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☻人体生命科学と薬理学コミュの自己血輸血とは  http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=20010076&comm_id=275785

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  図1気釈放      図2 回収法       図3 貯血法

http://www.jsat.jp/jsat_web/jikoketuyuketu_toha/index.html

献血による輸血(同種血(どうしゅけつ))は、輸血感染症や同種免疫反応による副作用がまったくないわけではありません。そのため、予定された手術の場合は、前もって自分の血液を採取、保存した自己血(じこけつ)を使う場合も増えています。また、まれな血液型や特殊な抗体をもつ人など、その人に合った血液が容易に準備できない場合にも有用です。
 自己血輸血には、輸血に備えて術前に血液を保存してためておく術前貯血式、手術直前に輸液を行いつつ採血して手術経過に応じてもどす血液希釈式(きしゃくしき)、術中の出血を回収して輸血する術中回収式があります。






【自己血輸血の方法】

術直前採血・血液希釈法(希釈法)、出血回収法(回収法)、貯血式自己血輸血法(貯血法)の3つの方法があります。



1.血液希釈式(きしゃくしき)(図1)

手術室で全身麻酔が開始された後、一度に1,000ml前後の自己血を採血します。その後、採血量に見合った量の輸液を行い、患者さんの体内の血液を薄める方法です。手術終了時に、採血しておいた自己血を患者さんに戻します。



2.術中回収式(図2)

手術中や手術後に出血した血液を回収し、患者さんに戻す方法です。手術中の出血を吸引によって回収し、遠心分離器で必要のないものを除いて赤血球だけを戻す術中回収法と、手術後に出血した血液をそのままフィルタ−を通して戻す術後回収法があります。




3.術前貯血式(図3)

手術前に2−3回採血を行い、採血した血液を手術中や手術後に患者さんに輸血します。自己血の保存法によりさらに3つの方法に分けられます。





1)全血冷蔵保存:
自己血を全血としてそのまま4−6℃で冷蔵保存

2)MAP 赤血球と新鮮凍結血漿(FFP)保存:
自己血を赤血球と血漿に分離した後、赤血球にMAP液(保存液)を加え冷蔵保存、血漿はFFPとして冷凍保存

3)冷凍赤血球とFFP保存:
自己血を赤血球と血漿に分離した後、それぞれを冷凍保存し、手術当日に解凍して使用



輸血による副作用及び感染症について  
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=20011623&comm_id=115058
★自己血輸血とは  
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=20010076&comm_id=275785
出血および貧血の許容限度についての考察   
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=20012146&comm_id=275786


【元】無輸血手術のリスク
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Yurinoki/4549/risk.htm

コメント(2)

http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Yurinoki/4549/jikoketu.htm


第7章。自己血輸血について。

輸血には副作用や感染症の危険性がある それらのリスクを回避するために様々な方法が考え出されてきましたが、その1つが「自己血輸血」です。通常、輸血と言えば他人の血を取り入れる方法を考えがちですが(それらを同種血輸血と言います)、それに対し、自分の血液を事前に用意しておく方法を「自己血輸血」と言います。この方法にはかなりのメリットがあります。何より自分の血液
ですから、同種血輸血に良くある拒否反応や感染症に伴う副作用を全て回避することが出来ます。まずは順をおって、その種類や方法について述べたいと思います。



1.術前貯血式自己血輸血

術前に時間的な余裕があり、出血予想量が600〜1600mlぐらいの患者であれば、この方法は良く用いられます。術前の3、4週間位前から400mlづつを数回に分けて採血しておき、遠心分離にかけて赤血球は冷蔵保存、血漿を冷凍保存します。総採血量は1200ml程度がベストであり、最終的な最終的な採血は術前の3日前までに終えられます。術中・術後に600mlの出血が見られた場合、赤血球が輸血されます。採血すると血液中の鉄分が不足しますから、補給するために鉄剤を投与されますが、合わないタイプの人はこれによって胃を荒らしてしまう副作用があります。また赤血球数も必然的に減りますので、エリスロポエチンという人工の製剤を使って赤血球の増加を働きかけることも同時に行います。この方法は体重の少ない小児には使えず、最低でも10〜15kgの体重が必要だと言われています。また全くの副作用がないわけではなく、血管迷走神経反射(VVR)、不均衡症候群、皮下血腫などを起こす可能性はありますが、いずれも軽症ですので、命に別状があるほどの副作用ではありません。この方法はエホバの証人は使うことが出来ません。なぜならば血液が閉鎖回路から切り離されており循環していないからです。



2.希釈式自己血輸血

この方法は手術の直前に行われます。(よって緊急手術においても使えるというメリットがある) まず全身麻酔をかけ、出血予測量に応じて400〜1500ml程度の血液を抜き取ります。それと同時にデキストランといった輸液を同量補います。(しかし4章でも述べたように、輸液は25%程度しか血管内には留まりませんから注意が必要となってきます。)術中の出血量に応じて、自己血200mlと代用血漿200mlを交互に輸注します。

術中には麻酔がかかっているため酸素消費量が減りますから、そのことを利用して薄い血液で麻酔中の酸素運搬をまかなう方法なわけです。しかしこの方法にもデメリットがないわけではありません。まず心疾患がある場合、心臓への負担が大きい方法であるために使えません。また凝固異常による出血傾向のある人や敗血症の人にも使えません。この方法も術前貯血式自己血と同じ理由で、エホバの証人は使うことが出来ません。



3.回収式自己血輸血

これは術中と術後の二つの方法があるのですが、術後回収式注の方はデメリットが多く、あまり使われていない方法であるため、ここでは術中回収式自己血輸血について述べることにします。これはいわゆる「セルセーバー」という機械を用いて行われる方法で、手術中に傷口から出る血液を吸い取って回収し、生理食塩水で洗浄し、綺麗に濾過した後、赤血球のみ静脈から返血するという方法で、出血量の多い手術ではよく用いられる方法です。しかし、手術部位が限定されますし(悪性腫瘍の場合は不可)、機器自体や消耗品が高価であるという

問題もあります。この方法はエホバの証人は受け入れます。なぜならば血液が閉鎖回路内を循環しているからです。

注 術後回収式が行われる条件としては、出血した血液が汚染されてないことが挙げられます。この方法は洗浄せずにそのままの血液を返血するため、血漿不足も補えると言うメリットがあります。しかし、この作業に伴うコストや感染のリスクなどを考えると適応は限られると言うのが専門家の一致した見方です。



4.エホバの証人が受け入れられる希釈式自己血輸血

ここまでで述べたことでお分かりのように、エホバの証人から見て受け入れられる条件は、「閉鎖回路内を循環していること」と「血液が自己の身体を離れないこと」であることを良く理解できると思います。そのために考え出された方法が閉鎖回路による希釈式自己血輸血です。くわしい図はこちらをごらんください。

この方法ですと証人が求める2つの条件を満たしていますが、普通の希釈式よりもヘモグロビンの節約効果が少ないことや輸液量の増加に伴う心臓や肺への負担増加を考えると、必ずしも万全の方法であるとは言い難いと思われます。
http://www.jsat.jp/jsat_web/jikoketuyuketu_toha/pdf/jikoketuyuketu_toha1.pdf

☆各種の自己血輸血法の長所と短所

いずれの方法にも長所と短所がありますので、
自己血輸血法の選択は主治医とご相談ください。




【希釈法】

●長所
手術前の自己血採血が必要ありません。採血した血液も新鮮です。患者さんの血液が薄まっているので、手術中の出血量もみかけよりすくなくなります。

●短所
1回だけの採血なので、採血できる量に限界があります。麻酔をかけてから手術が始まるまでに時間がかかることも問題です。






【回収法】

●長所
心臓手術のように大量に出血する手術や、人工膝関節置換術などのように手術中はほとんど出血がなく手術後にだけ出血する手術には有効とされています。

●短所
回収した血液に細菌や脂肪が混じる危険があります。また、癌細胞が全身に広がる危険性があるため、癌手術には使用できません。





【貯血法(全血冷蔵保存)】

●長所
特別な器具や装置を必要としないので、どの病院でも実施可能です。

●短所
1 週に1 回自己血採血を行うため、貧血が進行する場合には、必要な血液量(貯血量)を用意できないことがあります。





【貯血法(MAP 赤血球とFFP 保存)】

●長所
MAP 加赤血球は42 日間保存可能です。

●短所
大型遠心機が必要なため、どの施設でも行える方法ではありません。



【貯血法(冷凍赤血球とFFP 保存)】

●長所
凍結した赤血球は10 年間使用できるので、手術に先立って数か月も前から何日にも分けて採血できるため、大量の貯血も可能です。また、使用する血液は新鮮です。

●短所
特別な設備を必要です。また、冷凍や解凍などの操作も簡単ではありません。したがって、一部の施設でしか行っていません。

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