負けない株式投資で資産運用コミュの■「投信はプロの運用」でも知識は必要■

■「投信はプロの運用」でも知識は必要■

多くの日本人は金融（マネー）教育がされていないのですから、ピンとこないのは無理からぬことです。

経験豊富な方も、経験が無いからいやだと言う方も、

資産運用は金融商品などに「プロ任せ」で預けておくと言う方でも、
やはり基礎知識は必要なのだと言うことを・・・・。


以下、Nikkeiマネーより引用してご紹介します。

---[引用開始]---

「貯蓄から投資へ」が政府の政策だとしても、誰もが投資で成功できるわけでは
ありませんし、投資は勧められたから行う性格のものではありません。

主体的に「投資をする」という判断をしたならば、まずは基本的な知識を身に付
け、許容できるリスクを自分で見極めたうえで、少額から少しずつ時間をかけて
行うのが入り口にふさわしいのではないでしょうか。

こうした投資について自分で良く学習し、積極的にリスクを取っていこうという
投資家は確実に出てきていると見られています。

一方で金融ビッグバン以降、銀行や郵便局など身近な窓口で投資商品が販売され
るようになり、商品性を良く理解せず「プロにお任せ」という姿勢で投資してい
る人も少なくありません。ブームといわれるものの、後者の層が大きく増えたと
言われています。

さらには不幸なことに、投資をあきらめた人もいます。

リスクのとり方を理解しないまま株式投資を始めた結果、痛い目に遭って「やは
り元本保証型の商品がいい」という層が出現してきています。

元本保証型の商品に依存していてはインフレに勝つことすら難しいかもしれない
ことに気づいた人たちが、金融知識を身につけながら少しずつ実際の取引を体験
しながら学び、自分なりの投資ルールを守りながら安定した収益を上げられる洗
練された投資家へと育つわけです。


「株式はハードルが高い」との理由で、投資への入り口として投信がアピールされ
ている面もあります。

果たして、そうでしょうか。

確かに「株式が分からないから投信を買いたい」という考えも成り立ちます。

実際、売り手がそういう説明をするケースも少なくないからでしょう。ただ、分
からないものには手を出さないという考えだとすると、投信の商品性や中に組み
込まれている投資対象をある程度自ら理解できる人でなければ、公募で2000本以
上もある品揃えのなかから自分にあった商品を選ぶのは難しいと思います。

一般の投資家が平均点を狙って、上場投資信託（ＥＴＦ）やインデックスファン
ドを選ぶのは適切と思いますが、その場合も連動する指数についてきちんと学ん
でおく必要があります。

投信はプロの運用、がうたい文句の一つになっていますが、任せる分だけ様々な
コストがかかります。手数料率はさまざまですが、信託報酬をどのように決めて
いるのか根拠が分かりません。また、アクティブファンドは運用にあたるファン
ドマネージャーの成績が事前に入手できるでしょうか。ベンチマークに負け、日
経平均や東証株価指数（ＴＯＰＩＸ）に負けているのに、手数料が高い投信を買
う理由は見当たりません。そういうことに疑問も怒りも感じない消費者が多すぎ
ます。信託報酬を「報酬だから（投資家側が）受け取るものだ」と配当と同じよ
うに誤解している人たちさえいるわけで、説明書の書き方一つとっても売り手側
の目線になっている日本の金融商品は問題が多いですね。でも、損をして初めて
苦情を言うようでは、「事前にきちんと説明してご了解いただきました」と門前
払いになるだけです。

少しでも分かる分野、レパートリーを増やす努力をしていただきたいと思います。

刃物が怖いからといって、全く使わなければりんごの皮一つむけないわけですが、
扱い方を覚えれば料理の腕も上達します。なかにはどうしても包丁は怖いという
人もいるかもしれません。その場合、料理はできませんから、出来合いの食品を
買ってくることになりますが、出来合いの食品の場合、安全性や品質に高い関心
を払う必要があり、原産地や原料、添加物などをよく確認することが重要です。

金融商品も同じで、投信などのパッケージ商品を利用したいなら、目論見書の読
み方や株式・債券の基本知識ぐらいは持っていた方がいいと思います。

高橋伸子（たかはし・のぶこ）
生活経済ジャーナリスト
Nikkeiマネーインタビュー記事より

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