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経理互助会コミュの支配獲得時の未実現利益消去

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子会社の支配獲得時点での未実現利益消去についての質問です。

<前提>
1.P社はS社に製品を販売
2.S社はP社から仕入れた製品を在庫として保有し、連結外部に販売
3.P→Sの販売は、支配獲得以前から行われている取引
4.P社の利益率は30%
5.支配獲得時の財務諸表
    P社
借方    貸方
製品  100 資本金 230
S株式 130
    S社
借方    貸方
製品 130  資本金 130  *製品は全てP社より購入
  
6.100%取得でのれん等無し


<質問内容>
連結会社間の取引で発生した未実現利益は消去しなければならないのですが、支配獲得時において既に保有している(つまり支配獲得以前に取引により、保有している)製品の未実現利益は消去する必要はあるのでしょうか?

支配獲得後に行われた取引による未実現利益の消去は当然なのですが、獲得以前の取引分(取引時点では、連結会社間の取引ではない)についてまで行うべきか否かが分かりません。監査六法を読んでも、支配獲得時点での扱い等の記載は有りませんでした。。


<考えたこと、論点>
消去する場合としない場合で分けて考えました。

A 未実現利益の消去をしない場合

  連結仕訳
借方      貸方
資本金  130  S社株式 130      

  連結BS
借方     貸方
製品 230  資本金 230

連結BSの製品勘定の内訳を見ると、P社では100として保有する製品がある一方で、Sでは130円の製品がある状態で連結BSが作成されている。これは資産の過大計上では??


B 未実現利益の消去をする場合

  連結仕訳
借方      貸方
資本金  130  S社株式 130
売上原価  30  製品  30

  連結BS
借方     貸方
製品 200  資本金  230
       利益剰余金 △30      

未実現利益消去により、連結上の損失30(=130÷30%)が発生するが、これは過年度のP社の利益を消去するイメージか。年度を跨いで損益の消去を行うことと、ただ単にS社を連結の範囲に含めただけでS社の損益とは関係なく連結上の損失30が発生することに、違和感を感じる。



いずれにしても、支配獲得後にP→Sへ販売した製品の未実現利益は消去します。


宜しくお願いします。

コメント(2)

>おやっさん
完全にコメント見逃していました。
長らくほったらかしにして申し訳ありませんでした。

さて、質問とコメントですが、その後会計士とのやりとりも有り、進展があったので、その報告をさせて貰いますね。

・支獲得以前の取引は第三者取引であり、未実現利益という概念は有り得ない。

・連結に取り込むに当たっての資産負債の時価評価としての資産価値の修正は有り得る。つまり、連結仕訳として
製品△30 / 評価差額 △30 と考えるのであれば、それは成り立つ。
(連結ベースで考えた時に製品の仕入価格は100円であるので、30円を減額する)
結果、連結BSは下記の通り。
  連結BS
借方     貸方
製品 200  資本金     230
      負ののれん※ △30
※ 新基準では利益剰余金のマイナス

・負ののれんは、支配獲得時にS社が保有していた製品の販売動向に関係なく、通常の負のれん扱いとする。

・一方で130円を再調達価格と見做すことも一理有る。S社から見て、製品は130円で調達することになるので。この場合の連結BSは下記の通り。
  連結BS
借方     貸方
製品 230  資本金 230

・どちらの方法を選ぶかは会社の判断を優先
(会計士の立場ではどちらの方法を採っていても容認する)

・いずれ場合にしても、支配獲得後にP→Sへ販売した在庫については通常の未実現利益の対象

ということになりました。

「未実現利益の概念が有り得ない」とは、実務指針でも示されておらず、若干疑義もあるのですが、おやっさんも仰っているように、未実現利益ではなく、資産負債の時価評価の問題と捉えることのようです。

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