１０小節のラブレターコミュの笑顔。。。

２年前・・・

あたしは初めて「一目惚れ」っていうのをした。

背が高くておしゃれでイケメン。

一瞬で落ちそうになった。

なまえはナオヤ。

あるパーティーでナオヤは声をかけてきた。

なんであたしなんかに声を掛けたんだと思うくらいに彼にはオーラがあった。

あたしがずっと俯いてると、彼は慣れたようにあたしに優しく話しかけてくる。

でもナオヤはモテるだろうしあたしなんかタダの遊びだと思ってた。

チビだしとても美人とは言えないし、人付き合いも苦手だし。。。

ナオヤはたくさん話すわけでもなく話さないわけでもなく。。。

なんか落ち着いた。

なんだか自然に会話をしていた。

突然彼が真顔であたしに言った。

「人は自分に無いものを求める。」

「あたしナオヤ君と違ってチビって事？笑」

「笑顔が可愛いところ。オレ笑顔全然可愛くないから。。。」

ってちらっと笑った。

その瞬間本気で笑わせたいって思った。

そっからあたしは会うたびに面白い話ばかりした。

だって笑って欲しいから。。。。

あれから２年が経った・・・

「ただいまー」

「お帰り！今ご飯出来るから先にお風呂入ってて！」

「お前の笑顔見ると仕事の疲れ吹っ飛ぶわ。こいつの笑顔も絶対可愛いだろうなー」

「もーすぐ会えるね。女の子かな？男の子かな？どっちでもいいよね！」

部屋の棚には２人万遍の笑みの写真を飾ってある。