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シオミック・ワールドコミュの【遥かと彼方の物語り】

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静かに時がながれゆく・・・

二人の幼い兄妹がドームのガラスに額を押し付けながら沈み行く太陽を見つめていた
ラベンダー色に染まった空の端から白く輝く惑星の月が輸送用のスペースシャトルを照らしている
「ハルカ、ボクね大きくなったら、あの船に乗ってパパとママのいる地球にいくよ」
「カナタには無理よ。あの船には選ばれた特別の人しか乗れないの・・・」
「なれるよ!だってボクちゃんと毎日、嫌いなミルクだって飲んでるし
大きくなったら、パイロットになって地球へ行くんだ!ハルカも連れて行ってあげるよ!」
「地球にはね青い海があるんだって・・・きらきら光る砂浜と沢山の綺麗な色をした貝や魚が泳いでる・・・アタシ一度でいいから海が見てみたい」
「ハルカ!行こうよ!ボクが連れていってあげる。一緒に海を見に行こう!約束!約束するよ!」
「うん、約束・・・約束だからね!」

ふたりはまだ知らない。もう帰るべきところはないことを
ここは滅び行く星から逃れたものに用意された移民ドームであることを・・・
父も母も亡くなった事を、幼いふたりは知らされていなかった

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