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言語学コミュの「結構です」や「大丈夫です」はどうして反対の意味を持ち合わせているのですか?。

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 よく出される疑問です。

質問者:naois_16質問日時:2023/12/15 10:54回答数:12件
相手にお断りする時に使う「結構です」「大丈夫です」ですが、使い方によっては誉め言葉となったり、相手を気遣う言葉となります。
これは日本人じゃないと分からない感覚のようにも感じられ、どうしてこんな絶妙な言葉遣いが生まれたのかしらと思っています。
どうして反対の意味を持つ言葉が同じ単語であらわされているのでしょうか。
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/13681608.html

 種々回答がなされていますが、

>>「どうしてこんな絶妙な言葉遣いが……」と訊かれても答えようがりありません。
 どうしてなんでしょ。使い方を気をつけないと、誤解されてしまうかも。

>>言葉の持つ意味は同じなんです。
立場が変われば、感じるないようが変わるだけなんです。

>>日本人はそのような絶妙な言葉遣いを必要としたからです。必要は発明の母です。

と匙が投げられ、ピント外れな回答が積み上げられています。

 ここでは、言語表現が非言語表現との統一という調和する矛盾の実現であることを考えなければなりません。

上記の「立場が変われば、感じるないようが変わるだけ」というのは話者の立場ではなく聞き手の立場で、これは単に結果を言っているだけで説明になっていません。辞書類も、

[形動][文][ナリ]
1 すぐれていて欠点がないさま。「結構な眺め」「結構なお点前てまえ」「結構な御身分」
2 それでよいさま。満足なさま。「お値段はいくらでも結構です」「サインで結構です」
3 それ以上必要としないさま。「もう結構です」
【デジタル大辞泉】

と結果、現象を記述するだけです。ここで云う「それでよいさま。満足なさま。」「それ以上必要としないさま。」とは話者にとっての立場です。「コーヒーはいかがですか」と聞かれ、飲みたいと思った場合「はい、けっこうですね」、飲みたくないと思った場合には「いいえ、けっこうです」と応えます。

 つまり、話者の認識、立場に対し「けっこう」なのであり、「いいえ、けっこうです」の場合も「けっこう」であることに変わりはありません。規範としての語の意義は同じですが、話者の認識、立場が異なり文の意味としては逆転することになります。この結果だけを捉えると「こんな絶妙な言葉遣いが生まれたのかしら」「日本人はそのような絶妙な言葉遣いを必要とした」ということになります。

 この、「はい、けっこうですね」「いいえ、けっこうです」では、話し方が明るくなったり、沈んだ不本意な調子の非言語表現が伴います。即ち、

 【反対の意味を持つ言葉が同じ単語であらわされている】のではなく、同じ意義の単語が使い方で異なる意味の文になり、その相違は非言語表現としても表現されている

ということです。

 語の意義と文の意味との相違と関連、話者の認識を捉えることができない現在の日本語論ではこうした日常的な言語表現の在り方を捉えることができないということになります。

 この質問をわざわざ取り上げた下記ブロガーが辞書の記述に追随するだけで、結局〈「どうしてこんな絶妙な言葉遣いが……」と訊かれても答えようがりありません。〉と匙を投げるのも必然であり、以前に千年一日と評した地点から全く進歩が見られないのも論理の赴くところと云う他ありません。


【tobiの日本語ブログ それ以上は言葉の神様に訊いてください】

「結構です」や「大丈夫です」はどうして反対の意味を持ち合わせているのですか? コメ回収
2024-02-15 08:38:54NEW !

https://ameblo.jp/kuroracco/entry-12839015050.html

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