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小せツ(電しゃ)コミュの14

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14

鶴岡医院に関する話はばらく続いた。そのうち酒に酔った純也がいびきをかきだして、店を後にすることとなった。純也のいびきは永遠に続きそうな感じだった。「純也さん、彼女と別れちゃったから辛いんですかね」村田純子が体を起こそうとしたが純也は起き上がれなかった。純也はぐっすり眠っていた。里中が軽く純也の顔を叩きながら「起き上がれるか?」と言った。里中は彩にタクシー代を渡した。「大丈夫です」と彩は断ろうとしたが「いいから、いいから」と里中は押しつけるようにお金を彩に渡した。彩がお金を持って固まったように立ちつくした。お札が風に揺れる音がした。外に出ると、すでに店の前には二台のタクシーが止まっていた。「じゃあな」言って里中は純也と一緒に片方のタクシーに乗った。彩達は、過ぎ去っていくタクシーにおじきして、もう片方のタクシーに女三人で乗り込んだ。タクシーの匂いは酔いの気持ち悪さを増すような匂いだった。三人で後ろにつめて座ることにした。「純也さん、すごい酔っぱらってましたね」村田純子があくびをしながら言った。女三人になったことで少し気が抜けたような話し方になっていた。「たぶん純也さん、彼女と別れたからですかね」伊藤あきほが窓の外を見ながらまばたきでもするぐらい簡単にさりげなく言った。窓の外を支配しているのはおびただしい数の車のライトだった。みんなも純也君が別れたことを知ってるんだな、と彩は思った。先を急いで追い越していった車のエンジン音は、叫び声のようだった。「佳織と純也さんが別れたっていうのを、彩さんは知ってました?」伊藤あきほに聞かれて「うん」と彩は言った。「それが別れた理由っていうのが、佳織に子供が出来たのに、純也さんが拒否したかららしいですよ」

コメント(1)

カルテを破いたのが純也。密告者は元彼女 妊娠中 宮崎には医院長が味方
陽子に彩が悪だと宮崎が助言

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