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ゴシック建築コミュの「ゴシック建築」と「ゴシック様式」、「ゴシック風」の区別

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私は建築史的な立場から「ゴシック建築」に興味を覚えた人間なのですが、皆さまの中で「ゴシック建築」とその様式、さらには「ゴシック風」の区別はどうつけられていますか?
これが、私の修論を悩ませたテーマでもあるので、是非、皆さまなりの定義をかるーく教えて頂きたいなと思います。
ちなみ私は時代で言うなら、日本にゴシック建築はない、と思ています。様式で言うなら、なんとかアリかな、と。ゴシック風については、ヨーロッパ中世全体に対する、感動であって「ゴシック建築」に対するそれとは異なる様に思えます、、、生意気なのですが。一応、私なりに考えた定義です。

コメント(9)

自分も建築史的な立場です。
ゴシック自体が明瞭な境目がない定義なので、
すごく難しいことのように思えます。

定義とはいえませんが、
「ゴシック様式」の建築が「ゴシック建築」ではないでしょうか?
「ゴシック風」というのは西洋建築を勉強していてもあまり聞きませんし、
「その様にも見える」といったことではないかと思います。 
私も狭義でのゴシック建築は中世ヨーロッパ以外には存在せず、当然ながら日本にはないと思います。

「ゴシック様式」は言葉の捉え方もあるのかもしれませんがゴシック建築と呼ばれるものに取り入れられた表現手段ですよね。「ゴシック風」というのはあまり聞きませんが、その様式を模倣してつくられた建築物が「ゴシック風」ということになるのでしょうか。

ゴシック風の建築物とはゴシック様式を取り入れたものという意味合いなのであれば日本にもありますね。このコミュニティ開設時にはそこまで明確に定義しておりませんでした。
なるほど‥‥皆さま、ありがとうございます。

>あさひさま、jcさま、
確かに建築史的には「様式」=「(その)建築」ですね。私がトピの中で「(日本には)様式的にはなんとかアリ」と言った時の「様式」というのは、いわゆるゴシック建築及びゴシック様式の装飾等を取り入れた建築、という意味でしたので、jcさんの意見に同感です。ただ、「ゴシック風」というのはもう少し広い意味のなにか、「これ、ゴシックっぽい!!」と現代の私たちに思わせるなにか、例えて言うならファッション的要素のあるなにか、を指したかったのでした^^;。
それから、コミュ開設時にそこまで明確に定義していたら、こんなに楽しい場所にはなっていなかったはずなので、良かったなぁ、と私は思います(笑

>伯爵さま、
ゴシック・リヴァイバルは、フランスにおいてはヴィオレ・ル・デュクが頑張ったという例の見直し運動ですね。イギリスの小説が発端だったと記憶していますので、フランスを中心に見ていた私は「ネオ・ゴシック建築」については勉強不足でした。今後、注目していきたいと思います。
ただ今の私たちの「あれってゴシックっぽい」という感覚は、割と、このリヴァイバル時代の認識に依っているのでは、とも感じています。こうしたゴシックの定義については専門家でも意見が割れている様ですね。。。デュクに批判的な文章にどこかで出会った気がします。

うーん、それにしてもトピを立てて、こうして答えて頂けるのはすごく幸運な気が致します。
日本人だけということはないと思っています。
もちろん日本の感覚も特殊な部分があると思いますが、伯爵さんもご指摘のゴシックホラーや音楽ジャンル(もしくはそれに付随するファッション)も、直接的には関係なくとも、なんちゃって世界観ということで使われているものでしょう。荘厳な建物に、陰鬱な音楽やキャラクターの配置をすれば、ほらゴシック。というところでしょうか。

まっこさんの危惧はそういうことだと思っております笑

ちなみに、この場合の音楽ジャンルはいわゆる「ゴスロリ」とは違うもので、主に80年頃の英国から広まったスタイルです。日本のものはその拡大解釈もしくは独自発展系ですね。
ご意見、ありがとうございました。

>伯爵さま、
ありがとうございます。同感して頂けて光栄です。

>jcさま、
そうですね、ある言葉なり言語がキャッチーに「記号」として流通した場合にいつの間にか、ついてしまう色々な手垢を楽しみつつ、時折、「そもそもなんの話をしてたんだっけ?」と原点に帰りたいという気分になったりもするのでした(笑

どこかの本で、確か酒井健氏の『ゴシックとは何か』だったかと記憶しているのですが、「色々な要素を自らのうちに内包しつつ、時間と共に成長を続けるのが『ゴシック』だ」という様な一文に出会った事を記憶しています。
そういう言葉を採用すれば、サグラダファミリアが、現代の最もゴシックらしいゴシックだ、という意見にも耳を傾けなければいけないのかも知れません。

余談ですが、素直に「ゴスが好き!」と言えて、さらにはそれを(ファンションや音楽、インテリアの趣味などで)自らの表現として使える人々を羨ましくも感じます^^;。

とにもかくにも、このコミュは「建築」メインですので、「えーっと皆さんはどう思っているんだろう?」と自分の中で整理したかったのでした。
古いトピですが色々と書きたくなったので今更書き込みを…。

ゴシック建築は十二世紀フランスで生まれ、その後ドイツやイギリスへ拡大した建築で、元はパリを中心とする地域で生まれた地方形式ともいえるスタイルであったが、スタンドグラスの美しい光を堂内に取り入れる建築術は瞬く間にヨーロッパを席捲することになった。
まるいアーチではなく、先の尖った尖頭アーチの窓と、そこでほのかに光るステンドグラスのガラス面。建物の内側では細い柱とリブ・ヴぉーるとと呼ばれる細い骨組みが軽やかに天井を支え、外側ではこの巨大な石の建造物を昆虫の足のような形状のフライング。バットレスががっしりと支える。
(加藤耕一・「幽霊屋敷」の文化史より)

ここにゴシックが絡んで来ると少々ややこしいのですが

まず、ゴシックは大きく分けると二種あると思います
17世紀位ににはじめて誕生したヴィクトリアンゴシック、ゴシックロマン的なもの起源はホレス・ウォルポールの書いたオトラントの城という物語だと言われていますが
こちらは教会や城等の神聖で荘厳なイメージ
また、上でちらっと出てきた18世紀後半から復活したゴシックリバイバル的なものの中で墓地派という、現代の廃退的なゴシックが確立されました

この間にルネサンスが挟まります
ルネサンスが数学的な美を求めるのに対し、ゴシックはどちらかというと感性的な美を求めているように思います
ちなみにゴシックという名が誕生したのも、ルネサンスのゴシック批判からというのは有名な話。

これまた加藤耕一・「幽霊屋敷」の文化史より抜粋になりますが

ゴシックという形容詞は、本来は中世の建築様式を示す言葉であった。だが、幽霊が登場するような怪奇物語がゴシックと呼ばれるようになると、この言葉が指し示す対象が、しだいに曖昧なものになっていく。ゴシック物語に登場する幽霊屋敷言えばゴシック風の屋敷なのだが、その建築が厳密にはゴシック様式として定義される建築様式でないことも多い。ゴシック風の屋敷はあくまでゴシック物語にふさわしいと感じられる屋敷なのであり、厳密な意味では中世のゴシック建築と同じものではない。想像上の建築様式といってもよいだろう。

つまりは、ゴシック風の建物とゴシック建築は別物ではありますが、関わりが無い訳では無い
ゴシック建築には建築的に厳密な定義があり
ゴシック風の建物は想像上の建物なので、雰囲気を重視する
この違いだと思います

なんだか曖昧な意見になってしまいましたが
ゴシックの恐怖は曖昧なものであり、不安感と好奇心、崇拝心を同時に煽る
この曖昧さこそゴシックの魅力であるが故に、断定的な意見が出てしまうのが怖いというのも本心…。

皆さんの色々な意見が見れて楽しませて頂きました。
ゴシックってマイナーなジャンルなので、ディスカッションできる人が居なくて寂しかった訳です

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