ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

魔方陣についてコミュの寺村周太郎著 魔方陣 第1巻〜第3巻 について

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
自費出版されたという寺村周太郎著の魔方陣第1巻から第3巻を借りてきました。


各巻についての紹介記事をここに載せておこうと思います。



まず第1巻は4方陣について、その総数が880通りあることが克明に記されています。

・・・・計算機を使わず、一切を手計算で、全ての組合せを数え上げている点がスゴイ労力だったことでしょう。

まずは、魔方陣の1行分を構成する4個の数字の合計が34になる組合せが、
 何通りあるか示されており
    次に、2行目として、1行目の4個を除いた残りの12個の数字の中    で、合計が34になる4組の数字の組合せが示されて、
  さらに、3行目4行目にあたる、のこり8個の内の合計が34になる
  4個について小さい数字の方の組合せが全部示されており、

これで4方陣の4行分の4組の数字のとりうる組合せがすべて提示されていました。
  この4行分のとりうる組合せから、さらに縦4列分を構成する組合せを求め
 さらに、対角方向についても、魔方陣が成立する組合せを求めることで

 220通りの基本形を求め、行列の入れ替えにより、対角線上の4組の数字の
組合せの変わらない魔方陣が4通り作れることから:

  (例えば、1行目と2行目とを交換、3行目と4行目とを交換し
     それに1列目と2列目とを交換 3列目と4列目とを交換・・(a)
           これにより対角要素の組合せが変化しない。
    他には、2行目と3行目の交換および 2列目と3列目との交換・・(b)
    あるいは、この両者の組合せ(a)→(b) 、(b)→(a) の4通り)

その総数が880通りになるということを示しています。

 132ページの本のうち、123ページまでが、この220通りの魔方陣に
至るまでに費やされていました。


124ページ以降には、4方陣の分類が掲げてあります。

補数同士の配置がどのようになるかで
   対称型3種類、平行型7種類、混合型2種類に分類されています。

対称型の3種類の内容は
・すべて補数どうしが中心から点対称の位置に配置されるもの(3x16通り)

例
01,14,15,04
08,11,10,05
12,07,06,09
13,02,03,16

・対角位置の補数同士は点対称配置。辺の数の補数は対角線の線対称位置に配置されるもの(3x16通り)
01,14,04,15
08,11,05,10
13,02,16,03
12,07,09,06

・縦横半分に割った2x2の4区画について、
  補数が対角位置に配置されているもの(3x16通り)
01,04,14,15
13,16,02,03
08,05,11,10
12,09,07,06

平行型7種類については
  補数同士が同じ行に並ぶ組合せで
1列目の補数が4列目にくるもの(76x4通り)、

01,04,13,16
14,15,02,03
12,09,08,05
07,06,11,10

1列目の補数が 3列目にあるもの 48x2通り 
01,04,16,13
14,15,03,02
07,06,10,10
12,09,05,08
1列目の補数が2列目にあり、3列目の補数が4列目にあるもの 48x2通り
10,07,11,06
16,01,13,04
05,12,08,09
03,14,02,15

補数の配置が上の3種類の混在するもの4種類(56x4通り)
(ただし、1行目と4行目、2行目と3行目での配置は同じ位置関係)
03,01,16,14
15,13,02,04
06,08,11,09
10,12,05,07

14,01,16,03
09,08,11,06
04,13,02,15
07,12,05,10

13,15,04,02
01,03,14,16
12,10,07,05
08,06,09,11

08,09,06,11
01,14,03,16
12,07,10,05
13,04,15,02

混合型は、平行型と、対称型とを混ぜた形で次の2種類 各々8通り
  上2行が平行型 
  下2行が1列目と3列目とでたすきがけ、
    2列目と4列目とでたすきがけ

01,02,16,15
13,14,04,03
12,07,09,06
08,11,05,10

1行目と3行目が平行型で1列目の補数が2列目に並び3列目の補数が4列目に 
2行目と4行目とが対称型として
     2行目1列目と4行目2列目とで、たすきがけの配置
     2行目2列目と4行目1列目とで、たすきがけの配置

01,16,02,15
12,09,07,06
13,04,14,03
08,05,11,10


この当時(この本は昭和32年11月に発行)本書をもって
4方陣は880通りあると総数についての議論に決着をつけよういう意図が
はしがきに示されていました。

”本書をもって4方陣の総数の決定版とし、出版資金の面の困難を克服して、あえて公表する次第である。”

 との記載があります。自費出版の苦労が、どんなにあったことでしょう。。。


経緯としては

フランスの Bernhard Frenicle de Bessy (1602?〜1675)が作った880個が
死後(1693)パリの学士院から出版されていたそうで、パズル王といわれたHenry Ernest Dudeneyがこの880個の構造を調べて、その分類法を発表している(1910)
著者は Erenicleの目録などを見ることができないので、その真否を確かめようとして実際に4方陣の全作を試み、大正15年(1926) 2月から11月までかかってちょうど880個を作ったとのこと。

 その結果は、(1931) 日本中等教育数学雑誌第13巻第3号で発表したが、その作り方については述べなかった。
 そのため、4方陣の総数が880個であることの実証を示すように促されたり、880個よりもわずかに多くあるかのように書いた論文がでたり、多少疑惑の眼をもってみられているようであったとのことでした。

 また、他の人からも880通りあることがしめされたりしていたのだが、その方法が巧妙であったり、また細部が省略されているために、見る人には、依然として疑問を残すであろう。著者が880通りを確認してから、すでに30年あまりも経過しているにもかかわらずこのような状態であるので、この問題の為に労力や時間の浪費を繰り返すことなく、さらに進んだ方向に研究の矛先を指向していただきたいとのことでした。

以上で第1巻についての紹介を終わります。

コメント(4)

第2巻は 5方陣の重方陣というものの総数を調べた結果が示されています。

 結論として、基本形として605種あることが示されています。

重方陣というのは、5方陣の内側3x3区画も、3方陣になって、魔方陣が内外2重になっているものをいいます。

例
15,22,01,24,03
06,18,07,14,20
05,09,13,17,21
16,12,19,08,10
23,04,25,02,11

この中央部3x3区画は
18,07,14
09,13,17
12,19,08

13の周囲に、足して26になる補数同士が配置され
中心を通る直線上にある3個の数字の和は39
周囲1行目3行目1列目3列目の3個の数字の和も
39に等しい3方陣になっています。

中央3方陣をそのまま固定しておいて、周囲の数字の配置を
回転、裏返しで8通り
また、補数同士の組合せの入れ替えが36通り可能であり、
また
1行目と2行目の交換と、4行目と5行目の交換 および
1列目と2列目の交換と、4列目と5列目の交換 によって

18,06,07,20,14
22,15,01,03,24
09,05,13,21,17
04,23,25,11,02
12,16,19,10,08

このような別種の重方陣ができあがることから

一つの基本形から、36x8x2=576通りの重方陣が作れることが
示されています。
 これにより、605x576=348480個の重方陣が作れることになります。


 重方陣の総数としては、著者は
J.C.Burnett が Nature Vol.116(1925) P.573に605個を発表しているとの情報を、阿部楽方から受けたそうです。

著者が、この重方陣を全作し、その確認を済ませたのは、大正15年の6月頃だそうで、発表は、昭和5年(1930)東京物理学校雑誌に載せたそうで、誤植により、故浦田繁松氏に誤りの指摘を受けたとの経緯があったそうです。


6方陣の重方陣(内部に4方陣を含んでいる物)についても2種類、言及されています。

【A型】4方陣を、11から26までの連続した(1から36までの内の中央部の16個の)数字で構成したものの総数:140x880x4!^2x8=567705600通り

【B型】1から36までを順に、6x6の正方形に並べた時の中央4x4区画にくる数字(8,9,10,11, 14,15,16,17,20,21,22,23, 26,27,28,29 ) の16個で4方陣を構成した場合についての総数は不明になっていますが、基本形が89種あり
89x4!^2x8=410112の整数倍になるそうです。
 中央の4方陣の構成方法については、とりうる数字の組合せが他にも選べることが示されています。


7方陣での重方陣 (3重方陣: 3方陣、5方陣を内包)についても
同様の構成方法が示されています。
 A型で基本形(5方陣の外側の周囲部分)が185通りあるそうで、これに
5方陣の重方陣の総数との組合せ方で、総数は
185x605x3!^2x5!^2x8^2= 3713402880000通りになるそうです。
【A型】
46,01,02,03,41,42,40
45,35,13,14,32,31,05
44,34,28,21,26,16,06
07,17,23,25,27,33,43
12,20,24,39,22,30,38
11,19,37,36,18,15,39
10,49,48,47,09,08,04
【B型】
46,44,05,01,03,48,28
08,27,38,09,40,11,42
35,16,32,17,26,34,15
07,13,19,25,31,37,43
21,30,24,33,18,20,29
36,39,12,41,10,23,14
22,06,45,49,47,02,04

重方陣については、古くから研究されてるそうで、多くの文献が示されてました。
 古くは中国1275年の文献(楊輝:楊輝算法)があり、西洋でも:
Authore Michael Stifelio: Arithmetica integra,Nurnberg 1544.
 重方陣のことを Stifelshe Quadrateというようになったそうな。

 日本では、 関孝和 1683年の文献(方陣之法)他
 1661年からの文献がいろいろ示されていました。

以上、第2巻についてはここまで。
第3巻は、対称5方陣 について述べています。

 その総数が3034種x16=48544通りであることを示しており

その3034種類を全部、図示することに11ページから162ページまで
 使っていて、170ページの本の大半が占められています。


対称なので、行列変換で対角線上の数字の組合せが変わっても、
対称性が保たれているかぎり対角和の変化はありません。

・元々の配置 (1,2,3,4,5)
・2行目と4行目の交換 (1,2,3,4,5)⇒(1,4,3,2,5)
・1行目と2行目の交換 および、 4行目と5行目の交換
(1,2,3,4,5)⇒(2,1,3,5,4)
・上2つの合成 (1,2,3,4,5)⇒(4,1,3,5,2)

この4通りの置換について、同じ置換の組合せが列側についても4通りあり
計4x4の16通りが基本形から得られます。

・・・・ここに示された結果と、私の計算結果とが一致してほっとしました。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=6368400&comm_id=297396

 今日のPCでも、数分はかかる仕事を手作業だけでやってのけたのですから、大変なことだと思います。まして、それを出版しようとするのも大変な労力だったでしょう。ひたすら、証拠というかエビデンスを残そうとした本だったと思います。
第2巻の巻末に載せてある文献の中から

高木貞治:数学小景,1943 について次のように示されています。

 魔方陣という1章が設けられ、その中に同心方陣という名称で重6方陣の作り方が解説してある。その中でつぎのように述べられているのは傾聴に値する.

「現今では魔方陣は学者の好奇心をそそる魅力さえも失った.nxn目の魔方陣が,自由に作られるやうになったからである.しかし,神秘を軽蔑する為には,自ら神秘を征服せねばならない.科学に対する他力信心は迷信を距ること遠くない。かういふ考へから,魔方陣の征服を試みよう.魔方陣其の物はくだらないものだが,魔方陣製作法の中には,学問上の興味が若干ある………このやうにして,同心方陣ともいうべき任意目数の偶数方陣が作られる.くだくだしいから説明しないが根気よくやれば,必ずできる.かういふ賃仕事はつまらない」
 このように「くだらない」とか「つまらない」とかを連発しながらも全くこれを棄て去ることができず「神秘を征服した」かと思うと,すぐそのあとから新たな神秘性が顔を出すのが魔方陣の魔方陣たる所以で未解決の分野はまだまだ広大無辺であって「神秘を征服した」などというには程遠いことをこちわっておく.
重方陣という言葉は知りませんでした。

それにしても、凄い本ですね

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

魔方陣について 更新情報

魔方陣についてのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング