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いいニュースを共有しようコミュの雨水ため 打ち水に

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 京都市営地下鉄北大路駅近くの北区の北大路商店街を歩くと、アーケードの柱沿いに緑のプラスチックタンクが目にとまる。レバーをひねると、勢いよく水が出た。
 アーケードに降った雨水が集まる仕組みで、1基に100リットル入る。商店街がタンクを置いたのは05年夏ごろ。前年の10月に新潟県中越地震が起き、水道が使えずに困る被災者をテレビで見て、ガーデニング店を営む信田真二さん(51)が発案した。商品の園芸用の雨水タンクを活用した。
 商店街では店の前に花のプランターを置いており、水やりにも使えるため、計12基の設置が決まった。信田さんは「雨が待ち遠しくなった。雨の大切さを実感します」と話す。
 使い道は防災面や草花への水やりにとどまらない。夏場は多くの店主が打ち水に使う。「涼しく感じる」と、買い物客から好評だ。
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 打ち水は見直されている。地表の照り返しなどによるヒートアイランド現象が地球温暖化の一因とされるからだ。環境NPO「日本水フォーラム」(東京)によると、東京23区の約半分の面積に水をまくと、気温が2度下がる試算もある。03年から夏場に始めた「打ち水大作戦」を全国に呼びかけている。
 しかし、打ち水に水道水を使うのはもったいない。京都市上下水道局の試算では、水道水1立方メートルにつき、川からのくみ上げや浄水などに0・28キロワット時の電力がいる。ためた雨水を使えば、わずかだが電力消費を節約できる。
 京都市や長岡京市、木津川市は雨水タンクの設置を支援する。京都市は05年、2万5千円を上限に購入費の半分を年100人に助成する制度をつくり、これまでに192件を助成した。市上下水道局の担当者は「大雨時に排水溝に水が集中して起きる浸水対策にもつながる。打ち水に雨水タンクを使うと、電気の節約にもなる」と話す。
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 雨水タンクを廃物利用で作った人もいる。
 城陽市富野高井の団体職員吉村義徳さん(51)。地元は99年に下水道ができ、縦1メートル、横2メートル、深さ1・5メートルの浄化槽がいらなくなった。そのまま埋める家庭が多かったが、吉村さんは洗浄した浄化槽に家の雨どいをつなぎ、雨水をため、手押しポンプもつけた。
 庭木の水やりに一日約40リットルを使う。2度ほど夕立があれば、5日分の水が賄える。放っておけば地面にしみ込んでしまう雨水をタンクにためて、庭木の水として地面に戻す。自然に逆らっていないと思う。
 朝は、直線距離で15キロ以上ある東山区の勤務先まで約1時間かけて自転車で通勤する。ミミズを飼って生ごみを処理したり、屋根に太陽電池パネルをつけたりと、こだわりが随所に。取り組みはホームページ(http://www.luckyvillage.jp)で発信している。
 「大げさなことをしているつもりはない。でも、少しでも関心を持つ人が増えれば、意味は大きいと思う」

2008年01月04日アサヒコム

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