松竹キネマ90周年記念
喜劇映画の異端児 渋谷実監督特集
今月は、渋谷実監督の特集を開催します。渋谷実監督(1907−80)は、1937年に「奥様に知らすべからず」でデビューし、世相を反映した喜劇に独特の冴えを見せ、小津安二郎監督、木下惠介監督などとともに、松竹を支える巨匠として活躍しました。今回の特集では、「自由学校」「本日休診」「正義派」など12作品を上映します。風刺を利かせた笑いを交えて、さまざまな人間模様を描く渋谷実監督の世界をお楽しみください。
主催／広島市映像文化ライブラリー、一般社団法人コミュニティシネマセンター
共催／東京国立近代美術館フィルムセンター
協力／松竹株式会社
※1920年の松竹キネマ合名社設立にはじまる「松竹映画」は、2010年に90周年を迎えました。本特集は、これを記念した全国巡回企画です。
※今月の上映作品には、映像・音声が良好ではないものがあります。
※当日の上映分数は、ここに掲載したものと多少異なる場合があります。
１／６（金） 奥様に知らすべからず
1937(昭和12)年 松竹 61分 白黒
監督／渋谷 実 出演／斎藤達雄、岡村文子、坂本 武、吉川満子
夫婦の関係をコミカルに描いた、渋谷実監督のデビュー作。妻にまったく頭が上がらない横山氏は、侮辱されたと怒る妻の命令で、同じく恐妻家の川田氏と果し合いをすることになるが…。
(東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品)
?10：30〜 ?14：00〜 ?18：30〜 鑑賞料／大人500円・こども250円
-------------------------------------------------------------------------
１／７（土） 自由学校
1951(昭和26)年 松竹 110分 白黒
監督／渋谷 実 出演／佐分利信、高峰三枝子、淡島千景、佐田啓二
獅子文六の同名小説の映画化。のんびり屋の夫が、口やかましい妻に家から追い出されたことから巻き起こる様々な騒動を描き、当時の世相を風刺した喜劇。この年に大映も「自由学校」を映画化しており、同じ週に封切られて話題を呼んだ。
(東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品)
?10：30〜 ?14：00〜 ?18：00〜 鑑賞料／大人500円・こども無料
-------------------------------------------------------------------------
１／８（日） 本日休診
1952(昭和27)年 松竹 97分 白黒
監督／渋谷 実 出演／柳永二郎、鶴田浩二、淡島千景、佐田啓二
三雲医院では、開業一周年記念日を休診にしようとするが、三雲先生のもとには次々に患者が訪れ、様々な人間模様が繰り広げられる。井伏鱒二の『本日休診』をもとに、『遥拝隊長』のエピソードも加え、当時の世相を反映させながら三雲先生の多忙ぶりを描く。
?10：30〜 ?14：00〜 鑑賞料／大人500円・こども250円
-------------------------------------------------------------------------
１／９（月・祝） 現代人
1952(昭和27)年 松竹 111分 白黒
監督／渋谷 実 出演／池部 良、山田五十鈴、山村 聰、小林トシ子
喜劇の名手である渋谷実監督が、シリアスな社会派ドラマに取り組んだ作品。エリートコースを歩んできた青年が汚職事件に巻き込まれる。池部良が演じる虚無的な主人公は、次第に悪に手を染め、破滅へと向かっていく。
?10：30〜 ?14：00〜 鑑賞料／大人500円・こども250円
-------------------------------------------------------------------------
１／１１（水） 勲 章
1954(昭和29)年 俳優座 120分 白黒
監督／渋谷 実 出演／小沢 栄、佐田啓二、香川京子、杉村春子
当時“逆コース”と呼ばれた再軍備の動きを風刺的に描いた作品。元陸軍中将の岡部雄作は、再軍備運動のリーダーとなるが、かつての部下に利用されるばかりで、娘や息子も彼に反抗し、一家に悲劇が訪れる。
?10：30〜 ?14：00〜 ?18：00〜 鑑賞料／大人500円・こども250円
-------------------------------------------------------------------------
１／１２（木） 正義派
1957(昭和32)年 松竹 91分 白黒
監督／渋谷 実 出演／佐田啓二、久我美子、三好栄子、田浦正巳
志賀直哉の小説『正義派』と『清兵衛と瓢箪』をもとにした作品。バスの事故をめぐって、修理工の青年は正義感から先輩の運転手に不利な証言をしてしまう。青年とその母親を中心に、下町に暮らす人々の人間模様を描く群像劇。
(東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品)
?10：30〜 ?14：00〜 ?18：30〜 鑑賞料／大人500円・こども250円
-------------------------------------------------------------------------
１／１３（金） 悪女の季節
1958(昭和33)年 松竹 110分 カラー
監督／渋谷 実 出演／山田五十鈴、岡田茉莉子、伊藤雄之助、東野英治郎
老実業家・八代泰輔の財産を手に入れるため、殺害の機会をうかがう内縁の妻とその娘。復讐に燃える甥も八代の命を狙う…。欲望にとりつかれた人間たちの姿を喜劇的なタッチで描く、渋谷流のサスペンス映画。
?10：30〜 ?14：00〜 ?18：00〜 鑑賞料／大人500円・こども250円
-------------------------------------------------------------------------
１／１４（土） バナナ
1960(昭和35)年 松竹 90分 カラー
監督／渋谷 実 出演／岡田茉莉子、津川雅彦、杉村春子、宮口精二
獅子文六の同名小説の映画化。裕福な華僑を父に持つ竜馬は、自動車に夢中の青年。彼の恋人・サキ子は、学生をやめてシャンソン歌手を目指す。若い二人が巻き起こす騒動を軽快なタッチで描いた喜劇。
?10：30〜 ?14：00〜 ?18：00〜 鑑賞料／大人500円・こども無料
-------------------------------------------------------------------------
１／１５（日） も ず
1961(昭和36)年 松竹、にんじんくらぶ 95分 カラー
監督／渋谷 実 出演／有馬稲子、淡島千景、山田五十鈴、乙羽信子
東京の小料理屋で働く母を、松山から上京した娘が訪ねる。母と娘は20年ぶりに再会し一緒に暮らし始めるが、二人は時にぶつかり合い、娘は次第に母との生活に疲れていく…。母と娘の葛藤と情愛を描いた作品。
?10：30〜 ?14：00〜 鑑賞料／大人500円・こども250円
-------------------------------------------------------------------------
１／２７（金） 好人好日
1961(昭和36)年 松竹 88分 カラー
監督／渋谷 実 出演／笠 智衆、淡島千景、岩下志麻、川津祐介
世界的な数学者だが、世間では変人扱いされている大学教授の尾関。彼の文化勲章受章と、娘の登紀子の結婚をめぐって、尾関家に一波乱が起きる。家族の絆を描いた、暖かさあふれるドラマ。
?10：30〜 ?14：00〜 ?18：30〜 鑑賞料／大人500円・こども250円
-------------------------------------------------------------------------
１／２８（土） 酔っぱらい天国
1962(昭和37)年 松竹 93分 白黒
監督／渋谷 実 出演／笠 智衆、有馬稲子、津川雅彦、倍賞千恵子
二人そろって大酒飲みの父と息子。ある日、息子は酔っぱらってプロ野球の選手と喧嘩して命を落とす。息子の恋人は憎い選手に復讐しようと決意するが…。「人間はなぜ酒を飲むのか」をテーマにした異色の喜劇。
?10：30〜 ?14：00〜 ?18：00〜 鑑賞料／大人500円・こども無料
-------------------------------------------------------------------------
１／２９（日） 大根と人参
1965(昭和40)年 松竹 105分 カラー
監督／渋谷 実 出演／笠 智衆、乙羽信子、加賀まりこ、岩下志麻
小津安二郎監督が、遺作「秋刀魚の味」の次回作として構想していた物語が原案となっている。弟が会社の金を使い込んだために、姿をくらました兄。あわてる家族の前に、彼の愛人の娘が現れ…。
?10：30〜 ?14：00〜 鑑賞料／大人500円・こども250円
喜劇映画の異端児 渋谷実監督特集
今月は、渋谷実監督の特集を開催します。渋谷実監督(1907−80)は、1937年に「奥様に知らすべからず」でデビューし、世相を反映した喜劇に独特の冴えを見せ、小津安二郎監督、木下惠介監督などとともに、松竹を支える巨匠として活躍しました。今回の特集では、「自由学校」「本日休診」「正義派」など12作品を上映します。風刺を利かせた笑いを交えて、さまざまな人間模様を描く渋谷実監督の世界をお楽しみください。
主催／広島市映像文化ライブラリー、一般社団法人コミュニティシネマセンター
共催／東京国立近代美術館フィルムセンター
協力／松竹株式会社
※1920年の松竹キネマ合名社設立にはじまる「松竹映画」は、2010年に90周年を迎えました。本特集は、これを記念した全国巡回企画です。
※今月の上映作品には、映像・音声が良好ではないものがあります。
※当日の上映分数は、ここに掲載したものと多少異なる場合があります。
１／６（金） 奥様に知らすべからず
1937(昭和12)年 松竹 61分 白黒
監督／渋谷 実 出演／斎藤達雄、岡村文子、坂本 武、吉川満子
夫婦の関係をコミカルに描いた、渋谷実監督のデビュー作。妻にまったく頭が上がらない横山氏は、侮辱されたと怒る妻の命令で、同じく恐妻家の川田氏と果し合いをすることになるが…。
(東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品)
?10：30〜 ?14：00〜 ?18：30〜 鑑賞料／大人500円・こども250円
-------------------------------------------------------------------------
１／７（土） 自由学校
1951(昭和26)年 松竹 110分 白黒
監督／渋谷 実 出演／佐分利信、高峰三枝子、淡島千景、佐田啓二
獅子文六の同名小説の映画化。のんびり屋の夫が、口やかましい妻に家から追い出されたことから巻き起こる様々な騒動を描き、当時の世相を風刺した喜劇。この年に大映も「自由学校」を映画化しており、同じ週に封切られて話題を呼んだ。
(東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品)
?10：30〜 ?14：00〜 ?18：00〜 鑑賞料／大人500円・こども無料
-------------------------------------------------------------------------
１／８（日） 本日休診
1952(昭和27)年 松竹 97分 白黒
監督／渋谷 実 出演／柳永二郎、鶴田浩二、淡島千景、佐田啓二
三雲医院では、開業一周年記念日を休診にしようとするが、三雲先生のもとには次々に患者が訪れ、様々な人間模様が繰り広げられる。井伏鱒二の『本日休診』をもとに、『遥拝隊長』のエピソードも加え、当時の世相を反映させながら三雲先生の多忙ぶりを描く。
?10：30〜 ?14：00〜 鑑賞料／大人500円・こども250円
-------------------------------------------------------------------------
１／９（月・祝） 現代人
1952(昭和27)年 松竹 111分 白黒
監督／渋谷 実 出演／池部 良、山田五十鈴、山村 聰、小林トシ子
喜劇の名手である渋谷実監督が、シリアスな社会派ドラマに取り組んだ作品。エリートコースを歩んできた青年が汚職事件に巻き込まれる。池部良が演じる虚無的な主人公は、次第に悪に手を染め、破滅へと向かっていく。
?10：30〜 ?14：00〜 鑑賞料／大人500円・こども250円
-------------------------------------------------------------------------
１／１１（水） 勲 章
1954(昭和29)年 俳優座 120分 白黒
監督／渋谷 実 出演／小沢 栄、佐田啓二、香川京子、杉村春子
当時“逆コース”と呼ばれた再軍備の動きを風刺的に描いた作品。元陸軍中将の岡部雄作は、再軍備運動のリーダーとなるが、かつての部下に利用されるばかりで、娘や息子も彼に反抗し、一家に悲劇が訪れる。
?10：30〜 ?14：00〜 ?18：00〜 鑑賞料／大人500円・こども250円
-------------------------------------------------------------------------
１／１２（木） 正義派
1957(昭和32)年 松竹 91分 白黒
監督／渋谷 実 出演／佐田啓二、久我美子、三好栄子、田浦正巳
志賀直哉の小説『正義派』と『清兵衛と瓢箪』をもとにした作品。バスの事故をめぐって、修理工の青年は正義感から先輩の運転手に不利な証言をしてしまう。青年とその母親を中心に、下町に暮らす人々の人間模様を描く群像劇。
(東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品)
?10：30〜 ?14：00〜 ?18：30〜 鑑賞料／大人500円・こども250円
-------------------------------------------------------------------------
１／１３（金） 悪女の季節
1958(昭和33)年 松竹 110分 カラー
監督／渋谷 実 出演／山田五十鈴、岡田茉莉子、伊藤雄之助、東野英治郎
老実業家・八代泰輔の財産を手に入れるため、殺害の機会をうかがう内縁の妻とその娘。復讐に燃える甥も八代の命を狙う…。欲望にとりつかれた人間たちの姿を喜劇的なタッチで描く、渋谷流のサスペンス映画。
?10：30〜 ?14：00〜 ?18：00〜 鑑賞料／大人500円・こども250円
-------------------------------------------------------------------------
１／１４（土） バナナ
1960(昭和35)年 松竹 90分 カラー
監督／渋谷 実 出演／岡田茉莉子、津川雅彦、杉村春子、宮口精二
獅子文六の同名小説の映画化。裕福な華僑を父に持つ竜馬は、自動車に夢中の青年。彼の恋人・サキ子は、学生をやめてシャンソン歌手を目指す。若い二人が巻き起こす騒動を軽快なタッチで描いた喜劇。
?10：30〜 ?14：00〜 ?18：00〜 鑑賞料／大人500円・こども無料
-------------------------------------------------------------------------
１／１５（日） も ず
1961(昭和36)年 松竹、にんじんくらぶ 95分 カラー
監督／渋谷 実 出演／有馬稲子、淡島千景、山田五十鈴、乙羽信子
東京の小料理屋で働く母を、松山から上京した娘が訪ねる。母と娘は20年ぶりに再会し一緒に暮らし始めるが、二人は時にぶつかり合い、娘は次第に母との生活に疲れていく…。母と娘の葛藤と情愛を描いた作品。
?10：30〜 ?14：00〜 鑑賞料／大人500円・こども250円
-------------------------------------------------------------------------
１／２７（金） 好人好日
1961(昭和36)年 松竹 88分 カラー
監督／渋谷 実 出演／笠 智衆、淡島千景、岩下志麻、川津祐介
世界的な数学者だが、世間では変人扱いされている大学教授の尾関。彼の文化勲章受章と、娘の登紀子の結婚をめぐって、尾関家に一波乱が起きる。家族の絆を描いた、暖かさあふれるドラマ。
?10：30〜 ?14：00〜 ?18：30〜 鑑賞料／大人500円・こども250円
-------------------------------------------------------------------------
１／２８（土） 酔っぱらい天国
1962(昭和37)年 松竹 93分 白黒
監督／渋谷 実 出演／笠 智衆、有馬稲子、津川雅彦、倍賞千恵子
二人そろって大酒飲みの父と息子。ある日、息子は酔っぱらってプロ野球の選手と喧嘩して命を落とす。息子の恋人は憎い選手に復讐しようと決意するが…。「人間はなぜ酒を飲むのか」をテーマにした異色の喜劇。
?10：30〜 ?14：00〜 ?18：00〜 鑑賞料／大人500円・こども無料
-------------------------------------------------------------------------
１／２９（日） 大根と人参
1965(昭和40)年 松竹 105分 カラー
監督／渋谷 実 出演／笠 智衆、乙羽信子、加賀まりこ、岩下志麻
小津安二郎監督が、遺作「秋刀魚の味」の次回作として構想していた物語が原案となっている。弟が会社の金を使い込んだために、姿をくらました兄。あわてる家族の前に、彼の愛人の娘が現れ…。
?10：30〜 ?14：00〜 鑑賞料／大人500円・こども250円
|
|
|
|
|
|
|
|
広島市映像文化ライブラリー 更新情報
-
最新のアンケート
-
まだ何もありません
-
広島市映像文化ライブラリーのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています
人気コミュニティランキング
- 1位
- 一行で笑わせろ！
- 82540人
- 2位
- 酒好き
- 170703人
- 3位
- お洒落な女の子が好き
- 90064人