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ヘルマン・アーベントロートコミュの教授のブラームス1番

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1番のバイエルンとの演奏は、アーベントロートのブラームスの演奏の中で異質であるといえる。といってもBPO、それとスタジオ録音とこの3つしか聞いていないが、明らかにこの2つよりも、バイエルンとのライブは異質である。
 オケがてんてこ舞いになりつつ暴れるようにしがみついているその様にまず、唖然とする。もしかしたら、アーベントロートは至極冷静であり、オケの白熱のみが浮かび上がった演奏なのかもしれない。そんな気がする。
 個人的には、BPOとの演奏がこの3つではもっとも美しく感じるが、バイエルンとの演奏がもっとも面白く感じる。BPOとの演奏は、テープをつないでるのかどうかしらないが、あまりに急ブレーキやテンポの変化への対応ができており、アーベントロートのブラームス1番が浮かび上がっているようにおもう。バイエルンとの演奏は、指揮者とオケが生み出す緊張感そこにオケの必死さか加わり音がまるで生き物かのようにうごめきまわっているような印象がある。この種の演奏をつくりあげる指揮者として僕はシェルヘンのライブが好きである。シェルヘンも演奏できないだろというくらいまで、マーラーのややこしいものを速いテンポでやる。(ウィーン交響楽団との9番や、トロントとの7番など)このような芸当をみせてくれる指揮者は、ライブのおもしろさを感じさせてくれ、音が生き物であるかのように感じさせてくれる。安全運転交通整理で面白みのない演奏とはちがう。
 スタジオ録音は販売されてるものは、明らかにピッチが低く本来はもっと早い演奏である。ピッチを直すとかなり迫力のある演奏になっている。バイエルほどではないが、オケの喰らいつくさまが感じ取れライブ感にあふれている。ただ、バイエルンのアンサンブルを乱し、もうまるで一種の狂乱狂舞なほどまで追い込まれていない。
 私は、なぜバイエルンがあそこまで必死なのかというと、あのコンサートがアカデミー・コンサートといわれる特別なコンサートであったからではないだろうか。ゆえに、オケのここで空中崩壊してはならぬという気合のもと、あの演奏になったようにおもう。そして、アーベントロートがその要求に喰らい付くオケにたいして、極端なる指示を本番でおこなったのかもしれない。ただ、BPOの演奏のほうが僕には極端なテンポの変化であるようにおもえる。BPOの構成美、有機的演奏のバイエルン。そして、その中間的な、スタジオ録音(ピッチを修正したやつ)そのように思える。

コメント(12)

1955年のブラームス1番ライブを聞いた。この演奏は、ベルリン放送との演奏である。
 アーベントロートのブラームス1番の世界ははっきり聞き取れる。ベートーベン第九とブラームス1番については、アーベントロートの演奏は頑固なほど指針がハッキリしているように思える。それにライブの中でのハプニングがないかと、つい、かたっぱしから聞きたくなってしまう。ある意味、これは、同じネタでもそのときに具合によって変化する落語の芸のようなものだと思う。アーベントロートの十八番といえよう。
 1955年のこの演奏は、おちついて教授の音楽に耳を傾けられる。4楽章のおもしろさも、そして、2楽章の美しさも、教授の日常のブラームスと言った感じをうける。もちろん、アーベントロートの演奏に触れたことのない人がこの演奏をきいたら、なんだこれはと思うであろう。
 しかし、第九にしても、この曲にしても4楽章の描き方はアーベントロートの名人芸としかいいようがない。
最近、ようやく1956年のバイエルン国立管の1番を聴くことができました。るんるん
1番の演奏は、1949年、1941年、1955年という順番で入手できたので、聴いてはいましたが、噂の56年の演奏を聴くと驚きの連続でした。
他にも、まだ1番の録音は発売されたものがあるのでしょうか?
こんな演奏を聴くと、他にもあるかもしれないと思って、期待してしまいますね。わーい(嬉しい顔)
1920年代の演奏、あと、1950年代(1951か1952)に2つあるみたいです。きいてないですが、1952のはターラででてて、結構すごいらしいですが。1920年代のもCDはでてたらしいです。
 ロンドン交響楽団 1928年 

 1楽章から、アーベントロートのブラームス1番を発揮している。妙なポルタメントが気になるが録音のせいかどうかわからない。1928年も1956年もアーベントロートのブラームス1番はアーベントロートのブラームス1番なんだなと言う感じがする。所々、あら、ここはあまり減速してないななどと思いつつも、テンポの変化の多い演奏である。しかし、1楽章から、熱い。かなり極端なテンポの変化であり。ロンドン交響楽団かなり練習させられたんだろうな・・・と、思われる。
 2楽章は、おちついて聞ける。3楽章の早めなのが、4楽章冒頭のアダージョを際立たせる。2,3楽章は、ハイドンやモーツアルトの交響曲のような懐古的な単純な形式の楽章というイメージがぐっと浮かんだ。
 4楽章は、冒頭のアダージョから、あの主題までは素晴らしい。加速し変化に富む演奏でないなら、万人受けするだろう。しかし、あの主題以降は、アーベントロートの世界が十二分に楽しめる。冷静な型にはまった構成の中に情熱をぶち込むようなやり方がこの演奏は終始保たれている。例の終盤の減速部分はさほどであるが、この部分が程よく3速ー2速ー1速とギアをさげる様がはっきりみえる。ベルリンフィルとの演奏がいきなり3速から1速に落ちるような減速の印象をうけたが、どの演奏もこのお決まりのギアチェンジの演奏をしてくれる。それは1928年でも変わらない。
 アーベントロートのブラームスの1番はなぜか聞いていてワクワクし明日もがんばろうと生きる糧をもらえる。なんだかんだいって、どの演奏もその気持を与えてくれるところが好きなのだ。

 いつかじっくりアーベントロートのブラームス1番の録音を解剖してみたい。
 
 
ライプチヒ放送 1952 1.18

 なんだろう、安定している、落ち着いている、キビキビしている。やるべきことは、お互い熟知しているといった感じの演奏だ。素晴らしい演奏と言う一言につきる。このコンビはスタジオ録音のコンビである。
 結局、アーベントロートのブラームス1番は、1928のロンドン交響楽団、1941ベルリンフィル、1949、1952ライプチヒ放送、1955ベルリン放送、1956バイエルン国立となる。他にも録音があるかもしれないがわからない。
 個人的な印象はやはり、1928年からの一貫性である。4楽章のブレーキに象徴される同じ解釈の演奏が各オーケストラの色彩によってその瞬間の棒で基本のテンポ設定などにより変化している。その大筋の中で繰り広げられる微妙な即興性それが何とも面白い。おそらく、もっと細かく分析すれば多少の解釈の変化がみられるかもしれない。
 じっくり、アーベントロートのブラームス1番の演奏を自分なりに解剖してみたいとおもう。僕は、教授のテンポの変化に興味がある。教授の時間感覚というのだろうか、クナッパーツブッシュにも感じるが、音楽の流れる時間の感覚に僕は圧倒される。
 クナッパーツブッシュのあの悠々たる時間の流れと音の厚みによる熱さ、教授は切ないくらいに痛いテンポの速さに感動する。僕にとって、ブラームスの3番が、この二人の指揮者の特色を現したと思える。

 簡単に言うと、スタジオ録音ではなく、この演奏こそ、再販していただきたい。ターラの3枚組みのコストの高いCDでしか聞けないのはもったいない。それは、このアルバムの第九にもいえる。
  
 ケンジーさん
 アーベントロートの演奏は、無計画のように見えて実はしっかりとした解釈にしたがって演奏しているってのがおもしろいですね。
 ブラームスの1番の場合、有名な4楽章の減速も1928年からすでにやっており、1956年の晩年の演奏まで一貫している。そんな解釈にライブの即興性が加わるから、アーベントロートの演奏は、色々聴いてみたくなるんですよねーー。
ケンジーさん
 アーベントロートのブラームス1番、これを聴くと、他の演奏が平凡にきこえてしまう。しかし、アーベントロートがブラームスの孫弟子にあたるという話しをきくと、19世紀末の演奏はおもしろい演奏が結構あったのかもしれませんよね。
 是非是非、ケンジーさんの感想もきかせてくださいねーー。

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