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言語学コミュの指示代名詞/指示形容詞という誤り

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英文法、仏文法には<指示代名詞>、<指示形容詞>と呼ばれる品詞がある。

第8章 指示代名詞の用法

指示代名詞とは、this、that、such、same、soなどのように、事物を指し示す代名詞です。人にも人以外のものにも用いられ、主格と目的格は同じ形です。this book(この本)のように、次に名詞を伴うときは実際は形容詞の働きとなり、<指示形容詞>とも呼ばれます。//
https://www.eibunpou.net/03/chapter8/8_1.html


フランス語/文法/指示形容詞

名詞に付く「何か」の中でも一般的なのは、冠詞、所有形容詞、そしてこの<指示形容詞>です。
指示形容詞は、日本語でいう 「この」 「その」 「あの」 の意味です。英語で言うと、「this bag (このバッグ)」 の this に当たります。 指し示す形容詞、というわけですね。//
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E8%AA%9E/%E6%96%87%E6%B3%95/%E6%8C%87%E7%A4%BA%E5%BD%A2%E5%AE%B9%E8%A9%9E


これらは、「事物を指し示す」、「次に名詞を伴う」という機能/形式に基づく区分、命名であり語の本質である意義による区分、命名ではない。先に、

<代名詞>という誤り
https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=2748&id=98734579

で指摘したように、これらは対象と話し手との関係を本質とするもので、正しくは<代名詞>ではなく<関係詞>と呼ぶべきものである。従って、<指示代名詞>、<指示形容詞>ではなく、<関係詞>に二種類の語を認めるべきである。

即ち、話手との空間的関係だけを表す、いはば純粋な<関係詞>と関係と同時に実体をも含めて捉えた複合的な<関係詞>である。つまり、形式は同じであるが、内容が一方は裸体的であり、他方は立体的である。

日本語の場合は、純粋な関係だけを表す「こ/そ/あ/ど」に、実体/場所を表す「こ/れ」を組み合わせ、「ここ/これ」のように使用している。

「指示」、「形容」という機能的な解釈は、<関係詞>という本質が掴めないために「指す」「形容する」という機能と<関係詞>の本質を取り違えたものである。

<代名詞>に限らず、すべての語は対象を「指示」するのであり、「指示」機能は<代名詞>に限ったものではない。

代表的な〔this〕について吟味しよう。

 (1) This book is new. この本は新しい。
 (2) This is a new book. これは新しい本だ。


 (1)の〔this〕 は実体と話手との空間的関係だけを表し、日本語の「こ」に当たる。(2)の〔this〕 は実体を含め話者との空間的関係で捉えており、日本語では関係を「こ」、実体を「れ」で表し複合語になっている。

現在の機能主語/形式主義的な言語観ではこのような関係認識という話者と対象との関係を捉えることができないために語の意義、本質を正しく捉えらえないことを露呈している。

参考文献:
時枝誠記  『日本文法 口語篇』(岩波全書,講談社学術文庫 )
三浦つとむ 『日本語はどういう言語か』(講談社学術文庫)
宮下眞二  『英語文法批判』(翻訳家養成センター)
鈴木覺   「関係詞論――〈代名詞〉論の批判的検討」 (『言語過程説の探求』 明石書店)

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