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ヘルマン・アーベントロートコミュの教授のRシュトラウス ドンキホーテ

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 ベルリン放送、1955年
 
 教授のRシュトラウスは、いくつか録音が残っている。ドンキホーテのほかに、悪戯、とドンファン、死と変容だったかターラからでているはずだ。
 個人的に、現代のRシュトラウスの演奏を聴いてもあまりおもしろいとおもえない。なんとも、洗練された音楽という感じの演奏が多いようにおもえる。
 僕の個人的な好みにすぎないが、Rシュトラウスの曲をきいて、楽しいなとおもえたのは、クナッパーツブッシュの妙な山に登るアルプス交響曲、コンヴィチュニーのなんとも粘っこいメロドラマのような家庭交響曲、そしてウィーン響との官能と興奮のサロメの踊り(コンヴィチュニーの演奏の中で、晩年のベートーベンの大フーガとならび名演だとおもっている)、などいくつか思いつく。
 アーベントロートのドンキホーテも笑える演奏であった。アーベントロートのRシュトラウスの不協和音や突発的な曲想の変化の極端な描き方には、ニヤニヤしてしまう。Rシュトラウスのユーモアや物語性というものを捉えた演奏であるとおもえる。文学を愛したといわれるアーベントロートなりの音楽作りだと思える。
 Rシュトラウスの音響の見事さよりも、音物語を聞くように楽しめる演奏が僕は好きなのだろう。
 
 

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