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逃れの街ミニストリーコミュのいわきのおばあちゃんからもらった机。

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江名の街の映像です。




最後の日にもう一度江名の街にがれきのかたずけに行きました。


ただいまとおばあちゃんに挨拶をした。

お菓子や水やパンを持っていった。

おばあちゃんは休んでてと声をかけて

今度は二階のものを運び出した。

少し立ち止まり、一階の掃除をしているおじいちゃんと

話をした。

おじいちゃんは津波があった時に

この街に唯一二人だけ残ったそのうちの一人。

どうして残ったのか聞いてみた。

自分は22歳でこの街に来てから事業を始め、

50年間食べさせてもらってきた。

恩のあるこの街を捨てることはできないと

言っていた。

この日は書類や仕事道具を整理していた。

ほとんど全てを捨てるために外へ出していた。

その目には涙があった。

おじいちゃんにとっての全てだったものを

今捨てているんだと自分に言い聞かせた。

一緒に仕事をしていた青年が僕に言った。

『これは、捨てれません。』

僕は自分に言い聞かせるように

おじいちゃんの思い出の品を確かに捨てているけど、

全てを無くしても生きていこうとしているおじいちゃんを

しっかり受け止めることが僕らの仕事だと。

僕は二階から運んできたミシン台をおばあちゃんに

言ってもらった。

青年も将棋盤と野球少年だった青年はボールをもらっていた。

おばあちゃんと落ち着いたら、一緒にこの台で暖かいお茶を飲もうねと約束をした。

もうそろそろ帰る時間だというときに

おばあちゃんがコップを持ってきた。

トイレで見つけたから持って行ってくれと言われた。

見るとそこにはお金が入っていた。

だれがそれを受け取れるだろう。

おばあちゃんに笑いながらこれはもらえないよと言い返した。

僕ができた精一杯の強がりだった。

お金は返して、コップだけもらった。

そして思わず耐えきれなくなって外へでた。

こんな大きな愛を受けたのははじめてだ。

全てを失いつつも、人のために何かしてあげたいと思う気持ちが

そこから生まれる。

大きな愛を受けて涙が止まらなかった。

神様に祈りました。

本当に平凡におじいちゃんとおばあちゃんと熱いお茶が

飲める日が来ますようにと。

その時は家族を連れていくと約束をした。

女性のボランティアの方々が床をきれいにしてくれていた。

最後の最後におじいちゃんに挨拶にいくと、

おじいちゃんが笑顔で言った。

『この家壊そうと思ってたけど、改造してここに住もうと思う』と。

最初に見た顔とは全く違う顔をしていた。

希望に満ち溢れる笑顔だった。

本当に良かったと祈りました。


イエスキリストがご自分を無にされ、へりくだり

どん底のこの世に来て下さいました。

それは十字架の上に愛を示すためでした。

何もないところから始まるものがある。

このいわきの江名から始まる奇跡を

確信しました。

それは街の復興じゃない。

充実した物資でもない。

目に見えるものの全てを超えた

明日への希望の十字架が

ここにあることを確信するものでした。

確かに人は人の痛みに寄り添うことが苦手かもしれない。

でもそれは人と人の間に壁を作っているからかもしれない。

情報だけをきく。

自分の中だけを自分が覗く。

人の痛みを情報として受け取る。

そんな壁を打ち破り、

その人の痛みがあるところに足を運ぶことで

必ずそこに十字架があることを知るんだと思う。

同情ではなく、愛情へと変わる瞬間。

それは私の内にはないもの。

ただキリストの犠牲の愛による。

それをしっかり教えてもらいました。

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