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言語学コミュの「〜ている」と「〜てある」の使い分け

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「いる」と「ある」は対象を移動する実体として意識するか、固定した移動しない実体として意識するかの相違で使い分けている。

(「いる」と「ある」の使い分けについて
 https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=2748&id=100082630
参照。)

これに対し、<動詞>として具体的に変化する属性を把握したうえで、更に動く対象として継続する存在と捉え返し、「いる」を使う場合がある。

  雨が降って【いる】。
  窓が開(あ)いて【いる】。
  水が流れて【いる】。

いわゆる進行形の用法である。<動詞>「降る」「開く」「流れる」などの後に確認の助動詞「て」をはさんで、その前の捉え返しとして連結する。同一の対象であっても、把握の仕方の違いで「ある」と「いる」を使い分けるのであって、「絵が掛けて【ある】」という場合には実体として動かないものの存在だとスタティックに把握しているが、「絵が掛かって【いる】」という場合には、掛かったりしまわれていたりする実体として動くものが今掛かった状態にあるのだとダイナミックに把握している。

  飛ばないように紙を抑えている。
  飛ばないように紙を抑えてある。

の違いも同じであって、方言では前者は「紙を押さえ【ちょる】」後者を「紙を押さえ【よる】」と区別して表現しているところもある。掛けた絵が地震で曲がっても日に焼けて赤くなっても、「掛けてある」ことに変わりはない。【属性として変化するということは、実体として動くとか動かないということとは別である】から、属性が変化するものとして把握している<動詞>に実体として動くという把握や動かないという把握が伴っていたとしても当然である。

この場合の「ある」「いる」は継続・進行という動作の抽象的な側面であるアスペクトを表す<抽象動詞>である。■

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