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すべてはつながっている、そしてコミュの動物たちとつながっている

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アニマルセラピーというと、動物に癒してもらうという印象が強かった
のですが、この本に出会って、人間が一方的に癒しを受けるという消極
的な方法ではなく、生き物を積極的に育てることで初めて心の扉が開か
れることを知りました。

ニューヨーク郊外にある「Green Chimneys」という、心に傷を負った
子供たちに癒しを与えている治療施設施設のことは耳にしていたのです
が、大塚敦子著「動物たちが開く心の扉」で、その活動を詳しく知るこ
とができました。

子供の犯罪が世間を騒がせている昨今ですが、日本でもこのような施設
ができないものでしょうか?

Green Chimneys
http://www.greenchimneys.org/

大塚敦子
http://atsukophoto.com/index.html

感動したお話しをいくつか紹介しようと思います。

コメント(2)

[第一話] カラスとカールトン

離婚した両親への怒りから暴力をふるい手に終えなくなった14歳の
少年カールトンが、この施設に送られてきて2年目、ここで彼は猛禽類
などの世話を担当することになる。この施設に収容されている鳥は
ほとんどが交通事故などで飛べなくなり、ここで治療を受け、再び
野生に戻れる日を待っている鳥たち。

施設に来ても、心を閉ざして口を開かなかったカールトンが、鳥の
世話をしたり、その死を見つめる中から動物を慈しむ心が生まれ、
それが人間の信頼へとつながることを、ここでは期待している。

そのカールトンが「鳥」に心を開くようになった時、これまでだれの
肩にも停まることのなかった一羽のカラスがカールトンのところに
だけは来るようになり、彼は野生の動物のケアができることを誇りに
思ったと言う。

その彼が施設で過ごす期限2年が経った時、傷ついた一羽の鷹がリハビリ
を終え、野生に返すときが来た。この施設ではリハビリ後の動物を野生
に返す時には、必ず子供達の手で放してあげることにしている。

鷹が空高く飛んで野生に帰る時が、カールトンもまた、父親の元に返る
時である。
[第二話] 羊とスティーブ

第二話は、12歳の時に母親を亡くしたあと、アルコールと麻薬
に溺れて息子の世話をしなくなった父親の元から引き離され、こ
の施設にやってきたスティーブと彼が担当した羊との関わりです。

スティーブは施設に入って間もなく父親から「親権放棄」を知
らされて、嘆く代わりにその怒りを回りにぶつけるが、ここで動物介
在療法を実践している心理学者のブルックス博士は、彼にヘイゼルと
いう名前の羊の世話をさせることにする。

スティーブはヘイゼルの前ではいつもおだやかで、よく、そのふか
ふかの毛に顔を埋めて泣いていました。そんなときは、いつもブルッ
クス博士がスティーブの背中にそっと手を当てる。これは母親が赤
ちゃんにする「守り」のしぐさだそうな。

羊のヘイゼルには、関節炎の持病があって、やがて歩けなくなり、
もう死が近いことを博士はスティーブに告げる。この別れの準備の
おかげでヘイゼルの死は、スティーブには平静に受け止められた。

その後、ヘイゼルの葬られている場所にスティーブを連れて行くと
長いこと涙を流し、その後何週間も嘆き悲しんだという。

じつは、このことこそ彼には最も必要だったことで、繰り返し訪れた
喪失のたびに嘆くことができず怒りでしか悲しみを表現できなかった
少年が、ヘイゼルの死を通して、初めて喪の作業をすることができた。

動物の「死」と向き合うことの大切さを、このお話しが教えてくれま
した。
写真は、2000年にニュージランドの牧場に行った時のスナップです

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