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たっくんの大冒険!コミュの新連載 第2段「サハリー・ポタージュと賢者の椅子」

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第1話 伝説の座椅子「腰光(新潟産)」










ここはロンドンのグリーン通り。

閑静な住宅街にある、建て売り住宅の一軒屋を一羽のフクロウが見つめていた。


フクロウは静かな羽音を響かせ、くちばしにくわえた一通の手紙をポストに入れた。。







“ロンドンシティ 緑区 グリーン通り
1077-106番地 階段下のサハリー様へ”









…


……













ドタドタ バタン ダダダダダ



頭上から響き渡る轟音でサハリー少年は目を覚ました。


くしゃくしゃの金髪に、痩せた体、顔にはまだまだあどけなさの残るその少年は、寝ぼけながら眼鏡を探した。

が、眼鏡は見つからなかった。




「いっけね、そういやボク裸眼じゃん」







そのとき、彼はやっと現在の自分が置かれている危機的状況に気付いた。



「ししし、しまった! 寝坊した!」





リビングから、中年男性の怒鳴り声が聞こえる。


「サハリー!! 飯の用意はまだかー!!」






「サーセン、今いきまーす!!」


階段下の物置部屋からサハリーは慌てて飛び出した。













10年前に両親が交通事故で亡くなった後、

母親の妹、スプーンおばさんのダーズリー一家に引き取られたサハリー・ポタージュは


同い年の従兄タンドリーチキン・ダーズリーと比べられ、いじめられる孤独な毎日を送っていた。



そして11歳の誕生日が近づいたサハリーの近辺では、魔法のような奇妙なことが起こるようになっていた。


例えば、パソコンの前に座っていると、気付かぬうちに時間が流れて腰が痛くなっていたり


財布や通帳に入っていたはずのお金がどんどん消えていくのだ。









そんな彼が抱える最大の悩みは、腰痛である。

最近マックを買ったサハリーは、自然とパソコンに向かう時間が増えてきた。




ある日、彼は腰に何か違和感があることに気付いた。





『そういや昨日ライブで暴れ過ぎたな。しかしこれはライブだけのせいじゃないぞ?

毎日長時間、背もたれ無しでパソコンの前に座っているダメージが腰に蓄積してきたんだ。

このままでは腰痛になってしまう。平凡な毎日を享受するためには座椅子を買わなくては』





『しかしどうしたものか…。座椅子ってどこに売ってるんだろう』


サハリーは、先日フクロウ便で自分宛に届いた一通のダイレクトメールを思い出した。








“「賢者の椅子」の異名を持つ伝説の座椅子「腰光」


新潟で生まれたこの座椅子は、腰痛対策もバッチリ☆

お値段以上それ以上の優れもの。


詳しくは店頭にて!


                 *ニトリ*”








『よっしゃ!なんかよくわからんけど、この家にいるのだるいし家出ついでに座椅子買いに行くか!』









こうして、サハリーの大冒険が幕を開けたのである。





















つづく…

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