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ゴシック建築コミュの質問用トピック

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ゴシック建築にまつわるちょっとした質問・疑問などございましたらこのトピックをご利用ください。それに対する有識者の方々からの突っ込みも期待しております。

※FAQ的に質問・回答が集積すればよいと考えているだけなので他のトピック作成を制限するものではありません。

コメント(47)

No.0003
はじめまして。現在、卒論でシャルトル大聖堂について書こうとしている大学4年生の者です。
建築技法というよりは、当時(4〜12世紀)の人々の暮らし、信仰、社会背景や、建築に込められた意味のようなものを調べたいと思っています。

そこで、お勧めの文献やサイトをご存知の方がいらっしゃいましたら是非おしえてください!よろしくお願いします!!
toricoさん
これまでに読んだものは、
「大聖堂物語」砂糖達生、木俣元一 河出書房新書 
「西洋建築の歴史」佐藤達生 河出書房新書
「ゴシックということ」前川道朗 学芸出版社
「西洋建築様式史」大下敦 美術出版社
などです。
何かありましたら、よろしくお願いいたします。
NO.0003 はるなさん
初めまして。
シャルトル大好き人間なので気になってしまい・・・わたしは
宗教をベースにしたデザインや建築を教えているものです。
授業では最終的な終着点をゴシック建築に求めています。
(ゴシック建築の研究をしていますので・・・)

さて、参考文献ですが
前川氏の文献はとりあえず、すべて読破して“そん”はないと思います。

ただ背景となる中世の普通の人々のリアルな生活や思想部分
(たぶんこの部分が一番資料も少ない)
書物が欠落しているのではないでしょうか?

建築・宗教的な文献や書簡などは結構整理されているので
まとめやすいと思いますが、なかなか当時の人々の実像が
見えづらいですよね(^_^;)

正直コレを読めば!というモノがないのですが
食事から中世をひもといているモノや
別のベクトルから中世を研究されている方の文献を
多少遠回りですが地道に読んでいくと、当時の情景がなんとなくでも
思い浮かぶと思います。

特にシャルトル建設当時の「建築熱」的な雰囲気は
別の文献からも伺えますので、是非思考の幅を広げてください。

特にココは一方方向からの見方では分からない事が多いので。

卒業論文(?)が良いモノになると良いですね(^_^)v
>じょんさん
貴重な情報をありがとうございます!!
お礼が遅くなってしまい申し訳ありません。

じょんさんは、大学や専門学校などで教えられているのですか?
夏休みになったことですし、建築以外の方向からもじっくりと研究してみようと思います☆
>No.0003
建築の専門書ではないですが、ヴィルヘルム・ヴォーリンガーの『ゴシック美術形式論』は必読でしょう。ただ、すでに絶版だったと思います。
>NO.0003 はるなさん

正直な感想を申上げますと、学部4年生の卒論で、まだこれだけ絞り込めていないのはちょっと遅いのではないでしょうか。こんなところで質問するより、大学図書館にこもって至急文献表を作りましょう!
アマゾンで「シャルトル」「大聖堂」「ゴシック」などのキーワードで検索しただけで、下記出版物のリストができます。研究論文を含めれば、膨大な量になるでしょう。日本語の出版物は、全部は読めないまでも、目を通しておくぐらいはすべきです。

>建築技法というよりは、当時(4〜12世紀)の人々の暮らし、信仰、社会背景や、建築に込められた意味のようなものを調べたいと思っています

…これは建築史・美術史(図像研究)・神学・社会史など多分野にわたり、対象とする時代も長いです!
卒論のアドバイザと相談され、もっとテーマを絞り込まないと、たいへんなことになると思います。
がんばってくださいね。

* * *

シャルトル大聖堂―ゴシック美術への誘い 馬杉 宗夫 (八坂書房、2000)
モン・サン・ミシェルとシャルトル H.アダムズ(法政大学出版局、2004)
磯崎新の建築談議〈06〉シャルトル大聖堂(ゴシック) (六曜社、2002)
シャルトル大聖堂のステンドグラス 木俣 元一 (中央公論美術出版、2003)
シャルトルの大聖堂 J.J.ブリズバール  (西村書店 2000)
ヨーロッパのキリスト教美術―12世紀から18世紀まで  E.マール(岩波文庫)
ゴシックとは何か―大聖堂の精神史 酒井 健 (ちくま文庫)
大聖堂のコスモロジー―中世の聖なる空間を読む 馬杉 宗夫 (講談社新書、1992)
ゴシックの大聖堂―ゴシック建築の起源と中世の秩序概念 O.フォン ジムソン(みすず書房、1985)
ゴシックの芸術―大聖堂の形と空間 H.ヤンツェン(中央公論美術出版、1999)
ゴシック建築とスコラ学 E.パノフスキー (ちくま文庫)
>NO.0003 はるなさん

上記リスト中、エミール・マールとパノフスキーの著作は外せないと思います。
>NO.0003 はるなさん

もう絶版になっているとは思いますが、

西欧精神の探求〜革新の十二世紀 堀米庸三編(日本放送出版協会、1976)

当時の生活や文化や宗教や農業や…、おそらくはるなさんが興味を持てる事項がたくさん盛り込まれていると思いますので。
ちなみに本の表紙写真はシャルトル大聖堂のステンドグラスです♪

私はこの本で、秋に豚がどんぐりを食べて育ち、冬には美味しいハムにされることを知りました…(爆)

頑張ってくださいね。
>あひるんさん

この本、私が学生の頃の愛読書ですわ〜なつかし!
NHKの連続講座を一冊にまとめたものですね。
古めかしくも「ソノシート」が付属していて、若かりし頃のわが師匠が演奏してました。

12世紀ルネサンスだけを切り取っても、これだけの研究者が語りつくせないほどのテーマがあるのですから、中世研究は奥深いです。
>>あがささん

やはり愛読書でしたかっ! そう、ブルーのソノシートがついでますよね。(^_^)

あの本は、そもそも放送大学の試験放送を目的に制作された番組をまとめたものなのだそうですね。
初版から30年。でも、今読んでも面白いですよね〜。
私は、長年のブランクを経て大学院生活を今、送っていますが、やはり興味深い内容です。
(実は20年前に購入したものを、今年になってから実家より持ってきたのでした…)

暗黒の中世なんて言われていますが、ところがどっこい、面白すぎると思いますよ…。
私の研究対象は後期ルネサンス〜初期バロックではありますが、中世が大好きです♪
あがささん、あひるんさん、かっぱさん、ありがとうございます!!
紹介していただいたうちのいくつかは、早速借りて来ました!
遅れを取り戻すためにも、夏休みに頑張ります!
No.004
ゴシック(gothic)という言葉を最初に使ったのは、G・ヴァザーリだということを、いろんな文献で読みました。で、そのヴァザーリを読みたいと思っています。『美術家列伝』から引用した文が、載っていたのですが、『ルネサンス画人伝』『続 ルネサンス画人伝』『ルネサンス建築家彫刻家列伝』翻訳されていますよね。それぞれ、ダ・ヴィンチとか、ミケランジェロとか、画家や彫刻家ごとに、章立てされて書いてありますが、どの本のどのあたりに書いてあるのかご存知の方いらっしゃいますか?
No.004 の質問 Sweet−Mさんへ

ヴァザーリがゴシックについて熱く語っているのは序文のところです。翻訳もでています。

ヴァザーリの芸術論 : 『芸術家列伝』における技法論と美学 / ヴァザーリ研究会編訳. - 東京 : 平凡社 , 1980.2.

ただし,彼は「ゴシック様式」という言葉は使っていなくて,
「ドイツ様式」といっています。
ゴート人,という言葉は使っていますが。


英語が苦にならないようでしたら

Giorgio Vasari : the man and the book / T.S.R. Boase ; : pbk. - Princeton, N.J. : Princeton University Press , c1979.

この本で,ヴァザーリがゴシック様式をどのように
研究しているかの分析にあてられた一章があります。
あとヴァザーリがゴシックという言葉を初めて使ったというのはどの文献にでていましたか?どのような形での言及かにもよると思いますが,注意したほうがいいと思います。

Grove Art Online の Gothic の記事を少し引用しますね。

"During the 15th century educated Italians such as Alberti and Lorenzo Valla (1407–57), who were attuned to the superior decorum of all things Classical, began to use the adjective ‘Gothic’ to convey their sense of contemporary architecture as rough, rustic or crude, by comparison with that of ancient Rome."

ソースは大きな大学図書館などでは大抵はいっている美術事典(のオンライン版)です:
The dictionary of art / editor, Jane Turner ; consulting editor, Hugh Brigstocke ; editorial advisory board, Terukazu Akiyama ... [et al.] ; : set - 34. - London : Macmillan. - New York : Grove's Dictionaries , c1996. - 1996.
>itotさん
早速のお返事、ありがとうございます。
ヴァザーリがゴシックという言葉を初めて使ったというのは、馬杉宗夫氏の『ゴシック美術 サン・ドニからの旅立ち』や、世界大百科にも書いてありました。

グローブも、英語を解読(笑)しつつ読んでいて、引用してくださった箇所も、読んだのですが、今読んだ中ではヴァザーリが・・・という方が多かったので、ついそれを信用してしまいました。

本当にありがとうございます。
>あーくんさん
こんばんわ。

リブ・ヴォールトの装飾化は英国で発展したのですが、
英国のゴシック建築はフランスのゴシック建築のように天井が高くありません。

これは国民性とされており、
フランスでは時代が進むにつれ天井が高くなるように(フランボワイヤン期にはそうでもないですが)、
英国ではリブが複雑になっていき、
ファン・ヴォールトへと発展していきます。

英国ではこの装飾化されたヴォールトの下に(天蓋ともいえるかもしれません)教会堂に求められた神の国や天国といった空間をつくり出していったようです。


自分も研究中のため、
曖昧な表現が多いですが、
詳しくわかるかたがいらっしゃいましたら、
ご教授をお願いします。
>あーくんさん。

自分も全部は読んでないので、
恐縮なのですが
Jean Bonyの「The English Decorated Style -Gothic Architecture Transformed 1250~1350」などはいかがでしょうか。
No.0005
はじめまして。パリ大聖堂が大好きです。

ゴシックの大聖堂が載った図版でオススメの物などございませんでしょうか?
ゴシック建築の写真をぼーっと眺めるのが好きでして、図書館で世界美術大全集を見ていると自分の手元にも一冊欲しくなってしまいました。
具体的には、パリ大聖堂、ケルン大聖堂、ミラノ大聖堂などが大きな写真で多数掲載された図版が欲しいのですが、そういったものをご存じの方がいらっしゃいましたら教えていただけませんでしょうか?
>まっツォさん
こんばんわ。

どのような図面がよろしいのかわかりませが、
平面図でよろしければ、
Sir Banister Fletcherの
「A History of Architecture」
に沢山乗っています。
ちなみに写真は少なくスケッチのような図版ばかりなので、
ご希望に添えないかもしれません。
>あさひさん
ご回答ありがとうございます。
お返事が遅くなってしまってすみません。

ご推薦いただいた図書、拝見致しました。
ですがイラストより写真が載ったものが欲しくて…。
わがままいって申し訳ありません、写真のほうでは何かお心辺りございませんか?
建築学科の課題で建築史についてやっています。
ピナクルについての本があったら教えてください
分かる方いらっしゃいましたら教えて下さい。

18世紀に生まれた新古典主義建築の思想をそのまま引き継ぎ19世紀に入って建てられたにも関わらず、新古典主義というカテゴリーに入っている建築物はなにがありますでしょうか?

建築物の名称で教えて頂ければ嬉しいです。
→とくちん さん
国や地方は限定されないのですか?
しないとなると、
パリにあるエトワールの凱旋門がその条件に当たると思います。
あさひさん

ありがとうございます。
国は限定しないですがヨーロッパでお願いしたいです。

あー凱旋門。
なるほど!
他に何個か挙げて頂いてもよろしいですか?
→とくちん さん。
他には…ということなので、
Robin Middletom & David Watkin "NEOCLASSICAL AND 19TH CENTURY ARCHITECTURE"
が手近にあったので見てみましたが、
沢山あるようです。

有名なシリーズですし、
「図説世界建築史」という邦訳も出てますので、
図書館で容易に手に入ると思います。

一度目を通してみてはいかがでしょうか?
どなたかわかる方いらっしゃいましたら、ご教授ください!
サンドニで始まったとされるゴシック建築ですが、実は十字軍の時代にアラブのモスクをヒントにゴシック建築が考えだされ、ヨーロッパにもたらされたと聞いたことがあります。
もし以前にどなたかがお答えになっていたら、すみません!
>ティーダ さま
こんにちわ。

正直なところ、ゴシック建築の起源は定かにされておりませんし、諸説あります。
しかし、それらの要素が組み合わさった結果が現在ゴシック建築と呼ばれているとも考えられます。

ティーダさまのおっしゃる、「アラブのモスク」というのが地域を限定するのならば、その可能性は少ないように思います。
もちろん、アラビア世界のモスクと西欧のゴシック建築には共通点もございますし、影響がなかったとは断言できません。
しかし、キリスト教とイスラム教とでは聖所に対する考え方も異なりますし、アラブまで十字軍が向かったかは定かではございませんので。

以下は私見になりますが、
ゴシック建築のヒントがあるとすればレコンキスタにあると思います。
イスラム教圏にあったイベリア半島(スペイン)をキリスト教圏に取り戻すことによって、
イベリア半島では、両文化が混じり合った独特な(建築を含めた)文化が産まれました。
これにより、ギリシア時代の忘れ去られた文献や学術がアラビア語を介してキリスト教圏に伝えられたり、
先ほどのようにモスクなどが現存しておりましたので、それを見た当時の人は多種多様にいたに違いありません。
フランスからスペインまでは重要な巡礼路にもなってますしね。

蛇足かもしれませんが、十字軍とキリスト教建築との関係として、
ギリシアのミストラというところに、興味深い建築群があります。
第4回十字軍遠征以降に作られた教会堂が多く残っており、
それまでの建築様式を踏襲したバシリカ式教会堂が建設されております。

少し省略した部分もございますので、ご不明な点などがあれば、
お手数かと思いますが再度ご質問いただければできる範囲でお答えいたします。
> あさひさん
ご丁寧にお返事をいただきまして、ありがとうございますわーい(嬉しい顔)文化的にはイベリアのアラブ人やユダヤ人から多大な影響を受けていたことは理解していましたが、可能性としてゴシックの影響をイベリアから来ていたとは全く想像していませんでした!とても参考になります顔(願)しかしとても詳しいですねわーい(嬉しい顔)世界中の色々な方に同様の質問をしてきましたが、あさひさんのようにしっかりとしたご返答ははじめてです!是非またご教示ください!ありがとうございました!
>BlackCatさん
はじめまして!
卒業研究のテーマをホレス・ウォルポールにしようかと考えていた時期があります。^^v
結局そうはしなかったのですが。彼については日本語文献はほとんどなくて、伝記や書簡などしっかり詳しく書いてあるのは英語のものばかりで大変そうでした…!ゴシック文学の祖だったり、可愛いゴシックの家を建ててたり、書簡を沢山書いていたり、範囲も広い人でした。

写真や絵や設計図ありますよ。ストロウベリ・ヒルの公式ホームページ(http://www.friendsofstrawberryhill.org/)にもわりと色々載ってます。shopで紹介されてるStrawberry Hill: Horace Walpole's Gothic Castle(by Judith Viscardi and Anna Chalcraft)という本を見ましたがわりと図版多かった気がします…。
というか、今も残っていますから見学も出来るはずです!私も、建築は実際に見てみないとわからないと先生に言われました^^
では、論文がむばってください!
>うっしぃ さま

うっしぃさまのように、自然(特に森)を表象しているといわれることが多々ありますが、「そうともいわれる」という程度だと思って間違いないと思います。
都市は現在のような規模ではありませんので、当たり前のように自然に囲まれたものであったでしょう。
北ヨーロッパならなおさらです。
そのようなところに人工的な自然を作り出すというのは、考えられないことはありませんが、
かなりの説明が必要ではないかと思います。

次にキリスト教についてですが、
キリスト教化は4世紀以降に急速に広まりますが、遠隔地であるアイルランドにおいても3世紀にはキリスト教が入っていたと考えられています。
ですので、布教が目的であるとは考えにくいと思います。
ただ一神教であるはずのゴシック教会堂ですが、礼拝する空間がひとつではないことなど多神教的要素がいくつか見られます。
急速な都市化が進んだゴシック期において、心の拠り所としての場所や原初的(ケルト文化)な崇拝空間として教会堂が使われた可能性は皆無ではないと思います。

説明が難しいですが、現代日本における神社と寺のような感じなのかもしれませんね。

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