藤崎三郎助(ふじさき・さぶろうすけ)terça-feira, 15 de janeiro de 2008藤崎三郎助氏は第一回移民の入植に先立つこと2年、明治39年(1906)に、サンパウロに藤崎商会を創設し、日本移民の足がかりを作ったことと、日本商品の販路拡張につとめたことで、つまり日伯貿易の先駆者として著名である。
藤崎三郎助氏は、物質的な事業の外、精神的事業にも非常の関心を有していた。財団法人明治聖徳記念学会は、文学博士加藤玄智氏が、明治45年(1912)7月30日明治大帝の崩御に強く感動して大帝の聖徳を永遠に記念するため発起されたものであるが、藤崎氏はその創立を支援し、自ら理事となり、会計監督を兼ねた。のち、基本金中へ金壱万円を寄付して会の運営に尽力し、紺綬褒章を授与された。同会は其事業の一として、海外に向って日本国体の真髄を知らしめるための幾多の欧文著書を刊行して、西洋人の間には、The Meiji Japan Societyの名で知られ、世界的に日本研究の学会重鎮の一つとされている。