2003年以来、MS(多発性硬化症 )と言われていたが、2007年2月に「NMO」(=DEVIC病)ではないかと疑われ(http://www.ashida.info/blog/2007/02/post_188.html)、今日に至っているが、それでもまだ何が何だかわからない。MS(CMS+OSMS)もNMOと同じように液性免疫疾患であり、両者は明確には区別できない(のではないか)という発表も今年の1月になされているくらいだ(Annals of Neurology誌)。
リツキサンは、2008年2月14日号の(世界一有名な医学誌である)New England Journal of Medicine誌に、MS患者を対象としたPhase2の治験結果(1年間の観察期間)がすでに出ている。2週間を空けてたった2回のリツキサン点滴をしただけで投与群での再発は半減していた(1年間の追跡)とのこと。リツキサンは、日本ではリンパ腫で既に使われているB細胞を殺す薬。つまり液性免疫を抑制し得る薬の典型がリツキサン。ベータフェロンが効かない場合の最右翼の薬かも知れない。