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けんむん・ケンムン・キジムナ〜コミュの『イシャトウの話』

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『イシャトウの話』
奄美ではケンムン沖縄ではキジムナーと呼ばれている。
この民話から推測すると与論島ではイシャトウ?と呼ばれているようです。
子供の頃に、ばあちゃんから沢山の昔話しを聞いた。
他の地域では面白い話しが多い中、与論(与論島)の話は、怖いものが多いらしい。
『与論での海で迷わされた家族の話』
マニュ アンニャ マサガマ(兄弟、家族の呼び名?と思われる)
で、家族で海にイザリ(夜の潮干狩り)に行った時の話しである。
海に詳しいアチャが案内する。
沖へ沖へと、遠浅である珊瑚礁の上を夢中で歩いた。
どれだけの時間が流れたのか夢中でイザリをしていた。
ある時、タイマツがよく消えだした。
点けて燃えさかる火が、暫らくするとまた消える。
風も無い、月明かりに照らされた海面だけが揺れているだけなのに
何度も何度も消えては点いてまた消える。
それは、ある物が何回も火が消えるから火を貸して欲しいといって火を求めてくるのだという。
その火を求めて来る物は何?不思議に思って聞いてみると。。。
お産の後、1週間も経たない内にその家族が食料になる魚や貝を求め海へ出かけて来た。普通はお産が家であった後は、村では古くからの伝説があってしばらく海に行ってはいけないことになっている。
決まりを守らなかったためにイシャトがその家族についてしまったのである。
三日月がぐるぐるまわって海に落ちた。
そしてみんなの手元を照らしている火が消えてしまって真っ暗闇となり、岸への方向が分からなくなってしまった。困っていると、幸いなことに、別の家族のタイマツが消えたり点いたり遠くの陸で微かに見えた。
目印となる大きな岩がタイマツの灯りで微かに見え隠れしている。
その時、急に生まれた赤ちゃんは母親の背中で負ぶさりながら大きな声を上げて泣いて死んでしまった。
その家族は赤ちゃんの命と引き換えに陸に戻れたのだ。
イシャトウが一番怖がるのはタコなので困った時にはタコの話しをするといいらしい。
魚の目が好きで又、イセエビが大好物。
奄美ではケンムンは人間に決して危害は加えないのだが昔話の中の教訓から
自然に対する畏敬などの意味が含まれていて怖い物ない近代、子供たちが平気で夜遊びをする事などに対する
先人の知恵が物語の中に盛り込まれているのだろう。
夜に海に行ったりしてはいけないとか、夜遊びはいけないとか・・・先人たちの教えなのかも知れない。

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