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誰も知らないMS達コミュのRX-170ガンダムMkIII

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この機体は誰でも知ってるでしょうね。
僕はこの機体は大好きです。
GFFシリーズで出たので即購入してしまいました。
今度はMGで出て欲しいなーって思います。

グリプス基地で開発されたRX-178ガンダムMkIIの再設計機。MkIIがコロニー内戦闘を想定した設計であるのに対して、空間戦を想定した設計に変更され、プロペラントの増強が図られているのが特徴的である。
 これはエゥーゴとの武力抗争の勃発によって、ティターンズの仮想敵が旧ジオン公国軍残党からエゥーゴに変更され、戦略の大幅な転換が必要とされたためである。

 これまでのティターンズは宇宙空間での大規模な掃討作戦にRMS-106ハイザック、コロニーや月面都市での対ゲリラ戦闘や暴徒鎮圧、警備などにRGM-79Q/RMS-174ジム・クゥエルを投入してきた。これらのMSは装備が貧弱で旧式なジオン軍残党やテロリスト、暴徒化した市民デモの鎮圧、市街戦に対する装備として想定されていた。
 しかし、0087年に反地球連邦組織「エゥーゴ」との緊張が高まり、本格的な武力衝突が始まるとこれらの機体では対応できない事態も予測されていた。そして、それはエゥーゴMS部隊との小競り合いによる損害によって現実のものとなりつつあった。

 仮想敵、あるいは実際の敵が小規模なゲリラ組織によるテロから、スペースノイド系の大企業や一部の連邦政府要人の支持を背景に連邦軍人が直接関わる大規模な反乱・軍事行動と言えるレベルにシフトしつつあり、こうした背景からティターンズは戦略の転換に迫られたのである。RX-170はティターンズの対エゥーゴ対策による急激な軍拡と、戦略転換の申し子といってもいいだろう。

 この頃のティターンズはコロニー内戦や対ゲリラ戦闘を主眼に置いたジム・クゥエルの、いささか古い運用思想を受け継いだガンダムMkIIではなく、広い環境下で運用可能な全汎用機を必要としていた。
 そのMSは前大戦時に連邦軍を勝利に導いたRX-78ガンダムのエクステリアを持つことを当然の条件とし、ティターンズが掲げる正義と正統性を訴えるのに必要な要素でもあった。
 RX-170ガンダムMkIIIがガンダム系MS、特にRX-178の再設計機となったのは地球連邦軍とその派生組織が抱える「ガンダム神話」によるものが大きかった。

 設計面から見るガンダムMkIIIは、母体となったMkIIから大幅な改良が加えられていることが分かる。基礎となるムーバブル・フレームは設計段階から徹底的な見直しが行われ、より人間に近い動きをトレースすることが可能となっていた。
 試作機の設計段階において、すでにフレーム開発を担当していたフランクリン・ビダン技術大尉がエゥーゴとの戦闘に巻き込まれて死亡していたが大尉は生前、MkIIに次ぐ機体の構想をいくつか残していたこともあり、開発陣ではそれを元にフレーム段階での改良を行うことができた。
 MkII時代に完成を急いだために、問題が浮き彫りとなった外装甲は念願のガンダリウムγ合金製装甲に換装され、機体の軽量化とペイロード増加を図っている。これによって旧式のチタン合金セラミック複合材を使用したガンダムMkIIよりも高い運動性と防御力を持つに至った。

 ティターンズはこれまで、ガンダリウムα(ルナ・チタニウム合金)に次ぐガンダリウム系合金の精錬に失敗しており、次世代機には欠かせない新素材として研究が進んでいたガンダリウムγ合金を精製する技術は持っていなかった。ガンダムMkIIが失敗作と言われるのは、ティターンズ上層部が完成を急がせ、まだ連邦内で研究段階にあったガンダリウムγ合金を使用できず、量産に適している従来のチタン合金・セラミック複合材を暫定的に使用したためだと言われている。
 しかし、ガンダムMkIII開発の時点でAE社がガンダリウムγ合金製外装を装備したRMS-108Aマラサイをティターンズに供給していたため、ガンダリウムγ合金の精錬技術をたやすく入手することができた。これで、ガンダリウムγ合金をMkIIIに使用することが可能となったのである。

 γ合金の精錬ソースを入手したことでMkIIIの開発は順調に進み、0087年6月頃にはグリプス工廠において試作機がロールアウトした。テストは良好な結果を残し、量産ナンバーとしてRMS-271を取得するところまで進んだ。

 だが、量産ナンバーを取得した時点でティターンズ情報部はエゥーゴの『Z計画』を察知、上層部よりエゥーゴ製可変MSに対抗可能なTMS開発に方針が変更されてしまう。これよって、開発に携わっていた技術者たちもRX-272ガンダムMkIII開発班への異動を命じられ、RX-170は事実上、量産が中断されてしまう。

 0080年代中盤、グリプス工廠がムーバブル・フレーム技術において軍内部で最先端を誇っていたものの、横暴とも言えるティターンズ上層部からの横槍や、度重なる開発中断と新しいプロジェクトの開始命令が続いたことによってグリプスの兵器開発力が低下する要因となった。
 RX-170の開発中止命令はその一例であり、仕切り直しの形で行われたRX-272開発もグリプス基地のコロニーレーザー砲化によって開発規模が大きく縮小され、試作機のみの製造に終わったことから見ても、グリプス開発局が度重なる上層部からの開発命令変更に翻弄されたこと分かる。
 これらの要因が重なり、グリプス開発局と競争関係にあったキリマンジャロやニューギニアの開発局との技術力に差が生じ、グリプスのコロニーレーザー化による開発局の縮小もあいまって、ついには競争力を失ってしまうのである。

 ティターンズの後の主力機にニューギニア製のRMS-154バーザムや、AE社グラナダ支社製のRMS-108マラサイが主流となったことからも分かるように、グリプス工廠製の第二世代MSは必ずしも時代の主流とはなり得なかった。

 一方で、開発を急がせたが故に失敗作の烙印を押され、制式採用されなかったガンダムMkIIがエゥーゴに奪取され、エゥーゴ側に実戦配備された上、同機が第一次ネオ・ジオン抗争までの長きに渡って第一線に立って使用されたことは、フレーム技術ではグリプス工廠が高いノウハウを持っていたことの証拠とも言える。 ティターンズ上層部はグリプスの高い技術力を活かせず、無駄にその技術力を浪費させていたに過ぎなかったのである。

 ガンダムMkIIIの試作機は生産試作機を含めて6機が製造された。そのうち3機が実戦配備に移され、残りの3機のうち、1機がキリマンジャロ基地、2機がグリプスに保管されていたが、グリプスのコロニーレーザー化などのドサクサでその所在は不明となってしまう。
 しかし、抗争終結後、エゥーゴ情報部の追跡調査によって1機がルナツー工廠に移管され、保管されていたことが明らかとなった。エゥーゴは試作機の確保に成功し、AE社によって解析が行われたが、すでにエゥーゴではより優秀なMSF-007を完成させていたこともあり、調査も形式的なものでしかなかった。調査後、確保された機体はアンマンにあるAE社のMS倉庫に保管され、研究用として利用されている。

 残りの5機については所在が不明だが、少なくとも3機の実戦参加が確認されていることから、メールシュトローム作戦において全機喪失したものと思われる。

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