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シオミック・ワールドコミュの【夕陽の中の風景】

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『夕陽の中の風景』作シオミ
あかね色に染まる夕日が沈む頃、思い出す風景がある。
子供の頃、僕は一匹の犬を飼っていた。真っ白なふさふさ毛をした大型犬
幸せを運んでくれるようにラッキーと名づけられた彼は
僕がヨチヨチ歩きの頃から、いつも一緒だった。
一人っ子だった僕にとってラッキーは一番の親友であり、兄弟のような間柄だった・・

無邪気に遊ぶ子供の声 犬の鳴き声
公園の風景・・
少年「パパ!早くー!もっと強く、投げてよ!」
父親「ほ〜ら、リク! ・・なんだへたくそだな!」
少年「あ・・ちぇ! チックショー・・うーん・・・
いくぞー!パパ、ちゃんと取ってよね!」
ボールがはずむ音・・
少年「あっボール!僕がとりに行ってくるー!」
父親「リク!あぶない!やめろ!リク! リクー・・・・」
車の急ブレーキ、クラクション
通行人1「子供がひかれたぞ!」
通行人2「いや・・子供じゃない・・犬だ」
通行人3「このワンちゃんが子供をかばったのよ・・」
通行人4「早く、この子を病院に連れていってあげて」
救急車の音
BGM
泣きじゃくる
少年「ラッキー、ごめんね僕がいけないんだ・・ラッキーの代わりに僕が死ねばよかったんだ」
父親「リク、自分責めちゃダメだよ・・人間にも動物にも必ず神様が決めてくださった命の時間があるんだ」
少年「そういってパパは僕にひとつの物語を聞かせてくれた・・」
父親「天国の一歩手前に「虹の架け橋」と呼ばれる場所があるんだ。地上にいる誰かと親しくしていた動物が死んでしまった時には「虹の架け橋」へ行くんだよ・・・」
少年「虹の架け橋なの・・」
父親「ああ、あの子はきっとそこで沢山の友達と遊んでいるはずだよ。だからリクは心配しなくてもいいんだよ」
少年「いつかラッキーに会えるの?それはいつなの?・・」
父親「さあ、わからないな・・それはきっと神様が決めることなのだから・・
リクが大人になってもラッキーのことを覚えていたら、ラッキーをずっと愛していたら
きっとラッキーはリクを待っていてくれるはずだよ。でも、それには誠意一杯生きなきゃダメさ人にもどんな動物にも生まれてきた意味があるんだからね・・」

大人の声=ナレ「僕は涙が乾くまで父に寄り添い、父は僕の頭を静かになでててくれた・・
大人になった今でも、日が沈み、たそがれていく夕暮れの空をながめながら、ラッキーのふさふさとした毛の感触、父の暖かな手のひらのぬくもりを・・ふと思いだす。」

数年前の飲み会のときに出た話題をもとに作ったのですが
ラッキーは私が子どもの頃、近所で飼われてた犬がモデルです
牧羊犬の血筋をひいた雑種、かなり賢いでした!

沖縄の駐屯基地で飼われていて、飼い主が仙台へ転勤になったときに
譲り受けたそうです。
だから・・・英語しか通じない
「ラッキー!come on!!」(発音が悪いと通じません!)
「wait! (待て!)」「sit down!!」
3〜4歳年上のお兄ちゃん(かなりの美少年)のそばを忠実について歩き
夕陽の中で田舎道を歩く姿は絵になってました

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