マイケルの実姉レビー・ジャクソン(Rebbie Jackson)とその夫ナザニエル・ブラウン(Nathaniel Brown)の第3子であるオースティン・ブラウンは、マイケルの“You Rock My World”やジャネットの“Feedback”を手がけたことで知られるロドニー・ジャーキンス(Rodney Jerkins)、90年代にマライア・キャリー(Mariah Carey)と共に様々なヒット曲を生んだ大御所ウォルター・アファナシエフ(Walter Afanasieff)らと共にデビュー・アルバム“85”の制作を進めている。
また映像そのものも、叔父のマイケルの“Rock With You”のビデオを思わせる世界や、ジャネットの“Feedback”風の映像、また人気アニメ『攻殻機動隊』へのオマージュと思しき3Dアニメ映像など目まぐるしく切り替わる。オースティンは、「僕はいつもウォルト・ディズニー、(『X-メン』『スパイダーマン』などの原作者の)スタン・リー、スティーヴン・スピルバーグ、そして叔父のファンだった。彼らはみな、ファンタジーという芸術を理解していたし、その映像の中に意味のあるメッセージを込めていた。僕のストーリーを語るにはこうした要素を入れることが重要だった。だって僕はビデオを観てくれる人たちに、鑑賞中のあいだは現実から逃避してほしいから。そして最後に僕がどういう人間か分かってほしい」と説明している。