アニソンのススメコミュのＮｏ．0047：あしたに生きろバルディオス

Ｔ：宇宙戦士バルディオスＯＰ

Ｓ：伊勢功一

Ｃ：1980年に放送されたロボットアニメなのだが、このアニメほど不運なアニメはないだろう。
まず、全39話を当初予定していたにもかかわらず、低視聴率＆玩具の売行き不振を理由に、突如31話にて打ち切りとなってしまった。視聴者を無視した行動にファンは激怒、結局、『ＴＶ総集編＋未収録分』という内容の劇場版を製作＆上映することで上手く纏まったものの、ＴＶ版の時の主役声優を除いてキャストが総入替えされたことや、何故か同時上映が『Ｄｒ．スランプ　アラレちゃん』で、しかも、その年の夏の『東映まんがまつり』で上映した作品のリバイバルということからも、明らかにこの作品を馬鹿にした態度が垣間見える印象しか残らなくなってしまった。

気になる内容なのだが、タイトルにもなっている合体ロボットのバルディオス自体がロクに活躍していない（爆）。主人公のマリン（♂）とアフロディア（♀）のラブロマンスをメインにしたのが原因とされているのだが、ロボット自体が、左右非対称のパーツ同士が対称パーツに変形＆合体する、斬新で画期的な設定があっただけに実に勿体ない。
しかし、それ以上に凄いのが、
『１度地球が滅亡していること。』
しかも地球側（ブルーフィクサー）の司令官の判断ミスが原因でこうなってしまった。・・・洒落になっていない（爆）。

正に曲のタイトルのように『明日を救えなかったトホホな結果』ではあるが、曲としては、作曲に『超時空要塞マクロス』等を手掛けた羽田健太郎が担当していることもあり、スケールの大きな聴きやすい曲調に仕上がっている。

この作品がもしも今、放送されていたら、『新世紀エヴァンゲリオン』の前例があったことから、少なくとも当時のような酷い仕打ちはなかったと思われる。