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ハプスブルグ家コミュの終章 そして現代へ

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崩壊した帝国のあと、オーストリア共和国、ハンガリー、チェコスロバキア共和国、セルビア人・クロアチア人・スロヴァニア人王国(後のユーゴスラビア)、ポーランド、ルーマニアが成立した。

しかし戦後の未処理問題が遺恨を呼び、ファシズムの台頭を招く。

 

オーストリアはナチス・ドイツ第三帝国に併合された。

かつて統一市場を持っていた地域の経済は弱体化し、世界恐慌で打撃を受けてファシズムに傾く。

ルーマニアやハンガリーは第二次世界大戦当時、日・独・伊の枢軸国に加盟した。

 

ユーゴスラビアはもっと悲惨である。

暗殺や集団殺人行為が横行し、クロアチアはナチス・ドイツの支援のもとに独立しファシスト国家を樹立した。

 

第二次世界大戦後これらの中欧は消滅し、共産主義大国ソ連の衛星国となって「鉄のカーテン」結成を余儀なくされた。

独裁者スターリンは1944年移行、ブカレスト・ブダペスト・ウィーン・ベルリン・プラハと次々に攻略占領し、「東欧」を作り上げた。

1949年ソ連は東の経済ブロック「コメコン」を結成し、オーストリアを除くすべての旧帝国が東欧化した。

1956年のハンガリー蜂起、1968年のプラハの春などの自立運動は、いずれもソ連の戦車によって弾圧された。

1980年に始まったポーランドの「連帯」による自由化運動も挫折させられた。

これら民族の解放は、1989年の「ベルリンの壁崩壊」まで待たねばならなかった。

 

こうしてみると、ハプスブルグ家の帝国の役割が鮮明になってくる。

崩壊は歴史的必然であったのかもしれないが、帝国は統一市場を作り出し、19世紀末には経済的成長を遂げていたのだ。

 

現在でも、いまだにセルビア人・クロアチア人・スロヴァニア人の間には根強い相互不信感がある。


その他の国々でも、民族問題は未解決のままなのだ。

 

ただ、ここで興味深いことを見ることができる。

旧帝国後継諸国が地域的な共通の利害を通じて、経済的・環境的・運輸的協力関係を構築しつつあることだ。

彼らは5カ国からスタートし、現在では「中欧イニシアチブ」と呼ばれる協力体制をつくっている。

新しい「中欧」への模索は、これらの国々がEU(欧州連合)加盟を果たすための問題解決になるかもしれない。

 

帝国最後の皇帝カール1世の息子オットーは、現在ドイツ在住のEU議員である。

かつて国際舞台で常にトップスターでありつづけたハプスブルグ家。

その影響力は、現在のEUという新しいステージでも、やはり主役級なのだ。

いずれ特集してみようと思うが、世界の大富豪たち・・・彼らのステータスのひとつが、このハプスブルグ家との婚姻である。

世界に通用する名家と凄まじい財力をもつ彼らのドッキングは、おそらくこれからの国際情勢を左右することだろう。

 

ハプスブルグ家はまだまだ、世界の舞台から消えてはいないのだ。

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