アニソンのススメコミュのＮｏ．0055：リトルダーリン

Ｔ：少年アシベＥＤ

Ｓ：田村英里子

Ｃ：森下裕美原作で週刊ヤングジャンプに掲載された人気コミックのアニメ化。１度1990年にＯＶＡ化され、1991年４月からこの年の12月と、1992年10月から翌年の３月までの２期にわたってＴＢＳ系でＴＶアニメとして放送されている。なお、アシベ役（ＴＶアニメ版）は坂本千夏が担当した。

本来、原作が青年誌に掲載されていたこともあり、少々ブラックなギャグや描写が入った大人向けの漫画だったが、テレビアニメがゴールデンタイムの放送で、玩具メーカーのタカラが番組スポンサーに入り、キャラクター商品が展開されたこともあって、やや子供向け路線で作られ、本来のブラックさは残念ながらアニメでは割愛されている。

この曲のＶｏ．は田村英里子（たむら・えりこ）。『ロコモーション・ドリーム』で1989年３月にデビューし、90年代前半を中心に活躍したアイドル歌手で、２年後にデビューする中嶋美智代と、サンミュージックのアイドル路線を引っ張っていった。曲調は歌詞にメッセージ性が強かったこともあり、歌いやすいメロディーでアレンジも比較的シンプルに纏まっている。

因みに、彼女のベストアルバム『Ｄｉｓｃｏｖｅｒｙ』の中で、この曲について彼女は、

『「とても意味の深い曲」という印象。できるだけ元気に歌った。自分自身に対しても・・・。』

とコメントしている。この背景には、当時の世界情勢もさることながら、彼女の『手探りのような生き方も』反映しているのかもしれない。事実、彼女は歌手デビューまでに１年半かかっており、それから３年は方向性を見出だす為に様々なジャンルの曲を歌い、アイドルとして幅広いジャンルの番組に出演していた。しかし、『アイドル』という理由で軽視されていた部分精神的に辛い環境だったともいう。心許ないファンによるストーカー事件で、一時引退していたものの、アメリカで女優として復帰。そしてハリウッド版『ＤＲＡＧＯＮ・ＢＡＬＬ』でマイ（オリジナル設定）役に大抜擢される等、これからが彼女が輝く時代なのかもしれない・・・。