禅と北鎌倉コミュの円覚寺・涅槃会

　今日、２月１５日は２５００年前にインドで生まれた、仏教の開祖であるお釈迦さまの入滅（亡くなられた）された日である。この日はお釈迦さまを偲んで涅槃会（ねはんえ）と呼ばれる法要が、日本の各宗派で行われる。仏教行事としてはお釈迦さまが生まれた降誕会（こうたんえ、4月8日）、悟りを開いた成道会（じようどうえ、12月8日）とあわせて「釈尊の三大法会」として重んじられている。

　北鎌倉・円覚寺でも冬期の暁天坐禅会（http://www.kitakama-yusui.net/tokusyu/zen-2.html）の時間と重なる午前６時過ぎから午前７時過ぎまで、涅槃会が開催された。仏殿にお釈迦様がクシナガラの娑羅双樹の下で涅槃（煩悩の炎が吹き消された状態をいうが、お釈迦様が亡くなったという意味で使用されている）に入った際の様子を描いた「仏涅槃図」（ぶつねはんず）を掲げ、足立大進管長以下、円覚寺派のお坊さんたちが、お釈迦さまが入滅に際して最後に説いた「仏遺教経（ぶつゆいきようぎよう）」を読誦（どくじゆ）した。

　境内は梅が満開だった。３年前に円覚寺の涅槃会を見学させてもらった時は、梅はまだつぼみだった。今年は暖冬のようである。余談だが今日は母の８６歳の誕生日でもある。母の名前はウメ。梅の花の咲く時期に生まれたからウメと命名されたのだという。足の痛みを訴え、動くのが辛いといっている。しかし、これ以外に大きな持病はないようだ。いつまでも元気で長生きをしてほしい。