僕の人生の中で一番忘れられない
日曜の出来事だった…。



続く。



(c)REINHEIT 「日曜のとき」より歌詞一部引用
ゆらゆらと太陽をゆらす水面の上を
無造作に流されていく落ち葉を見ながら
何も変化の無いまま
流されていく自分がいて。
そんな惨めな自分を見つめる惨めな夢で目が覚めた。


飲みかけのペットボトル
かたずけられてないカップ麺の容器
山のように積もった煙草の吸い殻
捲られてないカレンダー

怠惰な人間の生活感しか映さない
何もない部屋

少し広く感じるベッド

ポケット探っても小銭の一つも出てこない程
荒みきった僕がいた。

でもきっと、きっとこの強く握り締めた手のひらの中には
夢や希望がたくさん詰まっていて
いつかひらけるんだと妄想に近い想像にふけっていた。

まだ失くしちゃいないんだ。

心の中でそっと呟いた。

静かに街が、生命が蠢きだす明け方

そんな眠らない想いを抱いたまま時だけが過ぎていった。



仁美は元気にしてるだろうか。
心配する権利も余裕も無い自分が不様で、
情けなさに耐えられず自分を嘲笑った。

何が恋で
何が愛で
大切なものすら見失って
何をやってもうまくいかなかった
土俵が違うものを比べみても
結局、天秤は振り子みたいに延々と釣り合うわけもなくて。

仁美の為に会社起こして、稼いで稼いで、いつか生まれてくる子供達の為に…

そう想ってた筈だった。

でも違ってた、偽善者だった。

どんなに泥まみれの地べたを這いつくばっていても、砂漠のように広がっていく渇きに、一滴の潤いを与え続けてくれたのは

仁美じゃなかったんだ。

だから怖くて、見透かされてしまうのが怖くて。

事業がうまくいかなくて、
全てが予定どおりなわけじゃないからって
投げ出してしまうような僕の傍にいて
支え続けてくれた仁美に
なにもしてあげられない自分が
情けなくて。

僕には忘れられない人がいて。

そんな僕が見透かされるのが
怖くて。

いつからか仁美の笑顔も
きちんと受けとめられなくなってた。

仁美と別の女性の間で揺らぎはじめた僕は

陽炎のように追えば消え
カタチも掴めなくなった
自分自身の心が黒く、黒く渦巻いていくのを

止める事が出来なかった。



最後に交わしたキス
その閉じた瞳に
仁美は曖昧な僕と夢を映して

僕は未来に目を閉じて
ただ仁美がくれる
笑顔探し続けてた。





気付けば時計は正午を回ろとしていた。



僕はまとわりつく残像を振り切れないままの格好で、部屋をあとにした。






(С)EXILE 
「Ti Amo」 「Your eyes only 」
より歌詞引用
やわらかさを持ちはじめた太陽と
鮮やかな衣を纏いはじめた季節が
やけに染み込んでいく。
色褪せたアルバムを一枚
また一枚めくっていくように
すれ違う恋人たちに
モノクロの思い出が重なる。

振り切れない。
この残像を 

振り切れない。

もともと決意に支えられた意志ではなかった

ただ不安や恐怖、微かな希望が作り出した理想にすがりたかっただけなのかもしれない。

そんな自分の弱さを見つめながら
慌ただしく過ぎ去っていく街を
歩いた。


旅路に迷った旅人のように
途方に暮れ足元がおぼつかない
不様な姿は誰の目にも哀れに
映っていただろう。

何かを思い出したかのように立ち止まった瞬間、携帯が鳴った。


期待と不安にゆれながら、何かにすがる気持ちで画面も見ずに携帯を耳にあてた。

「もしもし」
…。
「もしもぉ〜し。」
…。

期待と不安を吹っ切る軽快な声だ。
むしろ不安のほうが大きかった気がしたのは、言うまでもない。

電話の相手は暫くあっていなかった親友。
自分の腑甲斐なさを誤魔化すにはもってこいの人物。

これから夕食でも食べて遊びにいくぞっ!
なんていう誘いは
今の拓海には断る理由もない。

二つ返事で了解し、さっきまでの落ちぶれ姿からは想像も出来ない程
バイタリティに溢れた表情に変わっていた。


浮ついた足取りでそそくさと
家路に向かう滑稽な自分の姿を
内心嘲笑いながらも

一時の快楽に身を任せる

自分の嫌いな価値観にすら
すがりついてでも

忘れてしまいたかった。

仁美じゃなく
仁美という記憶から
逃れようとする
弱い自分を。

自分自身を。



親友との再会が
またひとつ自分自身の弱さと
そして孤独との闘いを強いられる
きっかけとなるとは
思いもせずに。



ガラス越しに映る街灯
交差するヘッドライト
心地よい店内のサウンド
木目調のテーブルに
こ洒落たワイングラスに揺れる蝋燭

男だらけで食事するには場違いな程の旋律を奏でる世界が広がっていた。
静かな空気の中にも凛とした
時間が流れている。

久しぶりに会う仲間たちに
依存するかのように
身を任せ
ただ
ただ ただ
一時を楽しんだ
何かに急かされるような
置き去りにした場所に呼び寄せられるような
不思議な感覚を覚えながら。





食事を終えた男たちは
ここぞとばかりに日頃のストレスを解消しようとカラオケへと向かった。

親友の中に一際上手い康人という幼なじみと
バンド経験のあるくせに、妙にアニソンがハマる年上の正克が
粋な計らいで、というより気心知れた仲間内の冗談のつもりで
傷心の拓海の前で失恋ソングを何曲も何曲も歌った。



拓海は悲しさと嬉しさの完全に交じり合うことないパレット上の絵具のような感情に
目を潤ませた。

新たな希望と誓いを胸に抱いていた拓海の瞳から、その感情はこぼれることは無かった。

拓海も支えてくれる仲間たちに応えるように一緒になって
時間を忘れ体力の続く限り騒いだ。



街が静けさを取り戻し
地平線を泳ぐ雲間から
始まりを告げる光が射し込む頃
疲れ果て燃え尽きた男たちが
眠気に足を取られながら部屋を
フラフラと出ていく。

20代も後半ともなると流石に夜が明けるまで遊ぶのはキツいものがある。
しかしそれくらい後先考えず我を忘れ羽目を外すくらいが、今の拓海には丁度よかったのかも知れない。
家に帰るのも面倒になった男たちは、カラオケ店から近い正克の家に泊まることにした。



バイパスを抜け、喧騒から引き離されたような閑静な住宅街。
点滅を繰り返す信号と
小鳥をさえずりが、静かさを強調する。

正克の家に着くなり、傾れ込むように部屋に入るとひとり。
神掛かり的な早さで眠りにつく浩二。
一方で彼の就寝スピードを知っている拓海らは、眠気を忘れて浩二にイタズラをしながらまた、一時を楽しんだ。

いつしか、見馴れた天井を見ながら修学旅行のような錯覚と懐かしさに心が燻られ、思い出や恋愛感を熱く語り合いが始まっていた。




拓海の希望を打ち砕くような衝撃の真実の始まりだった。

希望という絶望を受け入れられるようになるまでには、時間があまりにも足りない。

失い続ける人生は、尽きる事のない憎しみあいの連鎖が引き起こす争いのように、次から次へと失い続ける運命が与えられる。

次第に拓海はそんな自分を呪うようになっていった。
そして、大切な人たちさえも恨むようになっていた。
本当はいけない事だと知りながらも。

心さえ閉じてしまえば誰とも深く関わらないで済む、そうすれば失うものは少なくなる。
代わりに得られるものは無くなる、けど失うくらいならなにもいらない。

自ら全てを拒絶していくようになった拓海の周りには、当然のように誰もいなくなった。

孤独を選んだあの日から、3年の月日が過ぎていた。

たった一つの想いを閉まったまま。
ただ時間だけが、流れていた。

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