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岡山 賢人塾コミュの浅田次郎 姫椿

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八編の短編集。
浅田次郎さん ファンです。 表現がいい! 内容も好きです。
幸せは そこにあり、気づくもの そんな氣がします。



人間の不幸を食べて5000年、という空想上の中国の生き物、(しえ)が登場する。
OLで独身の鈴子はマンションで一人住まい、9年間連れ添った猫リンに死なれてしまい
ショックを受けている。そんなとき、ペットショップでひょんなことから手に入れた珍獣「しえ」。
「しえ」は善人と悪人を一目で嗅ぎ分ける能力がある。
アパートの管理人、隣人の米山は善人だ。
鈴子がつきあっている宮崎は売れないデザイナー、「しえ」が来てから初めて鈴子の部屋に訪れた宮崎を見て「しえ」はうなり声をあげる。宮崎は悪人、と判定されたのだ。
ある日、鈴子が部屋に入ろうとすると、管理人が呼び止める。
宮崎が留守中金目のものを持ち出そうとしたところを隣人の米山がとっつかまえた、というのだ。
隣人 米山の長年の知り合いから 愛に気づく・・・
鈴子の不幸は「しえ」にすっかり食べられてしまったのだ。



不動産業を営む高木は借金で首が回らず死のうと考えている。
タクシーで昔すんでいた場所に降り立つ。そこで、昔通った銭湯がまだあるのに気がつき入ってみる。番台のおじさんは高木のことを覚えていた。そして、そのころ知り合った妻ふーちゃんのことも覚えていた。昔なじみの客が風呂に入っていて、昔のことを思い出し、そこに植わっていた花「姫椿」のことも思いだし、20年間の苦労と思い出がよみがえり、死ぬことを思いとどまる。



昔の級友九鬼と町で再会、九鬼は私に昔の女の話をする。
そしてその女と町で15年ぶりにその女を見たのだと言う。
会社の社長と思しき旦那と仲良く旅行に行った帰りだ。
見つからないように隠れて話を聞いて、幸せそうなことを確認して良かったと思った、というのだ。
ところが、数日後、新幹線で同じ女が逮捕され護送されているところに遭遇し、今度は彼女と目があった。そして九鬼は名前を呼ばれる。確かに彼女、同じ女がなぜ。
そして、九鬼は競馬場で有るとき私をみたともいうのだが、その時その日は香港に居たはず、同じ顔をした別人か。同じ顔をした別人が別の人生を歩んでいるかもしれないという「再会」。



ゲイバーのマダムが死んだ。完璧な女を演じていたマダムだったが、その葬式で、夫、子供たちがいることを知る同僚。ゲイバーのマダムとして平日を新宿で過ごし、週末は家庭人となる生活を長く送っていたのだ。焼き場でそのマダムの骨を拾う。それは喉仏、立派な喉仏だった。
「りくよう」陸軍幼年学校出身だったマダム 終戦で女は犯され男は去勢されるとの噂に
死のうとした この国を背負って立つほどの13歳の秀才の苦悩 オカマになっても生きよう・・・



会社の人事異動で閑職追いやられた浜中、そこには定年直前の女性鈴木と営業から同時に異動になったという仙田がいた。この仙田がトラブルメーカーなのだった。会社の金は使い込む、定年間近のお局を結婚詐欺まがいの目に遭わせる。結局、浜中は早期退職制度により会社を辞めることになるが、その金を持ってオーストラリアにいる息子を頼って飛行機に乗る浜中。どう見ても息子は父親の金ねらい。トラブルメーカーは仙田だけではなかった。
日本の会社という「村」社会を 鋭く 表現しています。



昔の女典子とは7年もの間一緒に暮らした。求婚をしたのだが断られた。その典子が忘れられない塚原。その典子が20年後シドニーで大道芸人として目の前に現れる。オリンポスの聖女。



柴は編集者、誠実な性格である。女房と子供が外出でいない寒い寒い夜、
自宅マンション前で泥酔した女性を部屋にあげてしまう。
その女性は鞄に500万円の札束と携帯電話しか持っていない。
自分は誰なのかを泥酔して言えない女、名前はレイコだということだけがわかる。
携帯電話にやくざ風の男から電話がかかる。
いきなり「おまえは誰だ、おれのレイコに手を出したらしょうちしねえぞ」などと脅される。
携帯に登録されている誰に電話しても埒があかない。
そしてやっと話がわかる「ヒコムラ」につながり、家に迎えにきてもらう。
他の誰にも住所や個人情報を明かしていないことを確認され、
お礼にと500万円をもらってしまう「零下の災厄」。




大学助教授の牧野は58歳、娘の真由美と二人暮らし、妻のミドリは11年前に死んだ。牧野の趣味は競馬、なぜか娘も最近競馬にこっているらしい。真由美に彼氏がいるのかどうか牧野は知らない。牧野が妻のミドリと知り合って結婚を申し込んだのも競馬場だった。ミドリを愛していた牧野はずっと独身のままだ。そしてある土曜日、牧野は常連で不器用な大工だったという男「解体屋」と仲良くなり、負けてすってんてんになったと解体屋に酒をごちそうになる。そしてある日、家まで解体屋に送ってもらうことになり、そこで娘の真由美と出会う。解体屋は娘の彼氏だったことがわかる。これは偶然なのか、それとも真由美のはかりごとなのかは分からないが、解体屋と牧野はとても気が合う。解体屋は真由美に結婚しよう、と申し出いているが真由美は決断できないでいた。父親が再婚しない理由を真由美が問いただすと、母親のミドリが好きだから、という返事、うれしい気持ちがする。偏屈な父が再婚する相手は難しいだろう。しかし、自分が結婚して面倒をみてあげればいいのだと思う。解体屋と父、気の合う二人をみているうちに真由美は結婚を決意する。「永遠の緑」

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