ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

ゲール語する?コミュのその1.スコティッシュゲールの発音とスペリング。(初級)

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
おいらはアイリッシュの方はあいかわらず手つかずなので、スコティッシュゲールの説明になります。スコット族というのは、もともとアイルランド出身で、海を渡って今のスコットランドを建国したそうなので、アイリッシュの方が正統なんだけどね。勉強の動機がスコッチウィスキーだったのだから仕方がない。おあきらめ下さい。

それと、前回の宣言でRasty Nailなんてお題を出したのですが、このネタはちょっと保留です。

最初はやはりスペルと発音だよね。(一応、初級ってしといたけど、中級とか書けるのかな???)

よく酒場なんかで「ゲール語の勉強をしている」なんていうと、「あの訳の分からないスペルの言葉でしょ?」なんて反応があります。たしかに一見、取っつきにくい印象ですよね。

ゲール語は古い言葉なので、アルファベットでも英語にあってゲール語には無い文字が幾つかあります。すなわち、

J K Q V W X Y Z

ですね。でも、文字が無くても、英語ではこうした文字で表している発音がゲール語にもあったりします。そんな音も文字で書き表したい! では、どうしようか?

子音の文字を二つ重ねるなんて手があります。英語でもFの音をPHで表したりする場合があるでしょ。ゲール語でも、Vの発音を表すときにBHを使ったりします。(おいらのハンドルネーム Dram Bheagはどらんう゛ぇっくになります。まぁ、レニションっていう話があるんだけど、一度に説明するとややこしいので、また今度ね)

もう一つ、ゲール語ではゲール語に特徴的な方法を用いています。一つの子音を異なる母音と関連させて、二つの異なる音を表すようにしたのです。

なんのこっちゃ? とお思いでしょうが、ゲール語では母音を二つのグループに分けて考えます。すなわちA E I O UのうちA O Uが広母音、E Iを狭母音とするのです。

言語学的にもA O Uは大きなものを表す単語に多い母音、E Iは小さなものを表す単語に多い母音だそうです。

閑話休題。ゲール語では子音を表す文字を、狭母音で挟み込むか、広母音で挟み込むかで、違った発音を表すようにしているのです。(語頭にある子音の場合はすぐ後ろの母音と関連づけられます)


分かりにくいですね。実例を挙げます。

dearbhという言葉があります。発音は「じゃーう゛」って感じでしょうか? 意味は英語でCertainとか、Indeedってところです。では、これがなんで「じゃーう゛」なのでしょう???

Dは広母音に関連づけられるときは、語頭では英語のDと同じ発音になります。(語頭でない場合は英語のTと同じです)しかし、狭母音と関連づけられている時は、英語のJの音を表します。ゲール語にはJという文字がないので、こうしたのでしょうね。実のところ、「じゃーう゛」という発音の言葉があって、Jのないアルファベットが伝わってきた時に、Jの音を書き表そうと苦心してこうなったのでしょう。

だからdearbhの2番目の文字eは「dの文字だけど発音はjにしてね!」という意味の記号だと考えて下さい。もしくはdeを一括りでjを表すんだ、と考えてもいいかもしれません。bhはvの音ですので、英語風に書いてみるなら、

dearbh → jarv

な訳ですね。

語中の子音を区別するときには、広母音に関連させるなら、広母音で挟み込む、狭母音で関連させるなら、狭母音で挟み込むというルールがあります。この時に同じ母音でなくても構いません。狭母音の場合なら前にIで後ろにEなんて事もあります。

その他、今まで何度か出てきたけれど、「語頭」と「語中、語尾」で発音が異なる文字もあります。まぁ、でもそれは、そんなむづかしくないです。(広母音のDが語中、語尾だと英語のTの音になるとかの範囲)

今日のところは、この辺で勘弁して下さい。次回は頑張って二重母音とかレニションとか、もうちょっと突っ込みます。

それぞれの文字の発音のまとめを一覧は、「発音とスペリング」の一番最後にまとめますです。

コメント(8)

なかなかいい説明ですね。やっぱりアイルランド語とスコットランド語は似ていますね。^^

dearbhはアイルランドの南で[jaeruv]と発音します。スコットランドもそうですね。でもこの「bh」は広音ですので、アイルランドの西(北もそうかな?)では[w]として発音して、この単語が[jaeruw]>[jaeru:]になります。

ちなみに、(アイルランド、スコットランドともに)ゲール語の「r」は日本語の巻き舌の「ら行」そっくりです。英語みたいには落としませんね。むしろはっきりさせるために日本語と同じように助母音の[u]を広音の[r]の後に入れます。

スコットランド訛りの英語でも[r]は巻き舌です。英語では「girl」「woerld」は[goe:l][woe:ld]になりますが、スコットランドでは綴りどおりの[girul][woruld]と発音します。
うわー、わかりやすい!
そして面白いです!
先生たちが補足しあって教えてくれるってすごく贅沢ですよね。
嬉しいーー!!
aussie_piper様

おお! さすがに本職の方は説明の質がちがうなぁ。

たしかにテレビで聞いたスコットランド英語は「Rの音がいやに強いなぁ」と感じました。イギリス人はRは無視っぽいのにね。W

ゲール語もそうなのですね。っていうかゲール語がそうだから、スコットランド英語の発音もRが強いのか・・・。
DRAM BHEAG様

>>ゲール語がそうだから、スコットランド英語の発音もRが強いのか・・・。

そのとおりのはずですが、不思議なことにアイルランド人はゲール語で巻き舌の「r」、英語では英語(米語)みたいな「r」の発音を使っています。

逆に言えば、英語(米語)の「r」をゲール語で使っている人はゲール語のネーティヴではないと判別できます。ゲール語のネーティヴに嫌がられて、そういうゲール語で質問したりしても、答えが英語で返ってくることが多いです。

みなさん、発音に気をつけましょうね。(W
おおお、本格的ですな。
しかしmixi上だと、さらりと流し読みで頭に入らないので、
コピペしてプリントアウトして持ち歩かねば!
はじめまして。
ケルト語のタイトルの曲も時々弾くことのある、
ヒーリングハーパーです。
で、いつも発音がわからず困っていたので、コミュニティを探してたどり着きました。
ほんとうにわかりやすい説明です!感動しました!
どうぞよろしく。
>Rei様

はじめまして。ありがとうございます。
でも、このところ実は仕事に異動がありまして、このトピも放置気味です。申し訳ございません。

もうちょっとしたら落ち着くはず(本来ならもう落ち着いていてもよいのに、会社に一人使えない人がいて仕事がノビノビになっているのです。愚痴です。すみません)なので、もうしばらくお待ち下さい。
はじめまして、
スコットランドのゲール語は去年、ロンドンで民族音楽学を勉強している時に、習い始めました。
アンガスという弁護士をしているネイティブの老紳士が、ただでゲール語とその歌を教えてくれたんです。(ラッキーでした)

11月に帰国してからは独学です。
ロンドンではロンドン・ゲーリック・クワイアに入っていましたが、地域の違う曲によって、その地方の発音を習ったりして、
結局発音については、未だにあまり自信がない・・・トホホ。
むずかしいです。

私は愛知県在住なんですが、その辺でスコットランドのゲール語を教えてくれる人っていますか?いたら是非教えてください。

Mixi初心者ですがよろしく。

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

ゲール語する? 更新情報

ゲール語する?のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング