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無目的コミュ【へなちょこの池】コミュの連載小説「へなちょこ探偵男爵」

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コレは管理人のわにバナナが不定期で更新する連載小説のスレッドだよー
途中で小説に関連する絵とかを張れたらいいなーと思っています。

ほんじゃ、スタート!

コメント(22)

【へなちょこ探偵男爵】 2007年11月5日
「猫と指輪」 第一回 

俺の名は男爵、探偵だ。
探偵なんていっても、難事件をご自慢の知能で解決したり、
弾丸を交わしつつ正義のために悪と戦ったりとは全く無縁のへなちょこ野郎なんだけどな。
腐った世の中の膿を餌にして生きる他愛もない生き物。よく言えばそんなトコロだろう。
しかし朝吸う目覚めのタバコは格別だ。
遠くでカラスの無く声が聞こえる。
冷えた風を翼で切りながら、人間の残した残飯でも漁っているんだろう。
このクソ寒いのに、ほんとご苦労なこった。
俺は惰性で吸っていた安物のタバコ「BANANA」を吸いながらお湯が沸くのを待っていた。
今朝はカップ麺にでもするかな。
くだらない仕事をするためには空きっ腹を真っ黒にするような煙をぶちこんで、
古い油の臭いでそれを誤魔化すってのがもってこいだ。
うむ、いかん。俺はこんなにハードボイルドなキャラではなかった気がするのだが。
などと、考えていても腹の足しにもならない事に心を奪われていると、
突然ピーッと甲高い音が部屋に響き渡った。
ボコボコに黒ずんだヤカンが朝飯の鬨を告げたようだ。
俺はおもむろに押入れを開けると、山積みになったカップ麺の一つを引き抜いた。
ガラガラと音を立てて床に散らばるが、そんなのはお構いなしだ。
「ふん、バビョッとMEN!−豚キムチ乾燥トマト入りーか・・・昨日も食ったが味は悪くなかった」
取っ手の壊れかけたヤカンは火を止めてもガタガタいっている。
世の中に対する文句の数じゃ俺とどっこいなのかもしれないな。
さて、今日は仕事がくりゃいいんだが、なきゃアルバイト情報誌でなんかさがしてこないと流石にヤバイ。
何とかしないとな。
トマトとキムチの筈なのに何故か緑色の麺をズルズルすすりながら時計を見ると、
いつの間にか9時を回っていた。
「そろそろあいつが来る頃か・・・」
俺は昨日の夜公園で拾った新聞に手を掛け何となく目を通し始めた。
「何も面白い話は見当たらないな。」
アイドルが妊娠しただの、遠くで捨てた犬が1年経って戻ってきただの、なんつーかどーしょうもない話ばかりだ。
退屈になった俺は新聞を丸めて3メートル先のゴミ箱を狙って投げつけた。
ガコンッ
的は見事に外れたのだが、今の音はどうやら奴がドアを開けた音だったようだ。

「せんせぇぇ!おっはよーございますぅぅ〜!!」

つづく
【へなちょこ探偵男爵】 2007年11月9日
「猫と指輪」 第二回 

「せんせぇぇ!おっはよーございますぅぅ〜!!」
うっとうしい金切り声が部屋中に響き渡る。
「あたしがいない間に女とか連れ込んでないでしょうね!プンスコプンスコ」
と、胡散臭い擬音を自分で言いながら入ってきた奴は、
薄いピンクのシャツとシックな紺色のタイトスカートに身を包んでいた。
「おいバレイ、何だその格好。だいたい仕事もねーのにわざわざ早くからくるなっての・・・」
「探偵の美人秘書はキリッとしてなきゃいけないって昔から相場が決まっているでしょ!」
そう言って人差し指と親指を立ててポーズを取るバレイ。
確かにスタイルも良いし、顔立ちだって悪くない、ほんのり茶色に染めたセミロングの髪は派手過ぎず、パッと見るとどこぞの令嬢かと思うくらいだ。
多分街を歩いている時に前にこいつが歩いていたら、大抵の男はちょっと足を速めて、さりげなく周りを見る振りをして顔を覗き込んでしまうだろう。
それが男のサガってもんだ。
「せんせー、おはようのチューしてー!」
と顔を寄せてくるバレイ。洗い立てのシャンプーの匂いが鼻腔を劈く。
「ぐあっ、気持ち悪いからよせ!!」
俺は慌てて身を引きいんちきな刑事ドラマの主人公のようにクルりと地面を転がり構えた。
バキッ!「いってぇぇぇ!」
広くも無い部屋ででんぐり返しなんかするもんじゃない。
お陰でタンスの角と右足の小指がアリさんのようにごっつんこしちまった。
あ、そうそう、言っていなかったな。自称俺の秘書ことバレイは正真正銘の男だ。
そう、俗に言うオカマちゃんって奴だ。
オカマでも美人ならいいんじゃね?って奴もいるだろうが、あいにく俺の嫁はもう決まっている。
ん、そういえば昨日タイマー録画した奴を見ていなかったな、あとで見る事にしよう。
「せんせい、何やってるんですかー。朝からホント、お・さ・か・ん・ね・♪」と妙な指つきでポーズを取りながらしゃべるバレイ。
「うるさい。大体仕事も無いのにくんなっての。まあ、いい。何か飲むか?」そう俺が言うと、
「いいですよーだ、私にはこのムッソリーニティー君がいるから、先生の淹れた夢の島直送のコーヒーなんていらないんだもーん」と言って妙なひげ親父の描かれた缶に頬を擦り付けるバレイ。
ううううう、なんで俺は朝っぱらからこんな奴と一緒にいるんだ・・・
こいつと出会ってから随分経つが、昔からあまり関係は変わっていない。

ジリリリリリリリ!床の上にポコリンと置かれた黒電話が突然鳴る。

くっ、俺が昔のことを思い出そうとするとこれだ。
仕事の無いときは昔の思い出にひたりゃ、いくらでも仕事がはいるってか。

「せんせい!お仕事だよー!お仕事だよー!塩タン♪カルビ♪クッパ♪ルイージ♪むふふふふ♪」
直視したらMPを根こそぎ持っていかれそうな気味の悪い踊りを踊っているバレイを横目に俺は受話器を取った。

「はい、男爵探偵事務所です。今日のご用件は?」
もっとイカした電話の出方もあるかもしれないがシンプル伊豆はペストって奴だ。
「せんせぃ!それを言うなら・・・」と俺の脳内を読んでバレイが突っ込もうとした矢先に電話の向こうから少し躊躇いがちな女性の声が聞こえてきた。

「あの・・・こちらの事務所では、どんなにつまらない事でも承っていただけるんですよね・・・?」

俺はバレイにいつも通りの「やったぜ!コンチクショウ!」のサインを送った。

「もちろんです。ではご用件を承りましょう!」
俺は久々の仕事の予感に心を躍らせていた。

つづく
【へなちょこ探偵男爵】 2007年11月12日
「猫と指輪」第三回

前回までのあらすじ
俺は男爵、探偵だ。汚いアパートの一室に事務所を構えるチンケな存在だ。今日も仕事にあぶれ、自称俺の助手にしてオカマのバレイの給料さえろくに払えないでいる有様だ。しかし今日は運よく朝一番で依頼の電話がかかってきた。何とかメシにありつけそうだ・・・

バスの車窓を流れる景色を見ながら俺はぼんやり考えていた。
置いてあるポストの上に忘れられたファーストフードチェーン「モグモグ」の紙袋やら、今流行の缶ジュース「烈チラッ♪」しか売っていない自販機の事を考えていた訳ではない。
そう、今回の依頼についてだ。
仕事にありつけたのはいいが、まったくもって猫探し何てのは勘弁して欲しい。
確かにギトギトの人間関係を目の当たりにする浮気調査なんぞよりは綺麗な仕事だが、なんせ奴らの行動パターンなんてのは一生かかっても分る気がしない。
前にも数度こんな感じの依頼があったが、大抵見つからないか、または俺が汗水垂らしながら探しているのに、連絡してみたらヒョッコリと涼しい顔して戻ってきたなんてのばっかりだ。
まあでも、今回は成功報酬とは別に日給がでるみたいだから、決して悪い仕事ではないんだけどな。
俺は時計を見た。
あと10分位だな。
今俺が向かっているのは富田町。街の南西にある住宅街の端っこだ。
俺の住んでいる和仁端市はそこそこ大型の街で、人口50万人、20キロ四方の海に面したところだ。

和仁端市は大きく分けて五つの地域に分けられる。

まずは街の中心にある商業地区。
いわゆる繁華街って奴だ、そんなにでかくは無いが、いかがわしい店もあったりと都市の汚い部分を感じられるのは事実だ。その他にも主要な歴史的建造物なんかもこの辺にある。
街の子供たちはこの界隈を「イケ」と呼んでいる。中央公園に池もあるのだが、どうやらその事ではなく市街地全般を指しているようだ。
そして中央から南東に向かうと海に面した工業地区がある。
ココには昔ながらの波止場があったりコンビナートがあるが、最近では漁業も造船業もすっかり衰退し、放置された倉庫なんかがぽっかりと口を開いている。
それでも工場は絶えず煙を吹き上げ、どんな青空の日でもどんよりとした空気に覆われている。
ちなみに地元の子供たちはここいらを「キワ」とか呼んでいる。
「キワ」から海沿いに西へ向い、急な坂を越えるとガラっと雰囲気が変わるポイントある。
そこが「カックム」または「カク」と呼ばれる地域だ。
豪華な住宅街といったところだろう。金持ち達が集まって貧乏人を締め出しているってな感じだな。でかい企業のお偉いさん方が夜な夜な怪しげなパーティーをしていると聞いたが、表向きは閑静な高級リゾートって感じだな。
そこから北へ向かうと「とんび山」、そして「からす山」が聳え立っている。
双子の様に並んだ大して背の高い山ではないが、古い謂れのある霊験新たかな場所らしい。
両方の山の頂には社があってハニワ様が祭られているが、詳しいことは俺も良く知らない。
たまにUFOやらツチノコのようなUMAも目撃されているとか、巨大な古代遺跡が眠っているとか聞いたが、その手の話はあんましピンと来ないんだよな。
子供たちは「ハニワ様の絶対領域」とか、「ハニ禁区」と呼び、一部の地域には絶対に近づかないようにしているようだ。
「わがままを言うと、お山に置き去りにしてハニワ様の生贄にするよ!」というのが親たちの常套句になっている。
どんな悪ガキも大人しくなるマジックNGワードみたいなモンだな。
そこから東に向かうと畑の広がる地域だ。
街の人の主食であるヨメを中心に結構色々な食物を栽培している。
他にも動物園だの植物園なんかもあったりする。
いまどき蛍なんかもいたりと結構自然が残っているんだよな。
あとは「ゴミタメ」かな・・・
この街の闇。あそこには俺も・・・

「次はオクイ一丁目〜、次はオクイ一丁目〜」
バスの運転手のダミ声アナウンスにハッとした。
思ったより早く着いたな。
俺はバスを降りると、手帳を開き依頼人の住所を確認した。
ほどなくして、かなり立派な檜作りの表札に「歩兎」と書かれた依頼人の屋敷の前につく。
あまりの屋敷の大きさに俺は少し気押されながらインターフォンを押した。
「プップクプー、プップクプー♪」
と奇妙な機械音が聞こえ、鍵を開けるカチャカチャとした音が聞こえドアが開いた。

つづく
男爵ギャラリー

第一回の放送から

左から
・男爵の吸っている「BANANA」と愛用のZIPPO
・バビョッとMEN(作中では「と」が平仮名になってました。テヘッ♪)
・男爵用ターゲットゴミ箱(見りゃ分りますが、的を狙うとゴミ箱には入りません。)
あ、困った・・・2000字制限があるんだ・・・
気を取り直して分割!

【へなちょこ探偵男爵】 2007年11月15日
「猫と指輪」 第四回

前回までのあらすじ
俺は男爵、探偵だ。オカマの助手とチンケな探偵事務所をやっている。今日は運良く仕事が入ったのはいいが、極ありきたりな猫探しの仕事だった。くだらない仕事だが仕事は仕事。かくして俺は事務所を後にした。依頼人の家はとてつもなく豪邸で、仮に猫が見つかっても暫くは預かっておいて日給を稼ごうなどと意地汚い事を思ってしまった・・・

中から出てきたのは、年の頃で言えば40前半位のほっそりした品のある女性だった。ベージュのワンピースに薄赤いショールを巻いていて、陰が薄そうな感じをより一層に際立たせている。
「あ、探偵さんでいらっしゃいますね。わざわざお出で下さり本当にありがとうございます。どうぞ中へお入りください。」
といって深々とお辞儀をし、俺を中へ招き入れる依頼人。
多少の気後れを感じたが、それを気取られない様に俺は華麗な挨拶をした。
「あ、はい。あ、えと、その、ボクは男爵をやっている探偵と申します」
俺の言い様が可笑しかったのか、依頼人はクスクスと笑うと、
「面白い方ですのね。それに男爵さんって素敵なお名前」
俺は自分の失態に気が付かず、ただヘラヘラと笑いながら彼女の後についていった。
家の中は思った通り豪華の一言。玄関を入るととてつもなくデカイ妙な遺跡の様なモノが描かれた絵画に迎えられ、リビングにもレミングスが100匹位食事を出来そうな馬鹿でかいテーブルが置かれていた。
「ささ、そちらへお掛けになって」
と言われチョコンとソファに座る俺。
念のために言っておくが、俺の中では「ソファ」ってのは高級で、「ソファー」ってのは安物ってイメージがあるのだが、はっきり言ってどーでもよかったな。
「いま、お飲み物をお持ちしますね。コーヒーになさいますか?それともお茶が宜しいかしら?」
俺はココはかっこ良さをアピールし、高感度を10ポイントくらい上げる好機と読み。
「ブラックコーヒーをフレンチトーストで!」とお杉様張りの流し目で言い放った。
「はい、今お持ちするのでお待ちになって。」とまたもやクスクスと笑いながら婦人は廊下の方へ姿を消した。
どーもこういった雰囲気は苦手だ。こういう時はサクッと依頼の詳細を聞いてボロが出る前に退散するのがベストだろう。
居心地の悪さをカバーしようと親猫を見失った子猫のように首を左右にキョロキョロ見渡すと。
色々なトロフィーやら、変わった置物がゆったりと品良く置かれている。
ウチの玄関に所狭しと置かれた食玩達もこの家に置くと立派な置物になるのではないかと思えた程だ。
それにしても遅い。まさかコーヒーの種を植えてそれを育てているのでは?そんなまさかな・・・
確かにオットリした感じの婦人だが、そんな状況はオタクが喜びそうな無茶な設定の天然少女が出てくるアニメでもやらんだろう。
などと考えていると、婦人がお盆を持って戻ってきた。
お盆には何やら黄色いモノが乗っている。
ま、お茶受けの煎餅みたいなもんだろう。流石金持ちだ。気の遣い方がスゴイ。
「フレンチトーストなんて久々に作ったから、お口に合うかしら?」
「え”?あああ”!!」
・・・・・・・
どーりで時間がかかる訳だ・・・俺は気を取り直して切り出した。
「ではアユザギさん、詳細の方を伺えますか?」
女性はまたクスリと笑うと言った。
「アユウサギ レイですわ、電話だと聞こえづらかったかしら?」
「し、失礼しました。」俺は慌てたが、レイさんは、まあ仕方ないという顔で続けた。
「でも、良く間違われる方がいらっしゃるんですよね。そうそう、お友達の方はポウちゃんって呼ぶので、男爵さんもそうお呼びになって。ほら、英語でPAWって猫ちゃんの足の事でしょ。テルさんに頼んで家の家紋を肉球にして貰おうかしら。ふふふ」
俺は確信した。この人には絶対に勝てないと。
「ではポウさん、居なくなった猫の事をお聞かせいただけますか?」
ポウさんのペースにはまると一向に話が前に進みそうに無いので再び切り出した。
「そうなんです。ウチのポウタンが数日前から居なくなってしまったのですわ。前の日まで元気に捕まえたネズちゃんとかハトさんとかをを見せてくれていたのに・・・」と如何にも悩ましげに言った。
一々反応するのを諦めた俺はポウタンの写真を貰い、その後四苦八苦しながら猫の好物やら、どんな所に遊びに行くのが好きなのかを根掘り葉掘り聞いた。
たったそれだけの情報を得る間に、ポウさんがどれだけ変人なのかの情報の方を多く手に入れた気がした。
気が付くと5時を回っていた。
「あら、いやだ。もうこんな時間!」と漫画に出てくる若妻よろしく手の平を大きく開き口元に当てるポウさん。
「娘が帰ってくる時間だわ。」と言うが早いがドアを開ける音が聞こえ、
「ただいまー。」という元気な声が聞こえたかと思うとパタパタと足音が聞こえ高校の制服に身を包んだいかにも健康そうな女の子がリビングに入ってきた。
「あー!もしかして、もしかして、もしかしてー!!探偵さん!?」
「そうよ。此方は男爵さんよ。」と言われ、
俺は「こんにちは男爵です」と挨拶をした。
「お母さんありがとう!お父さんが嫌そうな顔していたから頼めないかと思っていたよー」と娘さん。
「ほら、ノアもご挨拶しなさい」
「はーい、アユウサギ ノアです。依頼を受けてくださるんですよね!」と満面の笑みで言った。
言い忘れていたかもしれないが、流石に二次コンの俺でも若い子の笑顔にはドキッとさせられる。そんな笑顔をされて断るわけが無い。というか、端から断るつもりはないのだがな・・・
「も、もちろんですよ。ポウタンを頑張って探しますから、お舟に乗ったつもりで待っていてくださいまし」
ノアちゃんはケラケラ笑うと、「男爵さん、お母さんと話しが合いそうだねー」と、とんでも無い事をサラッと言ってのけた。
俺は居た堪れなくなり、「それでは今日は遅いので明日の朝から探しますので、何か分ったらご連絡します。それと一応明日も状況報告の為に夕方頃参りますのでよろしくお願いします。」と席を立とうとしたが、フレンチトーストを食べ残しているのに気が付き、サッとかき込みコーヒーで流し込んだ。
「お口に合いましたかしら?」と言われ、俺はさわやかな笑顔で「セボーン!グラッチェ!」と親指をガチっと立てた。
横ではノアちゃんがケタケタ笑っている。
俺は二人に見送られアユウサギ家を後にした。
何だか無駄に疲れた気がしたが、フレンチトーストの程よい甘さとシナモンの香りが口の中に残っていた。

つづく
【へなちょこ探偵男爵】 2007年11月18日
「猫と指輪」 第五回

プシュッ パキッ。
ゴキュゴキュゴキュ。喉元をグイグイかき分けるお飲み物に感謝の気持ちは100点満点だ。

プハーッとねっ♪
俺は缶ビール「鮭の肴」を高く差し上げ漁師のおじさん達に乾杯をした。
もちろんツマミは6本セットにくっついてくるパックの「肴 The シャケフレーク」で決まりだ。
最近はオシャレなカクテルやらデザートみたいに単体で飲む酒が多いが、このビールは一味も二味も違う!あくまで主役はツマミなんだ!その大海の内を吹き荒れる泡も、穏やかに流れる潮流も、全てはシャケの引き立て役に過ぎない!おおっ!なんと慎ましやかで健気な存在!!どんな暴れん坊のシャケだろうと、どんなに海にいる事を拒もうとするシャケだろうと、差別する事無く包み込む母の様なビール。くっ、この微妙な塩加減がたまらない!!
宇宙よ!包み込め!もう少しだ!!もう少しで俺は届くんだ!!指の先で、この指先で!届け!とど

「せんせぇぇぇー、何やってるんですかー?」
俺はハッとした。正直言ってバレイに邪魔された事よりも、知ってしまわなかった事への安心感の方が上回っていた。
「せんせぇー、あたしももう帰るねー。」と元気よくいうバレイ。
「おうともさ!明日は別に来なくていいからなー」
「うん、じゃあ明日も来るね♪」
「って、おまえ人の話を聞いとけ!!」
「まーいいじゃん。私はそろそろ事務所のホームページ作りはじめるねー。じゃ!浮気はノンノンだよ」
と言い残しバレイは帰っていった。
ふー、うるさいのが帰った所で俺の時間だな。

あ、忘れてた・・・
昨日録画した「お野菜戦記じゃがじゃが」を観なければ!
俺は慌ててデッキに「お色気三国志」と書かれたビデオを放り込んだ。
大抵はエロビデオに偽のラベルを貼るものだが、俺は違う。本当に好きな物は最後まで取って置いて食べるのが男爵流って事だな。

れいぞーこは俺たちの楽園ー
時には寒い事もあるけれどー
つーか、ほとんど毎日だけれどなー
ぜったい出てやるこの世界ー
きっと見てやるあの大地ー
結局南極マイナス4度ー
せかいは四角いー
野菜はまーるいー
じゃじゃじゃじゃがじゃが
お野菜戦記ー、お野菜戦記ー、GO!

くっ、始まったぜ、ドンドコドン!
数ヶ月前に始まったこのシリーズ。
舞台はベジタリアン王国。住んでいる奴らはみーんな野菜やら食材で、
殆どの奴らは菜食主義者、そうベジタリアンなんだ。
話は至って王道。
この国の王子デンプーンが主人公の物語で、親父のキタアカリ、母親のメークイーン、そして妹のトマト姫が出てくる。
妹だけが何故かトマトなんだが、俺の鋭い予想ではあの兄妹は絶対に血が繋がっていない。
おっといけない、この世界では「根が繋がっていない」って言わなければいけないんだよな。
細かい設定に拘るのが真のファンって奴だ。
後々は兄妹の禁じられた愛が繰り広げられるのだろうが、俺の嫁トマトたんが奪われるかと思うと気が気でない。
さて、今日のストーリーはカナリかっこいい。
昨今街にで起きている猟奇殺人を王子が解決すると言うモノ。
次々と惨殺される緑黄色野菜たち。
その犯人を追うのだが、王子とそのお付のトリタマの活躍によりホシが数人に絞り込まれる。
シイタケ、ブロッコリー、カリーフラワー、そしてモンキーレンチ。
モンキーレンチが怪しいのだが、明らかにこれはミスリーディングだろう。
ま、今日はもう眠いから残りは明日見るかな。

俺はまどろみの中でトマトたんがお塩を手にお花畑で踊っている姿を見た・・・

つづく

きびしい。小ネタで毎回終わってしまう。
男爵ギャラリー

第二回の放送から

左から
・バレイ愛用のシャンプー「しゃんチュー」(ボトルのお腹を押すと「いま○○時。シャンプー中!」と鳴きながら液体を吐き出すカワユイ奴)
・むっそりーに茶(因みに絵のモデルは何故かスターリン。革命的赤の名に恥じぬ重厚なお味のストレートティー)
男爵ギャラリー
第三回の放送から

左から
●ファーストフードチェーン「モグモグバーガー」のマスコット
 因みにCMではこのキャラがポコポコ動くのですが、一見すると仲が良さそうな大小のモグとモグが共食いをするという設定です。
((美´〜`味))モグモグ
何となく絵本「グリとグラ」に雰囲気が似ているのは描き終わってから気が付きました。

●破廉恥飲料「烈チラッ♪」
これは和二端市で最近流行っているお飲み物ー
ジュースの種類別に色々なオニャノコがパンチラをしているの。
ココで描かれているのは「モモちゃん」の桃ジュース。

(´〜`*)う〜ん、パンチラ具合が上手く描けない・・・
ホントにごめんなさい。
全然気が乗らなくて書いていません。

ということで、「お野菜戦記じゃがじゃが」のゲームが出たらしいので
画面の一部を公開!!!

おまけでキャラクターカードもついてくるみたい!!!

【果たしてベジタリアで何が起ころうとしているのか!?そしてデンプーンの運命や如何に!?】
【へなちょこ探偵男爵】 2008年12月2日
「猫と指輪」 第六回

随分と長い事眠っていたようだ。
夢をいくつか見たが、それすらも殆ど覚えていない。
うっすらと視界に入ってくるドワーフパームの鉢植え。
あー、そういえば数年前に近所のゴミ捨て場に捨てられていたのを俺が拾ってきたんだっけな・・・
最近まで熱帯の植物だって知らなかったんだよな。
寒い想いをさせてしまった。

うん、紹介をし忘れたな。こいつはドワーフパームの「フィー君」。
捨てられている時に「私を養って!(FEED ME!)」と書いてあったのでそこの頭文字をとってフィー君になったのである。
植物やペットを捨てるってのは決して許される事ではないが、そういう遊び心をもって捨てた前のオーナーは一体どんな気持ちだったのかを考えると、ちょっと嬉しくなったりもするんだよな。

俺はだんだん冴えてくる視界の中からテーブルの上のポウたんの写真を見ていた。
そう、今日は必死で探さないとな。
昨日ほど寒くはないのだが、それでも冬は寒い。
秋生まれ、南国育ちの俺にはちょっと厳しかったりもする。

「おっし!」
俺は飛び起きボコボコやかんに火を灯し、大好きなジャバコーヒーの粉末をお気に入りのバナナ印のマグカップに放り込んだ。
さーて、お湯が沸く間に鯛曲拳の練習だ!

説明しよう!「鯛曲拳」とは「大極拳」とは違って、歌を歌いながら踊るのである。

たーいたーい、めででででででで、たーーーーーーーい!
今日もめでたい!子宝やっほい!
真っ赤な真鯛!!!
たーい、たいたい。たーいたいたい。とってもめでたい、オイラ佐門ですたい!

一生未完成の歌を俺は元気よく歌いながら、指先を伸ばしたり、屈伸をしたりする。
朝は体を動かすのが一番だ。
朝起きて真っ先にパソコンに向かうのは絶対に体に悪い。
そもそもパソコンなんてのは体と脳の動きを限定してしまうのだから。

江戸時代から続くウチの家訓の一つに
「パソコンに使われるな!パソコンを使いこなせ!」ってのがあるのだが、
現代の若者はちょっと考えた方がいいかもしれないな・・・

そもそも江戸時代のパソコンってのは一体なんだったのか!?という疑問は俺の一生抱えなければいけない人生の命題なのだろうけどな・・・

ピーっ!!けたたましくなるヤカン。
コーヒーを淹れ。
冷蔵庫から食べかけのオジヤを出して。
さくっと完食。

「俺は何も知らない。俺は何も知らない。」そう呟きながら、
俺は虫取り網と、携帯、しっかりとした布の袋。
そしてやる気満々の気だるさと共に、猫を探すべく、家を出たのであった。


\\\わに後記\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\

一年ぶりの更新。
酒の力を借りて、ノリで再開。
なんとか続くかなー
【へなちょこ探偵男爵】 2008年12月16日
「猫と指輪」 第七回

寒い・・・
全身全霊寒い・・・
どこぞの群馬県六合村出身のデーブ・スペクタンのギャグの様に寒い。

大体こんなところで虫取り網を片手に、もう片方の手にでかいズタ袋を担いで、
しかも半袖短パンでいたら唯の変人である。

って!半袖なら寒いにきまってるやん!!

それにしても猫がいない。

「ぽうたんはどこだー!!!!!!!」
そう叫ぶ俺を見て近所の小学生達が冷ややかな眼差しで見つめている。

ヒュルリラー
嗚呼、無情。

朝から4時間ぶっ続けで探しても何の手がかりもないからご立腹の俺。
そろそろモグモグバーガーでテラ竜田ageバーガーでも食って体を、いい感じで火照らせるか・・・・・なんてね♪


ーわに後記ー
ちょっと職場なのでココまでにしときますw
休載のお知らせ。
実は今日続きを書いていました。
そして気が付いてしまいました。
「これはマズイ」と。
この文章は「私のエゴ」だと。
人の為に書かれていない。
私が書きたいように書けば書くほど、ラジオと同じようにおかしな方向にいってしまう。
私が楽しめば楽しむほど、おかしな方へ行ってしまう。
だから休載とします。
もし、一人でも続きを読みたいという方がいれば、
続きを書きますが、ココに書き込みが無ければ終了したいと思います。
同様に、1行小説も「これなら参加しやすいからみんなやってくれるかなー」って思ったけど、みんな忙しくて駄目みたいなので、(私が連投するればしたで書き込みづらくなるし、)終了にしたいと思います。


もう駄目ぽ。なんか訳が分からなくなってきた。



以下一応書きかけの文章。


もぐもぐもぐ。
俺はモグモグバーガーの派手に黄色いテーブルについて、
冷えた体を温めるべく上顎と下顎をごっちんこさせていた。
いい忘れたが。俺の食っているバーガーは「テラたつたエージバーガー」と読む。「age」を「アゲ」と読んだ君は7チャンねりゃー確定。(7ちゃんは某なまら掲示板の事である)
まあ、いい。俺はいま食べるのに夢中なのだから・・・

もぐもぐもぐ、もぐもぐもぐ。
もぐもぐもぐ、もぐもぐもぐ。

バーガーを食いながら考えた。
塩をかけすぎると苦労人。胡椒を頼るとクシャミさん。
醤油にこだわると変なおじさん。ケチャップに逃げるとアメリカ人。
とかくハンバーガーは食い難い。

そんな事ばかり言っていると読む人が減ってしまいそうなこの小説だが、
モノを食うという行為は非常に深いのである。

俺は小さい頃無理矢理飯を食わされ、それを水で流し込んで食べていた記憶がある。
実は小さい頃の記憶と言えば、無理矢理食べさせられた椎茸の味と、それを水で流し込んだヌルヌルとした食感だけだ。
あー、あとは床にぶちまけたマヨネーズのシミだろうか。
そんな訳で飯を食う行為は俺にとって栄養分を摂り入れる行為以外の何物でもない。
飯を食う事で自分が孤児だった事を思い出してしまう。
なんとも不幸なフラッシュバックではないか・・・

誰が食わせてくれたのか?誰と暮らしていたのか?そんな事もしらない。
ただただ、飯が喉を通るあの感覚が酷く不快なのだ。

ついでだから子どもの頃の話をしようか。
俺がモノゴコロがついた時には小汚いキャバレーの2階に住んでいた。
身内と呼べるのはバレイの親父さんであるオーナーだけだった。
正月の寒い日に一人ぽっちで迷っていた俺を拾ってくれたのがオーナーだった。
その時の俺の所持品はじゃがいもが大量に入ったズタ袋だけだったという。
そうそう、猫を入れる為に持ってきたこの袋のことだ。
入っていたじゃがいもが男爵だったから「男爵」というあだ名を貰ったのだ。
いまの職業探偵になったのもオーナーの薦めによるところが大きい。

ふと思う。そーいえば、俺の住む和仁洟市にはカラス山とトンビ山が
(街の名前は当て字なので「鰐鼻」とか「輪二橤」などなど色々な書き方がある。
イカの口を「からすとんび」という。

そうか、ハニワ様は

頓にモノを噛んで食べる行為は意外に奥が深い。



そしてわにバナナは筆をおいた。

     未完
    復刊

しかしわにバナナは思った。
地球に存在するものはミンナ一生懸命エゴを通すが故に尊いのではないかと・・・
ロジックとは相反するように見える生物という力、それが作り出してきたなんとも多種多様な芸術は、その存在だけで素晴らしいのではないかと。

彼の友は言った。
「毎日が最後のつもりで生きてますよ。 ほら、今日寝て明日起きれるとは限らないじゃないですか。 」
と。

あー、こんなに潔く去れる種族なのであれば、もう少し時間があっても良いのではないかと思える。

別に終了なくなってしまっても構わない。
でもこの瞬間を必死に生きている人たちがいる事自体が何とも美しい気がする。

分かる筈もないのに探求し続ける人間。
その分かる筈が無い事を知っても尚、探求することを止めない人間。

お互いに理解し得ないと知りながらも、何とか理解しようとあの手この手を尽くそうとする人間。

己の利権に目がくらんで他人を貶めてしまったり、迷惑ばかり振りまいてしまうけど、実は立ち直る可能性を持っている人間。

生身の人間だけでなく、物語のキャラクターや、道端の石ころとも心を通わせようとする人間。

不可解な生き物である事に変わりない。

だけど核爆弾で地球を破壊してしまっていいのだろうか・・・?
他にも頑張っている生き物が沢山いるのに、その生き様を邪魔する人間は害悪では無いのか・・・

答えは決して出ないと思う。

宇宙は広いから地球みたいなヘンテコな星は沢山あるかもしれないし、
宇宙単位で見れば地球のヘンテコさなんて大した事が無いかもしれない。
でもその中で毎日泣いたり笑ったりする人間がいて、一人一人に物語があって、
そして、変なモノを作っているこの地球に存在する全てのものは余りにも素敵である。

だからわにバナナは筆をとりなおした。

どれだけ時間がかかるかは分からないけど、
物語を終わらせるのはもったいないから。

つづく
<前回までのあらすじ>
いなくなった猫を探す仕事を請け負ったへなちょこ探偵こと男爵。
寒空の下、短パン・ランニング姿で行方知れずのポウたんを探していたのだが、
早速飽きてモグモグバーガーで暖を取りつつ次なる作戦を練るのであった。
(一方物語の外の世界では著者わにバナナが被害妄想に苦しみ精神病院に通っていた)


俺はもぐもぐバーガーを後にし、またもや歩兎さん宅の近くに来ていた。
井戸端会議をしている近所の若奥様方の尻を見ながら・・・もとい、若奥様を尻目に俺は黙々と尻を捜した。
ん、違うな・・・猫を探し続けた。

男ハ来ル日モ来ル日モ猫ヲ探シ続ケタ
気ガツクト男ハ麒麟ニ成ッテイタ
春ニハ風ヲ受ケ鬣ヲ揺ラシ
夏ニハ蝉ノ鳴キ声ヲ枕トシ
秋ニハ紅葉ヲコツプニ入レ飲ミ干シ
冬ニハ雪化粧トカ言ツテ凍死シカケ
大キナ志ヲモチ
三度ノ食事ヲシッカリト食ベ
元気イッパイニ挨拶ノ出来ル
ツマラナイ物ニデモ興味ヲ持チ
モノヲ大切ニスル

ソーイウモノニワタシハナリタ山




●●●●●●アトガキ●●●●●●●

はい、やっぱり脱線w
【へなちょこ探偵男爵】 2015年1月26日
「猫と指輪」 第八回

さむい、いきなり寒い。
歯がガタガタと意思とは裏腹にリズムを刻む
骨が呼応する。
背筋が答える。
中心に向かう。
俺は思った。
猫は背筋のゆがみを震える事で捉えているのではないか?
振動がズレを少なくする。
ゆれるゆれる
かまえるかまえる
そなえるそなえる

俺はアプローチを変えることにした。
ポウタンを探すのではなくて
ポウタンに俺を探させればいいのだ。
そう思い立った俺はお魚屋さんに直行した。

「おやっさん、この店で一番活きのいい干物をくれ!」
「とにかく猫がたくさん釣れそうなのを頼む!」
突然の事にポカンと口を空けていたおじさんは
俺の目をキッとみるなり
「あたしゃおんなだよ!」と笑顔でいうが早いが、
左手で七色の弧を描き、
右手で八方を納め
その眼(まなこ)に九曜を宿し、

いつとも知れず食みたるアジの干物を
電子レンジに放り込んだ。


震脚5足
幽肩2差
膝行左右
はらりと烏跳び

延べ3分

「ほい、おまち〜」

あつあつの干物をあさっての方向に放り投げた。
やばい!これはキャッチしなければ!
と思ったが、よく考えればあさってになれば手に入る訳で、
何も急ぐことはないのね。

しかしである!俺はすぐに干物を手に入れなければいけないのだ。
これは忙中閑あり!前陣速攻!先手必勝!神速不動!
ビビリながらおばちゃんに抗議した。

「あさってまでなんてまてねえずら!」

返す様におばちゃん。

「あっそう」












              -― ̄ ̄ ` ―--  _   
          , ´  ......... . .   ,   ~  ̄" ー _     ブッブー 
        _/...........::::::::::::::::: : : :/ ,r:::::::::::.:::::::::.:: :::.........` 、    ブーン
       , ´ : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ /:::::::::::::: : ,ヘ ::::::::::::::::::::::: : ヽ      キキー
    ,/:::;;;;;;;| : ::::::::::::::::::::::::::::::/ /::::::::::::::::::: ● ::::::::::::::::: : : :,/
   と,-‐ ´ ̄: ::::::::::::::::::::::::::::::/ /:::::::::::r(:::::::::`'::::::::::::::::::::::く
  (´__  : : :;;:::::::::::::::::::::::::::/ /:::::::::::`(::::::::: ,ヘ:::::::::::::::::::::: ヽ
       ̄ ̄`ヾ_::::::::::::::::::::::し ::::::::::::::::::::::: :●::::::::::::::::::::::: : : :_>
          ,_  \:::::_|    |_::::::::::::::: `' __:::::::::-‐ ´
        (__  ̄~" |ポルシェ | )) ̄
                  ̄◎ ̄◎ ̄

時を同じくして著者わにバナナはNAKAGURO NAKAGURO NAKAGURO
酒に呑まれてポルシェの上にジャンプして破壊・逮捕・拘留
独房で喉の渇きを癒すために便所の水を飲もうかとマジで考えていましたとさ。


俺は怒った!怒って俺の種田山頭火が噴火した。
噴火した火山灰に紛れてカッチンカッチンのビーフジャーキーにも負けないアジの干物が振ってきた。

おばちゃん「ミンナニハナイショダヨ(きりっ)」

さんきゅーおばちゃん!!
大好きだよ!でももう二度と会いたくナイアルヨ

刹那刹那刹那走りこけた。
その男爵の足元にはながくながく伸びた薄色のヒトカタの影が伸びていた。

つづく
あなたは今何処で漁をしていますか?
この宇宙の続く場所にいますか?

体中にアジの干物をこすりつけ歩兎さんの家の前で座禅を続ける俺は
通り行く車の排ガスや、ホームレスのおっさんの体臭や、キャバクラ嬢のやりすぎの香水や
無駄に響くしゃこたんのレゲエや、ガラガラうるさいスケボーの滑空や
仲よさそうにパズドラ談義をしながら通り過ぎるオタク集団や、
最近の若者の文句をいうリーマンや、
子供を偉そうに叱る大人や、
ぶつぶつ言いながら歩く酔っ払い

そんな鼓動を感じた。

つい心を奪われる。
悩みもする。
心の動きが行動なのだから。
みつをの言っていた
「具体的に行動することだよ」
なんてのはしったこっちゃない。

生きる、悩む、考える

そんな行動が具体的でなくてなんだっていうんだ。

アジの干物の匂いをぷんぷんさせながら何もしていない俺は
おしゃれな音楽のリリックが得意の「動き出せ」ってやつを純粋に体現しているんだ。
猫が答える。犬が嗅ぎ付ける。シャケが躍り喰う。
空き缶が呼吸する。
コーヒーが空を映す。
TOKYO IS YOURSの落書きが主張する。
モノがモノとが呼応する。
歌が走る。
夢が眠る。

なんとも世界は言葉で騙されるのだろう?

そして時は満。

猫は大三元。






ツモ!


ポウタンゲットだぜっ!

「猫と指輪  完 」
2015年3月22日(日曜日)

へなちょこ探偵男爵 「what`s dawn that is milar moon] 第ぃぃぃぃぃにぃぃぃぃ回ぃぃぃ(限界突破 奄美出身の肩甲骨に神を宿した男)

今日はおやすみ也(コロ助)
男爵は「お野菜戦記じゃがじゃがポテトチップル」を武者武者むさぼりながら
小粋なポン酒「秋刀魚 三百円」(題字 音色さん)を呑みながら
酒に溺れておりました
音楽はもちろん花鳥風月 乱れ雪月花

黄龍剣はかっちょいい
分身剣に負けないで♪

うーん、マンダム
片方の鼻の穴から立ち上るバナナ(「猫と首輪」第一回山椒)の煙をかっこよく
黙黙あげながら(ぷーちょさん談)

やっぱりトマト姫はくぁいぃ

さて男爵語録の時間だ。
へなちょこ野郎は人の名言・行動を拾って成長するのだ〜

父「そうか・・・」
母「人が創るものは皆ゴミになるのよ」「自分にありがとうを言いなさい」
姉「ほんと駄目駄目だね」
母方の祖父「工夫進歩」
母方の祖母「雲を見ていやな気持ちになる人はいないのではないでしょうか?」
父方の祖父(斜めにたたずむ写真のみで存じ上げております)
父方の祖母(唯一ご健在の方です。お寿司いつもありがとうございました)

母方の叔父1「どんなに賢い奴でも『何故?』という質問を突き詰めると8回以上はできないんだよね」
母方の叔父2(超かっこいいロボットに変身するライターを持っていた。憧れの人)
父方の叔母(語尾の高音の上がりっぷりが美しい)
父方の叔父(やはり安定の高音。心配をおかけしております)

順番ズレるけど、「figma de どーだい」の作者さん
「およよはいらないんじゃないですか?」回答:俺の嫁になにを言う!(笑)

今はここまで!やっほー

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