陸前高田市コミュの映画「きょうを守る」上映会＆星空コンサート　―被災地は今―

2016年3月12日（土）に東日本大震災のドキュメンタリー映画『きょうを守る』が甲府市の山梨県立図書館で上映されます。震災の年の2011年11月に甲府市で初上映されてから5年になろうとしています。

日時：2016年3月12日（土）　14：00～16：30
会場：山梨県立図書館（甲府市）　多目的ホール
入場料：大人2,000円、中・高生500円、小学生以下無料
主催：星つむぎの村　http://hoshitsumugi.main.jp/

当時大学生（現在は地方新聞記者）だった女性監督の作品が、初上映から5年近く経っても上映され続けられるというのはあまり聞きません。それだけこの映画は、多くの人から共感を得たのでしょう。

ドキュメンタリー映画『きょうを守る』を知らない方のために説明します。本作品は、岩手県陸前高田市出身で当時山梨県立大学に在学していた菅野結花（かんの・ゆうか）さんが、東日本大震災の津波で壊滅的な被害を受けた故郷を訪れ、母親や同級生、知人など9人にインタビューする作品で、被災者それぞれの「震災」が語られています。

撮影は2011年の夏に行われ、2011年11月に甲府市で初上映されました。これがNHK甲府、YBS山梨放送、UTYテレビ山梨や山梨日日新聞、読売新聞、毎日新聞、朝日新聞、共同通信などほとんどのメディアで取り上げられて話題となり、上映の輪は全国に広がったのです。

その結果、2013年2月に開催された第4回「座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル」のコンペティション部門で新人賞を受賞しました。新人賞は菅野さんの作品のために急遽、新設されたものでした。
コンペティション部門は、映画・テレビ・自主制作などプロ・アマ問わず、新しい才能を全国から発掘するため第１回から行われており、 2013年は全国から52作品の応募がありました。ジャーナリストの田原総一朗さんや映画監督の森達也さんら5人の審査員が選んだので、すごいことです。

「故郷の今の姿を記録したい」と考えた菅野さんに映画製作をすすめたのは映画監督の崔洋一さんで、主題歌を担当したのは映画『千と千尋の神隠し』の主題歌を作詞で有名な覚和歌子さんです。人が人を呼ぶというのは本当なのだなと思います。

多くの人に支えられた菅野さんの作品は全国で上映され続けられています。東日本大震災をテーマにした映画やドキュメンタリーは数多くありますが、今も上映されている作品は少なくなっていることでしょう。それだけ訴えるものがあるのだと思います。
東日本大震災のことを忘れないためにも、3月12日の上映会に是非お越しください。

https://www.facebook.com/events/123073134745854/