結婚式マナーＱ＆Ａコミュの着物でのお呼ばれ☆２

準備は大変ですが､着物で行くと華やかで美しく､とても喜んで下さいます

今､和風ブームだし､成人式以来だけど興味あるし着てみたい
既婚で親族はみんな着物参加みたいなんだけど…
ドレスやスーツだと他の招待者と被るから､こーゆう機会に着物が着たい

とはいえ､着物も決まりがあって､結婚式にふさわしい着物って？
そんな疑問やご相談にどうぞ。

基本的なＮＧ項目
・１０月〜５月末までは冬物「袷（あわせ）」・６月と９月は間着の「単（ひとえ）」・７〜８月は夏物「薄物（うすもの）」です。
季節の変わり目（５月下旬〜１０月上旬）は気候によって多少チャンポン状態になっても多めに見て貰えますが、原則季節外のものは着用しません。
先取りはいいですが後戻りはできません
･半襟は色襟はダメです｡白か白地に刺繍のもので｡
･長襦袢も濃い色のものは避けます｡特に黒留め袖を着る場合は白い長襦袢を｡
･既婚者は振袖は着ないという前提があるため留袖または訪問着になりますが、まずはお義母さまか実家のお母様にご相談を。

･洋装と同じくファーのコートや襟巻き､レザー素材の鞄､また動物柄の小物等はお祝いの席には向きません｡
防寒は道行（着物コート）＋カシミアなど厚手のストールなどで。
・紬は高価でも礼装扱いではありません（絵羽模様の訪問着でもお洒落着扱いです）。
・小紋も略礼装となる柄の江戸小紋（鮫・行儀・角通しなど）以外は基本的に街着・お稽古着扱いです。
・男性は袴無しの着流しはカジュアルスタイルです。街着とお考え下さい。

洋装は１７時を境に昼と夜でかなり変える必要がありますが、
和装（お着物）は洋装ほど時間帯で着れるものが特に規定されません。
※訪問着は準礼装ですが、洋装のビジティングドレス（昼用訪問ドレス）に当たるので、厳密には17時以降の会は向きません。
お気に留めておいていただきたいのはここだけです。

会の時間帯よりも、
着るひとが既婚か独身か
季節が夏か冬か
着るひとの年齢とその会での立場と会場の格 （と広さ。出席人数が多い披露宴なら格が高いもので）
で選ぶこととなります。

正装（第一礼装）
・女性既婚者は黒留袖、独身だと振袖。
既婚者が黒留袖を着る理由は「留袖が振袖の袖を切って留めたもの（留めた袖）」と「黒は色が変わりにくい→婚家に長く留まる」という意味があります。
黒留袖は必ず陽五ツ紋がついています（三ツ紋や一ツ紋では作れません）。
また未婚の女性はお稽古事の発表会などでなければ通常黒留袖は着用しません。
・色留袖は紋の数が陽五つなら正装（黒留袖と同格）、三つ〜一つ紋だと準礼装になります。
色留袖は成人以上の年齢であれば、既婚未婚どちらでも着られます。
独身だけれども振袖は難しい年齢の方や、１７時以降の会ですとお持ちならば色留袖も便利です。

準礼装
訪問着と付け下げは既婚未婚どちらでも着られます。
格としては訪問着＞付け下げです。
これは訪問着の模様付けを簡略化したものが付け下げ、という作業工程の違い。
紋は入れるなら三ツ紋か一ツ紋、五ツ紋入りの訪問着・付け下げは一般的にはまず見ません。ほとんど一ツ紋です。
入れたものの方が同じ訪問着・付け下げでも入れないものより格が上がります、和のお習い事をよくなさってる方は紋を入れておかれた方が便利でしょう。
盛装としての晴れ着であれば入っていなくても問題ありません。

略礼装
・一ツ紋付の色無地、これも既婚未婚は問わず着られます。
結婚式では中年層のミセス向きとされてます。
もしくは茶道のお稽古をなさってる方は茶席で重宝なさるお着物です。
無地ですので地紋が吉祥模様か慶弔両用できるものであること。色も慶弔両用を考えると難しいです。
※色無地に三ツ紋を入れると準礼装になり、紋のない訪問着より格上の装いになる。あくまで備考です※
・一ツ紋付の江戸小紋（鮫・角通し・行儀など柄が決まっています）。
江戸小紋は数千種類も柄がありますが、略礼装となるのは柄が非常に細かい「極型」で武士の裃として用いられたいくつかの柄です。
遊び心のある柄は江戸小紋でも略礼装ではなく洒落着となります。
こちらも既婚未婚は問いません。どちらかといえば茶道向き。

和装用のフォーマルバッグは小さいので、風呂敷かエコバッグを忍ばせておくと便利です。
セミロングより髪の長い方は結い髪が正式となります。（こどもは髪をおろしていても問題ありませんが、大人はアップにします）