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言語学コミュの諸言語つまみぐい

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私は学校では英語が大嫌いでした。 訳のわからないスペルを丸暗記するしかないとか、LとR、Sとthの違いがわからなかいとかが苦痛で避け続けましたが、世界の大勢でしょう、使わざるを得ない状況となりました。 必要性があると違うものです。 音は依然として苦手ですが、今では「文章はうまいね」と言われる事もあります。

現金なものです。 英語がなんとかなると気持ちにゆとりのでき、今度は言語をつまみ食いする趣味ができました。 母語以外の言語習得方法はどんな言語でも使えるとよく言いますが、そんなに本格的ではなく綺麗な蝶や変わった甲虫を見つけて楽しんでいるといった感じです。 頭に残るかはさておいて、白水社のCDエクスプレス等を聞き目を通すのが最近のやり方で、普通語・アイヌ語・フランス語・ロシア語・琉球語・ドイツ語に手をつけました。 それやこれやで面白いなと思ったこと何でも書いていこうと思います。

プロフィールに記していますように、今最も力を入れているのはアイヌ語で、その関係のコミュニティーにも所属していますので、同じテーマのポストをそちらにする事があるかもしれませんが、コピペではありません。 ご容赦ください。

コメント(31)

ドイツ語とアイヌ語の人称

ドイツ語は第二外国語として取ったはずですが一切使わずにいたので忘却の彼方。 最近、思うところがあり再度手をつけると意外にも人称代名詞の全体像がアイヌ語の人称接辞と少し似ていると感じました。 画像をご覧ください。

双方に二人称単数親称があります。 (もっともこの点は、フランス語、ロシア語も同様です。)

次にドイツ語の二人称単数敬称 Sie ですが、大文字・小文字を無視すれば、三人称単数(彼女)、三人称複数に登場します。
一方、アイヌ語の二人称単数敬称 an (他動詞に接頭、自動詞に接尾)も別の人称にも用いられます。 まずは一人称複数包含(話し相手を含む私たち)です。 もう一つは一応一人称(厳密には引用の一人称単数)です。 誰かが自分自身を主格とした発言を第三者が引用した場合、 an を用います。 つまり客観的には三人称なのです。

これで両言語の系統を云々するつもりはありませんが、多くの点で日本語に似ているアイヌ語がむしろ印欧語に似た側面も持っているのを面白く思いました。
すみません。
非難するつもりではなく、純粋に質問です。

最後の「多くの点で日本語に似ているアイヌ語」とありますが、どのような点でアイヌ語と日本語が似ているのでしょうか?
アイヌ語の日本語との類似点

そうですね。 思いつくままに書いてみましょう。

1.音節
概ね日本語と同じです。 但しtuとk,m,n,p,r,s,tで終わる閉音節がふんだんにあります。 また清濁は弁別的ではありません。 河は pet ですが、betでも通じます。 北海道によくある「ナンタラ別」です。

2.語順
基本的にSOVです。 アイヌ語の翻訳は単語を日本語に置き換えるだけで、大体意味が通ります。
unarpe(おばさん) acapo(おじさん) turano(一緒に) Saporo(札幌) wa(から) arki(来る)。

3.体言締め文
日本語には「外では雨が降っている様子だ。」つまり、文+名詞+だ の構造を持った文がありますが、これは世界的には極めて珍しくアジアの約15言語にしかないそうです。 アイヌ語はそのひとつです。
soy(外) ta(で) apto(雨) as(降る) siri(様子) ne(だ). と、表現できます。

4.動詞asの意味
上記の as の第一の意味は「立つ」です。 日本語でも雨足が立つと言いますね。 他に、噂、香り、音、風、戸 も立ちますが、(戸を立てる→戸を閉める)アイヌ語でも as を用います。

最後に語彙ですが、これは意外にも共通点は少ないのです。 確かに日本語と類似の単語が幾つかありますが、同系と断定するには少なく、また基本的語彙が違いすぎます。 類似は長年の接触による借用だというのが通説です。
15という典拠となる文献

国立国語研究所の Survey and Guide 要旨 2010/2011 に約15とあります。 但し内訳は記されていません。
今、ぐぐるとアジア20近くに加えてアフリカに1つ見つかったそうです。 http://bit.ly/t1fQeq 研究が順調に進んでいるようですね。
ニャン子さん、Great_Silenceさん、

おっしゃるとおりです。 英語に四苦八苦していた時点では見えなかった物が、幾つかつまみ食いしたら見えてきように思っているのです。 ここで記す予定の内容は「それやこれやで面白いなと思ったこと」です。 語学習得自身ではありませんので、よろしくお願いいたします。
°F は 華氏

米国等で用いられている温度の単位 華氏 が人名ファーレンハイトに由来していると知った時は首をひねりました。 「華の音読みはカじゃないか。 ファが何で華になるのだ?」 その後、北京語(普通話)を少し齧り、華や花がhuaであると知り納得しました。

さて最近TVコマーシャルでムムマッファなる言葉が登場しているそうです。 私は見ていませんが、宮古島方言で膝枕の意味だそうです。 ムムはもも(腿)、マッファは枕(まくら)だそうです。 ムムの方は日本語と琉球語の母音の対応どおりですが、マッファが解せません。 そこで、本島で枕を何と呼ぶか調べると、マッカかマックヮのようです。 つまり、日本語と北京語に見られる対応が、琉球内部にあるわけです。 日本語と北京語の場合、hua->kwa->kaと変化したのでしょうが、琉球内部での変化はどうなっているのだろう? マッファの他にも例があるのだろうか? と思っています。 ご存知の方ご教授を!
まっか、まっふぁ

「琉球方言の研究」仲宗根政善 によると、琉球語全体に、

k → X → h
→ t? →?→ h
→ ts → s → h

と変化する過程が見られるとの事です。 なるほど。
但し、首里・那覇は k で、こちらに「矯正」されたりして、一律では無いようです。
では、何ゆえヤマトと逆向きかは特に触れていませんでした。 宿題。
面白そうな話してますね。

アイヌ語は私も勉強したことありますけど、本当に基本的なことだけしか知りません。。
確かに日本語と似ている部分もありますよね。母音はa i u e oだし。
仙鶴老師さん、

シマクトゥバをご存知なんですか。 この話題はTVコマーシャル「パッソ宮古島 ムムマッファ宮古方言篇」がきっかけです。 私にはマッファと聞こえますが、如何でしょうか? http://www.youtube.com/watch?v=4R5oltzuF5k

さのさん、

そうですね。 一言で言えばアイヌ語は日本語と異なる言語ですが、時折表面的でない所でこんなに似るだろうか?と感じる事があります。 3で述べた動詞asが一例ですが、まだまだ数が少なくまた日本語からの干渉の可能性もあり、類似が偶然か何かの痕跡か判断しかねています。 隔靴掻痒の思いです。
アイヌ語と日本語

漠然と感じている類似について何かで定量できないかと思っていたら、こんなページを見つけました。 韓国・朝鮮語よりアイヌ語やニヴフ語が「近い」のが意外です。
http://homepage3.nifty.com/rosetta_stone/wissenshaft/typo_graphico_2.htm

日本語と概ね語順の一致するアイヌ語ですが、否定の順が異なります。

(彼/彼女が)来ない。 somo(〜でない) ek(来る).
悪さするな。 iteki(〜するな) irara(悪さする).

ところが、日本語も古語なら「勿来」がありますよね。 違う! と思っていた所が時代を遡るとぼやけたりするのです。
>残念、ここではyoutubeがブロックされていて見られません。
話には聞いていましたが、不便なものですね。 ではこちらをお試しください。 ずばり宮古方言音声データーベースがありました。 インターネットはすごいと改めて思っています。 http://133.13.160.25/rlang/myk/index.html 見出し語としては「マッファ」で載っています。

>「勿来」…
勿来は福島の地名で「なこそ」です。  奈良時代に蝦夷(エミシ)の南下を防ぐ目的で関が設置され、勿来の関と呼ばれるようになったとの通説です。  「(蝦夷よ)来るな。」ですね。
>/Q/に声門閉鎖も聞かれない[maffa]。
>しかも歯唇音のようですね。
Wikipediaの宮古方言を見たら由々しき記述がありました。 http://ja.wikipedia.org/wiki/宮古方言

子音の独立性が高く、kiv(煙)やim(海)のように子音単独でも一つの拍をなすことができる点で日本語の中では独特である。

f はおろか v もある!? にわかには信じがたく、音声データベースをあたると アキサミヨー 本当でした。 「ヴ」で検索してみてください。
全くもって「独特」ですね。 一体、宮古島で何があったのでしょう…
18 での 宮古方言へのリンクが旨く働きません。 
こちらをお使いください。 http://bit.ly/tdWmJL
沖縄県宮古島平良方言のフォネーム
http://ir.lib.u-ryukyu.ac.jp/bitstream/123456789/2400/1/No11p67-113.pdf

こんな論文を見つけました。 宮古語についは、もはや少々のことで驚かないつもりで目を通しましたが、

1音節の子音が2モーラを構成する事がある

そうです。資料中の番号でP70をご覧ください。

昔々、眼や肌のの色の違う人々が宮古島に漂着して云々などの空想が頭をよぎりますが、全体をみればやはり日本語の仲間に違いないですね。
killhiguchiさん、

資料の紹介、ありがとうございます。 中本謙2011は読んでいませんが、

>/kurV・hurV/→/(Q)hwV・(Q)fV/→/p?V/という変化過程を経ているものと考えられる。

は興味深いですね。 ヤマトでは p → Φ → h と変化したのに、何ゆえ琉球では逆方向なんだろう? と首を捻っているのです。 今のところは思いつきで、傍証をもっていませんが、三母音化が関係しているだろうと思っています。 つまり、

/korV・horV/→/kurV・hurV/

によって/kurV・hurV/に同音異義語が発生して、元来の/kurV・hurV/が更に押し出されて行ったのかもしれません。
宮古口(みゃ〜くふつ) 
第6回 なりとぅゆん みゃ〜く方言大会
最優秀賞  天久 宏 さん 「思い出ばなし あれこれ」 http://bit.ly/A9E91M

首里・那覇方言はだいぶ慣れましたが、宮古口はお手上げです。
以下 Twitterでも呟きましたが、こちらの皆さんにも見ていただきたく転載いたします。

沖縄文字 bit.ly/zBLdEe 琉球語は日本語と同系統であると証明された唯一の言語ですが、音声に眼を向けると別言語としての側面がよく見えます。 特に声門閉鎖音の有無で意味が変わるのは驚異的! ?wa豚 'wa私 アイヌ語の「ト゜」が控えめに思えてきました。
> あちゃ さん
はじめまして
沖縄文字の存在を教えていただきありがとうございます。感動です!
いや、知らなかった… 実は、「涙そうそう」のウチナーグチ・バージョンを聴き、
現代日本語でどう表記できるのか、悩んでいました。でも、この文字を使用すれば
解決できそうですね!
>たろう さん
拙い書き込みですが、お役に立てたようで嬉しく思っています。

沖縄文字の存在は有楽町の「わした」で見つけた本「沖縄口さびら」で知りました。 46課に分けて懇切丁寧な文法解説と例文を豊富に掲載しています。 取り敢えず購入して少しづつ読んでいます。

ネットでポチる事もできます。
https://www.o-kyohan.co.jp/products/detail.php?product_id=956&PHPSESSID=ilyaeutxq
くぬすむちーじょーとーやいびーん。  こーみそーり (^^)/
琉球語に関しては非常に興味がありますが、勉強せず今に至る(><)
ので↑の書き込みは非常に楽しく読まさせていただいております
都内でも琉球語勉強会あるみたいです(知人が参加してます)
専門のアイヌ語では無いですがカキコ。
>TOKU さん
興味の赴くままに記した取留めない内容ですが、お楽しみいただけて、カフーシドー (^_^)
福井県三国町安島方言におけるmaffa《枕》等の重子音について http://ci.nii.ac.jp/naid/110008712313

一瞬、福井県三国町安島方言で《枕》を 琉球語宮古島方言と同様に maffa というのかと思いましたが、そうではないようです。 要は標準日本語にはない重子音、ff,bb,ss が安島方言にあるという事らしいです。 本文は発表後1年は非公開で残念ながら現在は見られませんが、発効日は2011-04-30。 もうすぐ。 たのしみです。 (^^)/
宮古の言葉ですって

ンバヨ ンバヨ  ンバヨ ミーツカンバーーー 
ハニィーーー フラッシュー




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