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風立ちぬ wind rises ジブリ コミュの 堀辰雄 『風立ちぬ』 (゚ε゜) 

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時間を超越した生の意味と幸福感が確立してゆく過程が描かれ、風のように去ってゆく時の流れの裡に人間の実体を捉え、生きることよりは死ぬことの意味を問うと同時に、死を越えて生きることの意味をも問うた作品である。

作中にある「風立ちぬ、いざ生きめやも」という有名な詩句は、 ポール ヴァレリーの詩『海辺の墓地』の一節“Le vent se leve, il faut tenter de vivre”を、堀辰雄が訳したものである。

「風立ちぬ」の「ぬ」は過去・完了の助動詞で、「風が立った」の意である。
「いざ生きめやも」の「め・やも」は、未来推量・意志の助動詞の「む」の已然形「め」と、反語の「やも」を繋げた「生きようか、いやそんなことはない」の意であるが、「いざ」は、「さあ」という意の強い語感で「め」に係り、「生きようじゃないか」という意が同時に含まれている。
ヴァレリーの詩の直訳である「生きることを試みなければならない」という意志的なものと、その後に襲ってくる不安な状況を予覚したものが一体となっている。
また、過去から吹いてきた風が今ここに到達し起きたという時間的・空間的広がりを表し、生きようとする覚悟と不安がうまれた瞬間をとらえている。

風立ちぬ (小説)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A2%A8%E7%AB%8B%E3%81%A1%E3%81%AC_%28%E5%B0%8F%E8%AA%AC%29 (CP:http://zhp.jp/LAfd )↑

堀辰雄
http://mixi.jp/view_bbs_comment.pl?comment_number=001&bbs_id=73733419

5月28日 堀辰雄忌
http://blogs.yahoo.co.jp/sw21akira/42632253.html (CP:http://zhp.jp/V9su )
 
↑2013/05/15 00:00...

コメント(5)

 
東京麹町区平河町生まれ。
実父・堀浜之助は、広島藩の士族で、維新後上京、裁判所に勤めていた。
母・西村志気は、東京の町家の娘。
浜之助には妻こうがいたが子がなく、堀家の嫡男として届けられる。
辰雄二歳の時、志気が辰雄を連れて堀家を去り、四歳の時、彫金師の上條松吉に嫁した。

府立三中から第一高等学校へ入学。
入学とともに神西清と知り合い、終生の友人となる。
また、高校在学中に室生犀星や芥川龍之介の知遇を得る。
一方で、関東大震災の際に母を失うという経験もあり、その後の彼の文学を形作ったのがこの期間であったといえる。

東京帝国大学文学部国文科入学後、中野重治や窪川鶴次郎たちと知り合うかたわら、小林秀雄や永井龍男らの同人誌『山繭』にも関係し、プロレタリア文学派と芸術派という、昭和文学を代表する流れの両方とのつながりをもった。
堀の作品の独特の雰囲気は、この両者からの影響をうけたことともつながっている。

1926年に中野重治らと同人誌『驢馬』を創刊。
このころは、『水族館』などのモダニズムの影響を強くもった作品もある。
1927年、芥川龍之介が自殺し、大きなショックを受ける。
この頃の自身の周辺を書いた『聖家族』で1930年文壇デビュー。
肺結核を病み、軽井沢に療養することも多く、そこを舞台にした作品を多くのこしたことにもつながっていく。
また、病臥中に マルセル プルーストや ジェイムズ ジョイスなどの当時のヨーロッパの先端的な文学に触れていったことも、堀の作品を深めていくのに役立った。
後年の作品『幼年時代』(1938年‐1939年)にみられる過去の回想には、プルーストの影響を見る人も多い。

1933年、軽井沢で矢野綾子と知り合う。
その頃の軽井沢での体験を書いた『美しい村』を発表。
1934年、矢野綾子と婚約するが、彼女も肺を病んでいたために、翌年、八ヶ岳山麓の富士見高原療養所にふたりで入院する。
しかし、綾子はその冬に死去する。
この体験が、堀の代表作として知られる『風立ちぬ』の題材となった。
この『風立ちぬ』では、 ポール ヴァレリーの『海辺の墓地』を引用している。
このころから折口信夫から日本の古典文学の手ほどきを受け、王朝文学に題材を得た『かげろふの日記』のような作品や、『大和路・信濃路』(1943年)のような随想的文章を書き始める。
また、現代の女性の姿を描くことにも挑戦し、『菜穂子』(1941年)のような、既婚女性の家庭の中での自立を描く作品にも才能を発揮した。

1937年、加藤多恵(1913年7月30日‐2010年4月16日、筆名として多恵子を使用した)と知り合い、1938年、室生犀星夫妻の媒酌で加藤多恵と結婚。
身近な人を次々と亡くし、自身も肺結核と闘病する辰雄に多恵夫人は生涯尽くし続けた。

戦時下の不安な時代に、時流に安易に迎合しない堀の作風は、後進の世代の中にも多くの支持を得た。
また、堀自身も後進の面倒をよく見ており、立原道造、中村真一郎、福永武彦などが弟子のような存在として知られている。
なお『菜穂子』の登場人物「都築明」のモデルは立原道造であるともいわれている。
(共に大学の建築学科出身で建築事務所に勤めているなど、いくつか共通点が見受けられる)

ちなみに、辰雄は立原道造を弟のように思っており、道造も彼を兄のように思い、慕っている。

戦争末期からは症状も重くなり、戦後はほとんど作品の発表もできずに、信濃追分で闘病生活を送った。

1953年5月28日、多恵夫人にみとられながら没した。

堀辰雄
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A0%80%E8%BE%B0%E9%9B%84 (CP:http://zhp.jp/OAbT )
 
 
“堀辰雄の魅力今も
軽井沢の記念館に予約集中”

長野県軽井沢町を拠点に多くの作品を残した作家、堀辰雄が亡くなって今年で60年。
堀の作品をモチーフにしたアニメ映画『風立ちぬ』が7月に公開されるのを前に、地元では企画展が開かれるなど、改めてその人と作品に注目が集まっている。

堀は1904年、東京生まれ。
19歳のときに初めて軽井沢を訪れ、以後、執筆の拠点とした。
51年に同町追分に新居を構えたが、2年後に49歳で亡くなった。
自宅は町に寄贈され、現在、堀辰雄文学記念館として公開されている。

小説『風立ちぬ』は、堀の婚約者、矢野綾子がモデルとされる。
婚約者が富士見町のサナトリウムで亡くなったあと、堀は軽井沢で作品を書き上げた。

映画『風立ちぬ』は宮崎駿監督のオリジナル作品。
映画会社「東宝」によると、小説『風立ちぬ』と、零戦を設計したことで知られる堀越二郎の物語を融合したストーリーという。
小説と同様、病弱の少女と青年の出会いと別れが描かれる。
映画のポスターにもなった少女が絵を描いている場面は軽井沢の高原という設定だ。
7月20日に公開が予定されている。

堀辰雄文学記念館は常時、原稿や遺品を公開しているが、この春以降8件の団体予約があった。
各地のカルチャースクールなどが課外授業で訪れるケースが多く、『風立ちぬ』ゆかりの地を訪ねるツアーを企画した旅行会社もある。

記念館の俣野修一館長は
「予約が集中するのはこれまでにないこと。
映画が話題になったことで、堀に対する関心が高まっているようだ」と話す。

今月25日、記念館では、28日の堀の命日を前に堀の研究者である池内輝雄・元筑波大教授を講師に迎え、「『風立ちぬ』を読む」と題した講座を開く。

軽井沢ゆかりの作家を紹介している同町塩沢湖の「軽井沢高原文庫」では現在、「没後60年 堀辰雄展」を開催中。
本の装丁にもこだわった堀が、生前に限定500部で出版した『風立ちぬ』の初版本や原稿、愛用の蓄音機などを展示している。

大藤敏行副館長は
「堀の作品は生と死を見つめたものが多く、時代がたっても若い読者を引きつけるものがあるのでは」と話す。

堀辰雄展は7月15日まで。
問い合わせは同文庫(0267・45・1175)へ。
池内さんの講座の問い合わせは、堀辰雄文学記念館(0267・45・2050)へ。

2013/05/23 朝日新聞
http://www.asahi.com/area/nagano/articles/TKY201305220461.html
 
 
“名作『風立ちぬ』の舞台を女優・永島映子が巡る『名作を旅してみれば』(BSフジ)”

小説の主人公の目で風景を眺め、作家の目線で何かを感じ、何かを発見する、ちょっと不思議な旅番組『名作を旅してみれば』(BSフジ 隔週水曜22時)。
8月7日(水)の放送では、堀辰雄が生と死を巧みな表現で描いた物語で、スタジオジブリの映画としても話題となっている『風立ちぬ』を、女優の永島映子が巡る。

解釈が難しい作品として知られている『風立ちぬ』。
複数の主題が絡まって構成されており、一つは、主人公の婚約者に対する愛。
そして、自分が愛した若き女性に与えられた酷い運命。
そして、もう一つ、重要な主題として、この作品を貫いているのが「幸福」である。
堀辰雄の実体験を描いた私小説ととらえ、ありきたりなラブストーリーと悲しい結末を期待した読者を戸惑わせるのも、この「幸福」ということばである。
この物語で堀が描こうとした「幸福」とは何なのか。
また、人生の「幸福」とは何か。
番組は“独自”の視点で、この名作を旅していく。

『風立ちぬ』の舞台となるのは長野県。
夏を思わせる八ケ岳の空気感と、梅雨まっただ中の軽井沢という、対照的な気候の中で撮影が行われた。
番組を制作した明石知幸ディレクターは
「画面に広がる夏に向かう生命力あふれる自然に身を委ねながら、軽井沢をこよなく愛した作家・堀辰雄の人生と、それに密接にリンクした作品世界とを深く追体験出来る構成を目指した」と語り、
「光溢れる軽井沢と、夕景と闇の描写が印象的な八ケ岳での生活を対比させながら、一般的には極めてロマンチックな恋物語と思われがちな本作品を、生と死の狭間に激烈な闘いを挑んだ恋人たちの物語として新たに解釈しました」と、番組へ込めた思いを語る。

そして、石井武仁プロデューサーは
「文学における“愛と死”は、永遠のテーマ」と考え、
「風立ちぬ。いざ生きめやも(風が起る。生きてみなければならない。【海辺の墓地 著:ポール・ヴァレリー】)
この言葉を、どの様に解釈するかが鍵になる」と話し、永島があげたキーワード
「病院生活の単調な日々。
気持ちの揺らぎ。
フーガの旋律、恋人の死と言う副題。
心理描写の妙。」を例に挙げ、
「本を読まれた視聴者の皆さんには、その辺りを皆さんなりの解釈で楽しんでいただきたいし、本を読まれていない視聴者の皆さんには、その辺りの制作意図を理解してもらいながら小説を読んでいただければ幸いです」と見どころを語った。

また、BSフジでは、8月11日(日)に山口百恵主演の文芸シリーズ第5作『風立ちぬ』(1976年)を放送。
療養中の娘・水沢節子(山口)と彼女を最後まで見守る青年・結城達郎(三浦友和)との愛が描かれる。

■『名作を旅してみれば』
2013年8月7日(水) 22:00〜22:55(BSフジ)
■映画『風立ちぬ』(1976年東宝)
2013年8月11日(日) 14:00〜15:55(BSフジ)

2013/08/06-20:00 テレビドガッチ
http://dogatch.jp/news/cx/18426↑


BS、僕は観れないんでどなたか観たらご感想を教えてください。(´・ω・`)
小説もまだなので楽しみです。
 
小説の「こういう山のサナトリウムの生活などは、普通の人々がもう行き止まりだと信じているところから始まっているような、特殊な人間性をおのずから帯びてくるものだ。――私が自分の裡にそういう見知らないような人間性をぼんやりと意識しはじめたのは、入院後間もなく私が院長に診察室に呼ばれて行って、節子のレントゲンで撮られた疾患部の写真を見せられた時からだった」という所に好きと言うのではなく、心がひかれます。戦争へ行くことが決まり、生きて帰ってこれないことが分かっていた人たちが、なぜ、『風立ちぬ』を持って行ったか分かります。

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