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☻人体生命科学と薬理学コミュの牛乳とカルシウムで、大腸がんリスクが低下。

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http://www.metamedica.com/news2004/2004072201.html


■NEWS

牛乳とカルシウムで、大腸がんリスクが低下。

欧米の10件の追跡調査に参加する男女53万人を6−16年追跡したところ、牛乳を一日250g以上飲むグループでは大腸がんのリスクが15%低く、カルシウムを一日700mg以上とるグループでもリスクが20%ていど低かった。ハーバード大学のグループによるこの研究は、米国立がん研究所ジャーナル2004年7月7日号に報告された。


■50万人の追跡調査

この研究は、欧米の四カ国(米国・カナダ・オランダ・スウェーデン)で行われている10件の追跡調査に参加する、534,536人の男女を対象に行われた。

それぞれの追跡調査では、自己記入の質問票を使って、ふだんの食生活を調べた。質問票では、乳製品(牛乳・チーズ・ヨーグルトなど)や、それ以外の食物の摂取頻度をたずねた。質問票の回答にもとづいて、カルシウムや、その他の栄養素の一日摂取量を、ひとりひとり計算した。

対象者を、その後6−16年にわたって追跡したところ、ぜんぶで4,992人が大腸がんになった。


■牛乳でリスク低下

その結果、牛乳を一日70g未満しか飲まないグループと比べて、70−174g、175−249g、250g以上飲むグループでは、大腸がんの発生率が、それぞれ0.94倍、0.88倍、0.85倍と低くなった。

大腸がんの部位別に調べたところ、大腸の下部のがん(直腸がんとS状結腸がん)では、牛乳によるリスク低下が見られた。けれども、それより上部のがんでは、リスク低下が見られなかった。

いっぽう、おなじ乳製品でも、チーズとヨーグルトについては、多く食べるグループでも大腸がん発生率は低くならなかった。


■カルシウムでも

つぎに、カルシウムとの関係を調べた。すると、一日摂取量が500mg未満のグループと比べて、500−599mg、600−699mg、700−799mg、800−899mg、900−1099mg、1100−1299、1300mg以上のグループでは、大腸がんの発生率が、それぞれ0.90倍、0.83倍、0.79倍、0.89倍、0.79倍、0.76倍、0.74倍と低くなった。

ただし、数理モデルを用いて別の解析を行ったところ、カルシウム摂取量が1000mgていどまでは、摂取量が増えるほどリスクが低下するが、1000mgを超えると、それ以上のリスク低下ははっきりしないという結果だった。

以上の結果から研究グループは、今回のデータは、適量の牛乳やカルシウムの摂取によって大腸がんのリスクが下がるという考えを、支持するものであると結論している。


■「最終指標」を検討

ところで研究グループによると、これまで動物実験や、一部のヒト臨床試験では、カルシウムや乳製品の摂取によって、大腸の粘膜上皮の増殖が抑えられることが示されてきた。また、2件の臨床試験では、カルシウムのサプリメントの投与によって、大腸ポリープの再発率が下がることも報告されてきた。

けれども、粘膜上皮の増殖やポリープの再発などの「中間指標」ではなく、大腸がんじたいの発生率という「最終指標」が、乳製品やカルシウムで下がるかどうかを調べた臨床試験は、まだ報告されていない。追跡調査は10件ていど行われていて、乳製品やカルシウムによるリスクの低下傾向を示したものが多い。ただし、単独の研究では規模が不十分なために、ほとんどの研究では、リスクの低下が誤差の範囲に留まっているという。

今回の研究は、10件の追跡調査のデータをひとつにまとめて、大腸がんだけで約5,000例という大規模な集団を作り出した。そのため、牛乳やカルシウムによる、比較的小さな(15−20%ていどの)リスクの低下を確認できたことに、意義があるだろう。

ヨーロッパで行われている40万人の追跡調査でも、今回とおなじ結果が再現されるかどうか、報告が待たれるところだ。これらの他の研究からの追試を待つべきだが、今回の結果や、ポリープ再発の臨床試験の成績などから考えると、牛乳やカルシウムの大腸がん予防効果について、いっそう期待が高まったと言えるだろう。


■日本人での予防効果大?

ちなみに、今回の研究対象者のカルシウム摂取量の平均値は、個々の追跡調査によって異なるが、少ない場合でも女性で674mg(1,600kcalに対して)、男性で836mg(2,100kcalに対して)だ。いっぽう日本人の平均値は、女性で535mg、男性で559mgと、これよりかなり少ない(2002年国民栄養調査)。

日本人での追跡調査が報告されていないため、まだ速断はできない。とはいえ、カルシウムによる大腸がん予防効果が今後確認された場合、日本人が受ける恩恵は、欧米の集団以上に大きくなるかも知れない。


研究デザイン 前向きコホート研究のプール分析。

出典 Cho E, et al. Dairy foods, calcium, and colorectal cancer: a pooled analysis of 10 cohort studies. Journal of the National Cancer Institute 2004;96:1015-1022.

コメント(2)

この人は逆のことを言ってますね。

牛乳は駄目だと!

http://www.drshinya.com/syokuji.html

牛乳に含まれるガゼインが発がん性物質だとか?

大腸がんの第一人者だとか…。

まだ因果関係はよくわかっていないんですが…。
漢方薬局でリーフレットを頂きましたが、
普通の牛乳は高温殺菌される際に脂肪分が膨張して
カロリーばかりの製品になってしまっており、
カルシウムの摂取量は少ない(効率が悪い)そうです。

今回の牛乳の摂取とリスク低下の調査にしても、
1日に250ml以上…というのは
ハイカロリーなのではないかと思います。
大腸ガン以外の危険因子が増えそうですね。

カルシウム自体は骨歯の発育促進や虚弱体質改善に
効果があることが認められていますので、
サプリメントで補ったほうがよいのではないかな、と思います。

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