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カルナーティック勉強中コミュのチトラヴィーナについて

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 2007年7月20日にラヴィキラン(イベント欄参照)が来日されますね。彼が演奏するチトラヴィーナはまだ見たことがない方もいらっしゃると思うので、僭越ながら楽器の解説を載せておきます。

 タミル名はゴートヴァーディヤム、演奏者が左手に持つ片の事をコードゥと言うことから訛ってゴートになったそうです(ヴァーディヤムは楽器の意)。

 構造はフレットがない事以外はヴィーナと大変よく似ていますが、ヴィーナにはない共鳴弦がついています。ヴィーナでは左手でフレットを押さえて演奏するのに対し、チトラヴィーナではコードゥを使って弦の上を左右にスライドします。フレットとそれを支えるワックスの出っ張りがないことでヴァイブレーションが発生し、大変豊かな音質が得られるのが特徴です。

 起源は4世紀前の南インドと言われますが、木片で弦をスライドするというアイディアは、アマラヴァティの彫刻でハープ奏者が左手に木片を持っているのが見て取れることから、2000年以上前に遡るそうです。また17世紀の音楽理論書にはマハーナータカヴィーナとも紹介されています。ナータカはインドのオペラのことで、当時ナータカが上演されるときに、この楽器の音質や音量が伴奏楽器に向いていたそうです。

(続く)

参考文献:
[A Dictionary of South Indian Music and Musicians]
Prof.P.Sambamurthy
The Indian Mussic publishing house

コメント(14)

渡辺玲さん

そうですよね。せっかくの来日、カルナティックファンだけではなくもっとたくさんの人に観て頂きたいです。他の楽器関連コミュにも書き込もうかな…。
できるだけ多くの方に見ていただけるといいですね。
ティルバルール・バクタバスラム、カルティックの伴奏もたのしみです。
ラヴィキラン来日、宣伝してください!!
会場のキャパは300しかないので、
お早めにとも。
ぢぇぢぇさん、
他のこみゅにそのままイベント情報の案内、
書き込んでください。
久々のちゃんとした南インド古典の来日です。
まっはさん

ムリダンガム、ガタムもなかなか本場に行かないと見られないですもんね。日本の静かなホールで聴くのはまた違うでしょうし(笑。楽しみです。

Tanjai先生

300ですか、早めに予約しないとですね。
では頑張って宣伝します!
先日ラヴィキラン氏のはなしを聞く機会がありました
日本公演をとっても楽しみにしていて、
いつも新しい試みをしている彼らしく
今までのライブで演奏していないラーガをやるかも!と

私たちもカルナティック九州組ということで長崎まで見に行きます
もちろん東京公演もいきますー
はるなさん

本人にインタビューされたなんて羨ましい限りです。どのラーガでしょう?わくわくです。
インド音楽ファンならずとも聴いてほしいですが、やはり典型的なカルナティックコンサートということで嬉しいですね。
主催者の方に感謝です。
さらに北日本でも公演してほしいですが…。
タケハラさん

続き、近日中にアップしますね。
観客席。どういう面々になるのでしょうね。

私はカルナティックの(来日)コンサートを聴くのは
初めてかもしれません。
王子ホールのウェブサイトに出演者のプロフィールなど
が載っていますね。

http://www.ojihall.jp/concert/lineup/2007/20070720.htm


★チトラヴィーナについての続きです。

(ヴィーナとの違い)

 ヴィーナの弦は4本で、ガマカを表現する時に弦を湾曲させるため、テンションは中くらいに張ってありますが、チトラヴィーナでは弦を湾曲する必要がないので弦はヴィーナに比べてきつく張ってあります。数は5本です。それに加えて特徴である共鳴弦は7本〜12本あり、通常はハリカンボージラーガにチューニングしてあるそうです。サイドのターラを刻む弦はヴィーナと同じ3本です。

 ヴィーナは左の膝にスラッカイ(左側に付いているリゾネーター)を置いて演奏しますが、チトラヴィーナは床に置いて演奏します。左手に持つ木片はkottai,Urulai,Kuzhavaiなどと呼ばれます。この片の微妙な重さも重要だそうです。

 ヴィーナもそうですが、この楽器は早く演奏することが困難で、Vilambita kala(スローテンポ)の曲に最も適しています。

(続く)

 
ラヴィキランのホームページです。
http://www.ravikiranmusic.com/
ラヴィキランのHPによれば長崎公演は7月22日、アルカス佐世保ホールのようです。詳細はアップされていません。
★チトラヴィーナについての続きです。

(一部の歴代チトラヴィーナ奏者)

●初めてのチトラヴィーナを古典のコンサートで披露した奏者
Gotuvadhyam Srinivasa Rao (19世紀)
マラーターからタンジャーウールに移住して来た音楽愛好家でアマチュアの音楽家でしたが、この楽器の開発のためタンブーラをスライドして実験した。

●その息子Sakharama Raoはさらに、技術の発展に貢献。ゴートヴァーディヤムというタミル名を付けたのは彼だが、後に学者たちによりチトラヴィーナという名がよりふさわしいとされる。著名な音楽家Semmangudi Srinivasa IyerやGotuvadyam Narayana Iyengarは彼の弟子に当たる。

●Krishnamurti Sastri Budalur(1896年生)
優れたヴォーカリストであり、Katha Kalakshepam(Harikatha)の訓練を受けた後、有名な作曲家でありチトラヴィーナも演奏するMuthaiya Bhagavatarの影響を受けてこの楽器もマスターした。

●Gotuvadhyam Narayana Aiyangar(1906−1959)
ラヴィキランの祖父に当たり、生まれながらに並外れた音楽的才能に恵まれていたとのこと。優れたチトラヴィーナ奏者であり、この楽器の技術、構成の発展に貢献。彼は12本の共鳴弦を取り付け、現在使われているチトラヴィーナの完成形により近づけた。

●Chitravina Narasimhan
ラヴィキランの父。インド各地で演奏し、この楽器の知名度に貢献し、優れた指導者でもある。

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