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777の会コミュの管理人の趣味トピ

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100%管理人の趣味で立てたトピ

感想待ってまつ(笑)

コメント(3)

第一話 誰かの忘れ物


僕がそこに住んでいたのは、一昨年の四月から昨年の二月までの十ヶ月間だった。
それまで東京の上野に住んでいて二年振りに地元の埼玉に帰ろうと思い、寮がある仕事を見つけ帰ってきてからもう二年が経とうとしている。

今、思い返しても寒気がするあの出来事。

あれは一体なんだったんだろう・・・・・・。


その頃、僕は胸をはって人に言えない仕事をしていた。
闇金融。
まぁ非合法の金利で消費者金融からお金をかりれない人の足元をみて融資をする。言わずとしれた違法行為。
雑誌をみて軽い気持ちで入って半年、これから稼げるって時に店が警察に摘発された。
分不相応に自業自得といったところだろう。
まだぺーぺーだった僕は無罪放免。事情聴取されるにとどまった。
悪い事はできないんだなって事を学習し地元に戻って、地道に働こうと思った。

そこはとある派遣会社が寮として一般のアパートを借り上げている築浅の、建ってから精々一年位のきれいな建物だった。
間取りは2LDK。相部屋で二人で住む形になっていた。

職場は車の部品工場。それまで、ほとんど接客業しかやった事がない僕はそこそこ楽しかった。
初めてやる仕事は大変だけど新鮮だった。

最初におかしい?と思ったのは、一ヵ月も過ぎた頃。
引越して最初に買った電化製品は、掃除機だった。フローリングだったので埃が目立ったのだ。
何回も掃除をするうちにある事に気付いた。


長い髪の毛がいつも部屋に落ちてる。


始めは、前の住人の髪だと思っていた。
しかし、越してきて一ヵ月。何回掃除機をかけたかわからない。
僕はA型だから掃除機をかける時は多少神経質気味になる。

気付くと枕にもついてたりする。相部屋の人は髪の毛が4/5位リストラされている人なので、‘その’長さは有り得ない。では誰のものなのだろう?
一本の長さ約50cmくらい。
周りにそこまで長い人はいない。
消去法で存在理由がゼロになる物体。
そこにあってはならないもの。
僕は考えない事でその事実から逃れたつもりになった。

最終的に‘それ’が常軌を逸した現象だと気付くのは辞めるちょっと前。
相部屋の同居人が辞めてしばらく広い2LDKを独占していたが、会社の都合で同じ建物の二階から一階の部屋に移った時。

僕は固まった。

部屋を替えたのにまた‘あの’髪の毛が部屋に落ちてるのだ。
勿論、何回も掃除機をかけた後も。である

僕は会社辞めた。
別にそれが原因ではないけど、気味が悪かったのは確かである。

いまだに思う‘あれ’は一体なんだったんだろう?





第二話「またくるね。」




最初に言っておくけど、俺は霊感なんて全くないし霊なんて信じてない。
友達と心霊スポット行っても一人でスタスタ歩いても平気だし、幽霊なんて見た事がない。
見た事がないんだから存在を信じろって方が無理だよな。

でも事実、見たって話は聞いた事がある。
それがよく知らない他人だったり、夏にしか稼げない心霊番組専門のタレントが言うならいざ知らず、下らない嘘はつかないってよく知ってる親友が言ったあの話。
あれだけは、今だに寒気がするね。


あれはいつだったっけ?まぁバイクに乗ってはしゃいでた頃だから少なくとも十代後半のいつか。親友のN.Sが実際に体験した話。

その日Nは普通に寝てたんだって。
今はあまりみかけなくなったけど、当時ハイベットっていって、二段ベッドの一段目がない寝る位置が丁度ひとの頭位のベッドが売っていてNもそれを使っていたんだ。
俺が覗くと鼻のあたりに布団がある感じの高さだった。

寝ている自覚はあったらしい。
夢の中で自分の部屋で寝てたんだって。
まるで現実と同じシチュエーション。
ふと、髪の長い白い女の人が見下ろすように現れて一言。







「またあしたもくるからね・・・・・・・・・」





次の日。Nは一睡もしないでずっと起きてたってさ。




第三話「ラジカセ」


それは、私が17の時バイトしていた先の先輩が体験した出来事。

その人たちが友達と海に行った時の事。
当時まだCDが出回り始めた時代。ラジカセがAVの最先端でカセットテープに流行りの曲をダビングして持って行ったんだって。
そのラジカセには録音機能もついていてボタンを押せば会話も録音できたらしい。
日も暮れてきて、周りに自分達だけしかいなくなっから帰ろうって話になり帰り道の途中。ラジカセをビーチに忘れた事に気が付いて取りに戻り、解散したその夜。ラジカセの持ち主だった先輩がテープを再生した時。
音楽が途中で途切れて会話が聞こえてきた。

「なぁ、そろそろ帰ろうぜ。」
「ホントだぁ〜!うちらしかいないよぉ〜。」

「・・・ボソッゴソゴソッ」
「ん〜だよ。・・・・っち持っ・・よ」

それは遠巻きに聞こえる自分達の声だった。あの時確かにした会話。
その日の事だからよく覚えている。あの時ラジカセは多少離れた場所にあって近くには誰もいなかった。確実に。
そして先輩が一番怖かったのは、会話と会話の間に交じった雑音。
よく聞くと人の声に聞こえなくもない。
先輩にはこう聞こえたんだって。


「・・ついてくよ・・」



完?

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