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映画・ドラマの演出コミュのマイノリティリポート

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近未来、犯罪予防局の刑事である主人公が、
自らが殺人を犯すという予知能力者の予知によって
窮地に立たされ、その真実を追う
という、SFアクション作。

個人的に、途中まではスゴく面白かったんだけど、
でも最後の展開がいかにもハリウッド的な感じなんで
ちょっとガッカリしました
(『アイランド』もそんな感じだな〜)。
でも、途中のアクション場面なんかは
さすがはスピルバーグ、って感じの
非常に上手い表現が見られて楽しい。


スティーブン・スピルバーグ監督作品:2002年公開

コメント(1)

本作の冒頭、主人公が見てる犯罪予防局の画面に映る映像。
そこには ある平凡な家庭の様子が映っていて、
一組の夫婦が会話を交わしている。

この夫婦は仲が上手くいってなくて、
夫が妻を夕食に誘うが、
彼女はやんわりとそれを断る。


この場面で上手いと思うのは
「人物の気持ちの変化の表現」です。

夫婦が会話する場面では 二人がちょうどイイ位置にそれぞれ映ってる。
ということはどういうことかというと、この場面は
「二人が映るのにちょうどイイ位置にそれぞれが配置されてる」
ってことですよね。
つまりどっちかが欠けてしまうと画面のバランスが崩れてしまう
ってことですね。

で、次は夫の誘いを断った妻が画面外に去る。
そうなると、全体のバランスが崩れ、
あまり見栄えがイイとは言えない画面になってしまう
(日本の作品の場合は あんましそういうのは考えないみたいだけど)。
だから本来なら ここはイイ画面とは言えないと思います。

が、お話的に見るとこの場面は、
夕食の誘いを断られて悲しいような寂しいような気持ちになってる夫
がメインなわけだから、
「二人でいてバランスが取れてる画面」の片方がいなくなって
バランスが悪くなってる方が
そういう、夫の気持ちを表してる感じがするんですよね。

そういう意味で、この部分はあえてバランスを悪くしたままにして
夫の気持ちを表してると個人的には思いました。

そんでそのあと夫は気を取り直して向きを変えますが、
このときは体をちょっと動かし、
さらにカメラがそれをフォローしてちょっと動くんで、
今度はちゃんとイイ位置、つまり
「一人で映ってバランスのイイ画面」になるんですよね。

ここはガッカリした夫が気を取り直すわけだから、
そういう精神的変化と
バランスを元に戻すっていう画面的変化が上手くマッチしてる。
さらに向きも変えてるから そういう意味でも
夫の気持ちの変化が表現されてますね。

でもいっちょ、体の向きを変えることによって、
照明の当たる向きも変わるから、
影の濃い向きから明るい向きに変化して、
そういう部分でも夫の気持ちの切り替えが表現されてると思います。

ってことでここは、
夫の気持ちの変化を 体の動きや向き、カメラの動き、
照明の当たり方で表現してると思いました。

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