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映画・ドラマの演出コミュのスワロウテイル

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私は以前からずっと岩井俊二のファンだと自認してきました。

が、私が今まで見た岩井作品は、ず〜〜〜っと以前のテレビドラマの
『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』
くらいだったんですよね。

でも、それでも「この監督はスゴい!」って思ったんです。
それくらい素晴らしい作品だと思いました。
だからそれだけでファンになりました。

ということで、今回、別のトピックで
『スワロウテイル』の話題が出ましたんで、
ちょっと見てみました。


ものスゴく面白かったです。素晴らしい作品ですね。
とても日本の監督が撮ったとは思えない。

これは見ることが出来てホントに良かったと思います。

コメント(16)

この映画では途中で、子供達がお金を集めるシーンがありますが、
ここではまず二人の子供が階段を昇ってきますよね。
で、ここは一人の子供が今一つ乗り気じゃない。
だから画面の雰囲気もどちらかというと暗い感じです。
で、そのあと二人が階段を昇りきって屋上に上がりますが、
それに沿ってカメラがフォローしていくと、
上にはたっくさんの子供達がいる。
だから一つのカットで最初と最後の感じが全然変わるんですよね。

アクションシーンでは
ちゃんと迫力が増すような撮り方をしてますね。
ここでは被写体が画面の横に余裕でハミ出すくらいの
勢いのアップ映像が多様されてますね。
他の場面がけっこう引きの画が多かったりするんで、
こういうシーンでのアップの映像はかなり活きますね。

そんであとは、
手持ちカメラと望遠カメラの映像が実に見事に融合していて
映画を見ていて全く違和感を感じなかったのもスゴいと思いました。

それと、手持ちカメラを使う場合って、
最近ではわざとらしい手ブレばっかりが強調されてて
それでイライラすることがありますが、
この作品のブレは自然な感じがして逆に見やすかったですね。

手ブレ映像ってのは本来、ライブ感を強調するために使うもんだと
私は思ってるんですが、そういう意味ではこの作品では
実に巧みに撮ってましたねぇ。
だから被写体は移動してないのにカメラで寄ってアップにしても、
カメラが動いたってことを意識させないんですよね。
おかげでカメラマンの存在が全然気にならないんで
余計に物語に集中出来る。

そういう部分も大変素晴らしいと思いました。
岩井俊二監督と言えば、フジテレビのプロデューサーだった河合さんによって大舞台に立たれた方ですね。

河合さんが岩井監督と「映画を撮ろう」と企画された作品が「スワロウテイル」だったそうです。でも、その脚本を読まれた河合さんは「こりゃ、とても無名の監督じゃきつい」と思われたそうで、「これを撮りたいんだったら、まず名を売れ」ってことで、フジテレビのTVドラマを監督させたんだとか。。。そして「Love Letter」でブレイク。
念願の「スワロウテイル」を撮られたっていう逸話があるそうですよ。

才能も必要ですが、やっぱ人との出会い、でっかいですねえ。。。
へぇ〜!
そうなんですか。

でも私的に今回の作品を見て思ったのは
人との出会いもものスゴくデカいとは思いますが、
やっぱ才能だな、ってことです
(まぁでも一般的には出会いやチャンスの方が重要だと思いますが)。

そう思ってしまうほどにスゴいと思ったんですよね、私的には。

私の尊敬する黒澤明監督は、絵描きを断念して
食うために映画会社に入社して、スタッフとして働き始めるんですよね。
で、その後助監督になった彼はすぐにメキメキと頭角を現して、
周りの俳優サンに
「アイツはうるせぇけど、言うことは間違ってない」
って言われるようになり、
現場の監督サンにB班の演出を任されるようになり、
そんで監督デビューとなるわけですよね。

つーことで、特別な才能がある人は、その業界でちゃんとやってれば
いつか必ず出てくることになるのではないか、
と私は思ったりするのです。

もちろん全員がそういうもんではないでしょうが、
でもやっぱり才能がものを言う世界だと思うので。
才能には、「人を惹きつける」という力もあるってことですね(笑)。へんなのがくっついてくると困りますけどね。。
「へんなの」かぁ(笑)。
それはいらんなぁ。
あ〜、あれはカッパだったんですか。
あれは私もなんだろう?って気になってたんですが。

うん、確かにあれは良かったです。
で、そのカットも、カメラを勝手に動かすんじゃなくて、
被写体の動きをフォローするカメラだったから
違和感を感じないんですよね。

「岩井俊二監督は、本当に見る人をひき付ける力に長けた人」
ってのは、ホントにその通りだと思いました。
あれっこれもあったんですか!
音楽も含めて凄い好きな映画です♪
娼婦のcharaが自分語りをするシーンが
とても演技とは思えませんねwwwwww
>たかgサン
>娼婦のcharaが自分語りをするシーンが
>とても演技とは思えませんねwwwwww

私もcharaの演技はイイと思いました。

あと個人的にはアゲハ役の伊藤歩サンが特に良かったですねぇ。
あの雰囲気は一体なんなんでしょう?
あれは演技してる人の表情じゃないですよね。
実に自然な感じが素晴らしかったです。

個人的にこの作品は全体的に無国籍で不思議な感じで
スゴく良かったです。
今ちょっと忙しいんでtomatoサンのコメントについては
また後日、ゆっくりと感想を述べさせていただきますね。

で、今回はつなぎの意味で別のコミュに書いたものを載っけます
(tomatoサンが言ってる伊藤歩サンのこともにも触れてるんで
これでちょっとお茶が濁せるかな(笑)?)。


冒頭の、女性の死体をみんなで囲むシーン。

ここは死体の周りにおばちゃん達がワンサカといて
号泣してたり火を燃やしたりしてて、
そんでそこには役所の人みたいな男が二人いて
彼らはおばちゃん達の行動に対して
ワーワー文句言ってたり火を払いのけたりして、
で、その彼らの様子は光の少ない暗がりの中で行われてて、
それを手ブレの激しいカメラで撮ってる。

でそのあと、アゲハが映るところではピタっ…!と映像が止まって
そんで彼女の後ろには明るい窓が大きく映り込んでる。
でもって他とは違って彼女は基本的に一人で映ってる。
そして彼女はおばさんや男達のように大きな声・表情ではなく
静かで表情に乏しい。
だから彼女と他の人物達とは正反対の描き方になってるんで
彼女の存在がより際立ちますよね。
さらにそのあとの、明るい外でのカットは彼女が一人でいる。
で、ここも映像が安定している。

そういう描き方によって本作における彼女の存在みたいものが
端的に表されてるのかな〜、って思いました
(そのあとは白い服を着てるんで よりそういう感じがしました)。
グリコが最初に登場する場面って
暗い部屋の壁際に彼女がゆったり座ってて
彼女の後ろは向かって右側に暗い壁、
右側に明るくボケてる窓があって
彼女は右手に煙草を持って吸ってますね。

で、彼女は画面右側の方(赤い服の女性の方)を向いて話してる。
ので、右側の壁の暗がりに煙がフワ〜っと拡がって
けだるい退廃感を強調してますよね。
これが、彼女が左側を向いて話したり窓が右側だったりした場合は
おそらく映画ほど煙の効果はなかっただろうなぁ、って思いました
(ちょっと『ブレードランナー』っぽいな、って思ったり)。

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