詩を書くのが好きな人コミュのForget-me-not

二階から目薬ってホントに無理なのかしらね
その前に　やった人がいるんだとしたら
そいつはかなりのバカ者なんじゃないかと思うわ
いや　いい意味でだけどね

棚からぼたもちっていうけど
そんないつのものだかわからないものが落ちてきたら
喜ぶ前にまず臭いとか確認するでしょ
それにぼたもちよりチョコレートのほうがあたしはうれしいけどね

豆腐の角で頭ぶつけて死ねるっていうなら
世の自殺志願者たちは迷わずみんなそれをやるでしょう
かくいうあたしも　絶対にやってみると思うわ

恥ずかしいと穴に入りたいっていうけど
そんな穴はどこにあるのでしょうね
現代でいうところのひきこもりっていうことなのかしら
ひきこもりは精神衛生上あまりいいとは云えないし
家の中が必ずしも安全だと限るわけじゃないので
あまりおすすめできませんが
もしあたしだったら　逃げ隠れする前に死ぬほうを選んでるでしょう

石橋叩いてわたる　
こわごわ渡るんなら最初から違うルートを考えたらいいのに
それに　叩きすぎてホントに割れちゃったりでもしたらどうするのかしら

急がば回れっていうけど
遠回りしたがために事故に遭うことだってあるでしょうに
普段しないことは　あまりしないほうがいいと思うのは
あたしだけでしょうか

何馬鹿なこと云ってるんだって
いまそこにいるあなたは思ったことでしょう

こんなことでも云っていないければ
平静を装っていられないのよ

また人間恐怖が始まってしまいました
そのおだやかそうな顔の下で　一体何を考えているの
笑っていながら一体何を思っているのよ
云いたいことがあるならはっきり云ったらいいじゃない
大人なんだから節度をもってなんて
節度ってなんなのよ一体

何も思わず　何も疑わず
ただ笑っていられる人がうらやましくてたまらない
楽しそうでしあわせそうで
どこからそんな感情が湧いてくるのかしら
聞いてみたい気もするけれども
例の人間恐怖のために
妄想を膨らますことくらいしかできないのよ
そんなあたし　やっぱりどこかおかしいのよね

自分のことしか興味がないくせに
元気にしているかなんてよく云えたものよね
自分が一番かわいそうだと思われたいんでしょう
あなたの本性を知らない人なら騙せるかもしれないけど
あたしはもうあなたには騙されないわよ

いつも自分に目を注がれていないとヒステリックを起こす
あなたは覚えていないかもしれないけれど
あなたがあたしに向ける視線はいつも冷たかった
目は口ほどに物を云うというけれど
あなたの目は確かに語っていたわ
あの男にそっくりの
かわいげのない餓鬼
憎たらしい　穢らしい
こんな子供　あたしの子供なんかじゃない
あの男の子供であって
あたしの子供なんかじゃない
そうあたしの子供なんかじゃ

生きていてもいいのでしょうか
誰が私を必要としてくれるのでしょうか

夜になるのが怖くてたまらないのです

誰か教えてはくださいませんか
正しい夜のやり過ごし方を
誰かに電話せずにはいられない
このどうしようもない淋しさを
君と電話を切ったあとの
あの妙に虚しい　心がザワザワする感覚を
静まりかえった部屋の中
世界中の人から置き去りにされたような
そんな言い知れぬ心細さを
淋しさ虚しさ心細さを忘れるために
大量のクスリとお酒にたよらざるを得ないそんな夜を
ヘロヘロになって何もかも忘れてしまいたいのに
忘れてしまいたい過去にがんじがらめになってしまう　そんな夜を
あの人が放った言葉が　いつまでも心に突き刺さって離れない　そんな夜を
生きていてもいいんだよって云ってもらいたいから
泣き言ばかり口にしてしまうどうしうようもない　そんな夜を

こんな夜は　クスリを飲んでベッドにもぐりこんで
ひたすら眠くなるのを待っていればいいんだよと
いつか誰かに教わったような気がするけど

いくら待っても　一向に眠気はやってこず
代わりに理由もなく涙が込み上げてきて
声を殺して泣いてばかり

一体いつまで　
そんなやり過ごせない夜を過ごさなければならないのでしょう

時計の針は午前１時をまわったところです

性懲りもなく　まだ生きていやがるよ

言葉にしたからって何も救われやしないのに
Ａ４用紙にべっとり貼り付けたこの肥大した自尊心を

どこへもぶつけようがなく　誰にもあてようがないから
とりあえずぐしゃぐしゃに丸めてゴミ箱に放りなげてみた

５センチほど手前でぽとりと落ちた